| 韓国:6人の公務員はなぜ自らの命を絶ったのか | |
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6人の公務員はなぜ自らの命を絶ったのか[ワーカーズ・イシュー(1)]そして誰もいなくなった
パク・タソル、ユン・ジヨン記者 2018.03.26 14:17
![]() #1 遺族は彼が死を選んだ理由に思い当たることはなかった。 彼が死を選んだという事実も信じられなかった。 1998年、長兄が交通事故で死亡した後、結婚するまで家長役をした人だった。 両親と兄弟は落ち着いて責任感ある彼をいつも信頼していた。 結婚後、本当の家長になった後には二人の子供のお父さんとして誠実に暮らした。 社会生活や人間関係でも特異な点はなかった。 常に活発で、周辺にかなり友人もいた。 遺族は理由を知りたかった。 あるいは家族に知られず賭博をしたのか、でなければサラ金を借りて使ったのか、探してまた探した。 だがA氏の周辺は清潔だった。 ありふれた鬱病の診療記録もなかった。 そういえば最近、行動が少し変なような気もした。 死亡6か月前、部署移動をした後からだった。 その頃、A氏は財務課で大気管理課に人事発令が出た。 酒量がぐんぐん増えた。 本来も酒を楽しんだが、明らかに以前とは違っていた。 暴飲が続いた。 その年の名節、家族は集まって、彼の尋常でない状況を心配した。 その日もA氏は一人で焼酎三本を飲んだ。 その後には状況がさらに悪化した。 一日は酔っ払ったA氏を保護していると派出所から連絡がきたし、 別の日には応急室から連絡がきた。 何度か欠勤が続いた。 理由を尋ねる家族にA氏はただ「出勤したくない」と言うだけだった。 そこまでだった。 A氏は死ぬ直前まで、もうそれ以上の兆候を残さなかった。 結局、遺族は何の理由もわからないまま葬儀を行った。 空しい死だった。 死に関する内密な事実が明らかになったのは葬儀場であった。 会社の同僚職員が遺体安置所を訪れ、夜中に酒を飲んだ。 酔いがまわった彼らは、A氏の20歳の子供を捕まえて新しい話をさらけ出した。 部署チーム長がA氏にたびたび暴言をしたという事実だった。 A氏より13歳若いチーム長は、彼に「一緒に仕事をしたくない」とか「石頭」と悪口を言った。 自尊心が傷つけられる言葉を吐きだし、A氏が席にいない時は彼の中傷をした。 財務課ではずっと同僚と付き合っていたA氏は部署移動後、同僚と別に食事した。 A氏の遺体安置所には加害者と指定されたチーム長をはじめ、 朴元淳(パク・ウォンスン)市長までが続々と弔問にきた。 その時まで被害事実を知らなかった遺族は、平凡に彼らをむかえた。 そして今に至るまで、遺族は加害者から何の謝罪も受けていない。 遺族はソウル市庁に問題を提起した。 するとさらに多くの事実を知ることになった。 A氏が今まで自分の状況について助力を要請してきたという事実だった。 部署生活が耐え難く、部署移動も要請したが難しいという答弁を聞いたといった。 労組に行って部署移動について問い合わせたこともあった。 だが彼の期待は結局実現しなかった。 部署の責任者らに自分が処している不当な状況を打ち明けたという話も聞いた。 だが遺族との面談の席で担当職員は口を閉ざした。 結局、遺族は彼らから満足できるような返答は聞けなかった。 A氏は長時間労働にも苦しんだ。 彼が死ぬ前の1か月間、勤務日のうち5日を除いてすべて超過労働をした。 夜10時以後に退勤することもよくあった。 死亡当日にも夜10時頃、最後に残った同僚を見送った後も事務室を離れられなかった。 遺族はソウル市庁を訪問して朴元淳市長と会った。 そんなに簡単に死ぬ人ではないのに、明らかな理由があるはずなのに、 市長が動いて明らかにしてくれと訴えた。 朴市長は遺族の前で「きちんとやる」と何度も約束した。 だがその後も全ては元に戻らなかった。 加害職員だった5級公務員は、事件後に待機発令と共に6級へと降格措置されたが、 6か月後、また5級に復帰した。 彼が死亡してから4日後には、別のソウル市庁公務員が過労に苦しんで自ら命を絶った。 不幸中の幸で、翌年7月、人事革新処はこれまで公務上災害認定基準に含まれなかったガンや精神疾病、自害行為も公務上災害と認定する「公務員年金法施行令改正案」を発表した。 自殺や鬱病、外傷後ストレス障害なども公務と相当な因果関係があれば公務上の災害と認定するということだ。 その年の8月、遺族は公務員年金管理公団からA氏の公務上死亡を認められた。 #2 ![]() #3 #4 #5 #6 ソウル市が明らかにした資料によれば、 2011年、朴元淳市長の就任以後に自殺したソウル市の公務員は9人だ。 年間1人以上の公務員が自ら命を絶っているわけだ。 彼らのうち、過労や業務ストレスなど業務関連性の疑いが提起された事件は合計6件。 このうち公務上の死亡を認められたのはたった2件だ。 ソウル市の関係者は「自殺というのは事由が複雑だ。 一つの事由だけでは起きない」とし 「家庭の問題、経済的な問題などが重なって、どんな事由で死んだのかはっきり言えない」と明らかにした。 去る1月30日、9人目の自殺事件が発生した後。 いつものように瞬間的に騒がしかった世論は、いつのまにまた静かになった。〈ワーカーズ40号〉
翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2018-04-26 11:43:42 / Last modified on 2018-04-27 05:44:20 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ | |