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「無力な労働者よ、団結せよ」…「第2バカ会」立ち上がる

[全泰壹50周期]設立8か月、政府民願案内コールセンター分会「私たちは現代の女工、健康に働くために戦う」

パク・タソル記者 2020.11.13 16:21

「金もなく、裏口もないすっからかんの人生の私たちには、 組織こそが唯一の元手であり希望だ。 私たちも集まれば誰よりも大きな力を出せる。」

全泰壹(チョン・テイル)烈士が主導した「バカ会」は、 無力な労働者ほど団結すべきだと強調した。 だが雇用が不安な非正規職労働者ほど、組織化は遅れた。 民主労総が2017年以後に入ってきた新規組合員を分析した資料によれば、 そのうち非正規職組合員は34.9%を占めた。

非正規職労働者の労組組織率がこれまで2%内外しかなかったので、 彼らの労組加入はさらにうれしい。 3月6日、政府民願案内コールセンター労働者37人が急いで労組を設立した。 公共部門非正規職正規職転換政策による転換議論を目前にしている時点だった。 委託業者管理者は相談員を集めて 「言うことをよく聞いて待っていれば、正規職転換されるだろう」と話したが、 その言葉が焚きつけになった。 労働条件は悪化するばかりだったので、ただ会社を信じているだけでは正規職転換の議論もうまくいかなくなるかもしれなかった。

政府民願案内コールセンターの相談員は、 中央部署、地方自治体、公共機関など316の行政機関に対する民願を処理し、 各種政策を案内する仕事をしているが、民間委託業者に所属して働いている。 委託業者では正規職さえ古くなれば取り替える部品だった。 労働者たちは疲れれば休息を要求するのではなく、自ら出て行った。 会社は不満を持つ労働者を自ら退社させるようにした。 なんとか最低賃金に合わせた基本給も、労働者が未練なく退社するために一役買った。

[出処:公共運輸労組京畿地域支部政府民願案内コールセンター分会]

公共運輸労組政府民願案内コールセンター分会のソク・ソヨン分会長は、 コールセンター労働者を全泰壹烈士と共に働いていた縫製工場の女工にたとえて 「われわれ相談員は簡単に就職するが、 決して少なくない業務を遂行しながら、いつのまにか機械の部品になった」と話した。

設立8か月なる新生労組は、少しずつ現場を変えている。 まず正規職転換を協議する労使専協議体に労組が参加できるようになった。 当初は資格が与えられなかったが、 元請の国民権益委員会に抗議文書を送り、 現場に代理人がいなければならないと要求した結果だった。 緊急雇用安定支援金申請が終了した7月21日に労働部担当番号はなくなって「110」の番号だけが残り、 すべての民願が政府民願案内コールセンターに入ってきていた。 「青瓦台垂直要請」だとして事前公示もなく入ってきた仕事をしながら 病暇者、退社者も発生し、 これ以上我慢することはできなかった。 すぐに国民請願文を載せて、1人デモを始めたソク分会長は、 結局2時間でホームページから「110」の番号をおろした。

政府民願案内コールセンター分会をはじめ、他の新生労組の活躍も目立つ。 タトゥイストは「安全に働く権利」を叫び、2月に労組を設立した。 すでに400人ほどの組合員もできた。 民主労総化繊食品労組タトゥーユニオン支会が最も早く始めたことは、 タトゥーの一般作業化だ。 タトゥーを医療行為と規定する現在の医療法は、大部分のタトゥイストらを不法化した。 この事実を悪用してタトゥイストらを脅迫し、 金品を恐喝する犯罪から性犯罪までが起きていた。 タトゥイストらは最近、医療行為に入墨手術が含まれていることは憲法に反すると指摘して憲法訴願を請求した。 労働、言論、医療、法律など15の市民社会団体が 「タトゥーの自由と権利のための共同対策委員会」を作り憲法訴願に力を集めた。

7月17日、労働部から労組申告畢証を交付された民主労総サービス連盟全国代理運転労働組合は、 団体交渉権を確保して16万人の代理運転労働者が登録されているカカオモビリティーを相手に交渉を要求したが、 その過程で貴重な成果もあげた。 地方労働委員会からカカオモビリティーの使用者性が認められたのだ。 プラットフォーム事業者は単純な仲介プラットフォームだとし、 これまで使用者性を否定してきたが、代理運転労組がこれに亀裂を入れた。 代理運転労組のキム・ジュファン委員長は 「労組を作ったり加入することは正規職なることより難しいのが現実だった」とし 「代理運転労働者の切実さを込めて、残された課題を一つ一つ解いていく」と話した。

**※この記事は全泰壹烈士50周忌を控えて製作された〈全泰壹50〉新聞にも掲載された内容です。**

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2020-11-18 08:05:47 / Last modified on 2020-11-18 08:05:48 Copyright: Default

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