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News Item 20040417m1
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*レイバーネット日本・メーリングリストより

安田(ゆ)です。

連休前で寝る暇もないほど忙しいんですが、最近の人質事件に対する政府の対 応を見聞きしていると、何か言わなきゃおさまらない。

イラクの人質事件での政府の対応、その尻馬に乗ったマスコミの報道にはいろ いろ腹が立つことも多いのですが、解放されたイラクの人質に対して政府が救 出費用の請求云々と言いだすに至ったのは、もう、この国はいったいどうなっ てるんだとしか言いようがありません。

「多くの人に迷惑をかけた」「費用は税金なんだから」だそうですが、自己責 任を理由とする高額な救出費用の請求は、政府に都合が悪い行動をする人々に 対する露骨な弾圧です。かつて、莫大な損害賠償によって労働者の権利を抹殺 したスト権ストを思い出さざるを得ません。

国家は、国民の生命、財産を保護するために、さまざまな権力を与えられ、そ の業務を遂行するために税金を徴収します。犯罪者であろうが、反政府活動か であろうが、国家は国民の生命の安全にあらゆる努力を払うのが国家というも のであり、国家存立の根拠です。

国民の救出という仕事は、政府が行うべき当然の業務であり、それは「迷惑」 などという種類のものではありません。また、国民の生命、財産を保護する機 能を遂行できるように、税金を払っているのです。国家がその責務を放棄する のであれば、そのような国家の正統性を認めるわけにはいきません。

もし、「救出費用は税金だ」というのであれば、「あたりまえだ」と言わざる を得ません。当然、税金でまかなわれるべき国民の生命の安全のための費用に 税金を支出せず、違憲の疑いのある自衛隊の派遣のために税金を使う。そうい うことをするとんでもない連中の給料はまた税金です。

多くの人に迷惑をかけたというのであれば、自衛隊の派遣を決めた政治家たち が、どれだけ多くの市民が迷惑をかけたのかを知るべきです。どれだけ多くの 市民が自衛隊派遣を阻止するために日夜寝食を忘れて走り回ったかを知るべき です。そして政府は「迷惑をかけた」と大きなことを言えるような働きをしな かったことは明らかです。無能な政治家が集まって「困った困った」とつぶや いていただけです。茶番です。しかし、それがマスコミで流されると、まるで 政府が水面下で八面六臂の大活躍をしたかのような記事になってしまう。

まったく不愉快です。


Created byStaff. Created on 2004-04-17 09:57:54 / Last modified on 2005-09-05 02:59:43 Copyright: Default

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