イースター航空労働者、「整理解雇中断」国会前で座り込みに突入

「『解雇は殺人』といっていた政府与党、なぜ李相稷議員には目を塞ぐのか」

イースター航空の労働者たちがイースター航空の大量整理解雇中断を要求して国会前での座り込みに突入した。 彼らはイースター航空の実質的オーナーの李相稷(イ・サンジク)共に民主党議員が大量整理解雇で労働者生存権を威嚇しているとし、 政府与党が事態に責任を取るよう要求した。

公共運輸労組イースター航空操縦士労組と民主労総、経済民主主義21、 社会変革労働者党、正義党労働本部などの政党・労働・市民社会団体は、 9月3日午後1時、国会前で記者会見を行って、 イースター航空の整理解雇中断と政府与党の事態解決を要求した。

済州航空との買収合併が失敗に終わったイースター航空は、 最近私募ファンド2か所と再売却交渉を行っているという。 その過程で会社は400人以外の人員をすべて構造調整するという計画を明らかにして論議がおきた。 上半期に哀慶-済州航空との売却過程で500人の人員削減に続き、 追加で700人を解雇するという。 これまで労組は会社に対し、 無給循環休職と雇用維持支援金申請などの雇用維持方案を提示したが、 会社がこれも拒否している状況だ。

イースター航空操縦士労組のパク・イサム委員長は 「これらすべてはオーナーが売却過程で利益を得ることだけに集中し、 労働者の生存権を破壊した結果であり、 政府の政策の失敗と無関心に起因する」とし 「すでに哀慶-済州航空との売却過程で500人の人員削減、 賃金カット、未払い賃金一部放棄などの多くの苦痛分担を耐えてきたが、 李相稷と経営陣は 労働者の刻苦の苦痛分担を全く考慮せず、 企業解体水準の人員削減だけに没頭している」と声を高めた。

イースター航空の実質的オーナーである李相稷共に民主党議員は、 与党議員の中で最も多くの財産を所有する人物だ。 彼が申告した財産だけでも212億6700万ウォンにのぼる。 財産の形成過程で株価操作、背任、横領などを行った疑いにも苦しんでいる。 そのため大規模な雇用危機を招き、 各種の犯罪の疑惑に包まれた李議員に関して政府与党が措置を取るべきだという要求が続いている。

正義党の権英国(クォン・ヨングク)労働本部長は 「会社は労働者の生存のために雇用維持支援制度をいくらでも活用できたのに、 10%の負担金を惜しんで雇用維持申請もせず、賃金未払いで対応してきた」とし 「民主党議員の中で財産保有額1位の李相稷議員が 自分の財産から雇用保険料の滞納分5億を納付するだけで雇用維持支援制度を活用することができる。 だが何の努力もしない。 政府と執権与党も李相稷議員を保護するために 1600人にのぼる労働者の生存権に目を塞いでいる」と批判した。

社会変革労働者党のキム・テヨン代表は 「双竜車整理解雇事態の時、 文在寅(ムン・ジェイン)現大統領をはじめとする与野の政治家が焼香所にきて、 解雇は殺人だといった。 こうしたことが繰返されてはならないとも言った。 だが今、似たようなことがイースター航空で行われている」とし 「労働者を解雇に追いやる李相稷議員は 与党が国民に公開で話した政治方針を破っている。 共に民主党と文在寅大統領は 李相稷議員が自分の利益を得るために 労働者を死に追いやることを即刻中断させなければならない」と要求した。

経済民主主義21のキム・ギョンニュル代表も 「イースター航空の実質的オーナーの李相稷議員を追跡すれば、 株価操作と横領、背任にぶつかる。 現在、ソウル地方国税庁の調査が入っている状況」とし 「処罰されるのは明らかだが、 共に民主党は高裁、大法院の判決が出るまで見守るつもりか。 雇用安定を言葉だけで言うのではなく、 目の前に見える労働者に対する現実的な対策を用意しろ」と要求した。

この日の記者会見が終わった後、労組と市民社会団体は イースター航空の整理解雇撤回を要求して国会前での無期限座り込みに突入した。 民主労総のイ・サンジン副委員長は 「労働者生存権は気にもとめず、 ただ李相稷オーナー一家の利益のために、 私募ファンドが好むように企業をスリム化して売るという胸算用があらわれている」とし 「これ以上じっとしていられず、 イースターの労働者が国会の前に立った。 市民社会とともに民主労総も最後まで責任を問う」と明らかにした。

一方、今回の追加人員削減が断行されると、 イースター航空は1600人の職員の4分の3を整理解雇することになる。 会社は8月末の労使協議会で人員削減の合意を進めた後、 8月31日に頃構造調整リストを発表して9月31日頃に整理解雇を通知する計画だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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