130周年メーデー「コロナ19以後の世界を準備しよう」

民主労総「解雇禁止、生計所得保障、社会安全網争奪、非正規職撤廃」を要求

世界メーデー130周年をむかえた5月1日、 民主労総は「死角地帯ゼロ時代」を開いてコロナ19以後の 不平等、二極化がない新しい世の中を主導していくと宣言した。 具体的には「解雇禁止、生計所得保障、社会安全網争奪、非正規職撤廃」を主張して、 2500万労働者の代表組織として新たに社会連帯と階級連帯を実践していくと述べた。

民主労総は5月1日午前、ソウル市鍾路区世宗文化会館階段の前で 「2020メーデー民主労総宣言記者会見」を開いた。 民主労総役員と傘下の代表者、指導委員と院内進歩政党代表、 各社会団体代表者らが記者会見に参加して、 コロナ19災害の時期に力を合わせて代案社会のための協調を高めようと提案した。

民主労総は、2020メーデー民主労総宣言文で 「今年のメーデーは全世界の労働者が例のない痛みと苦痛の中で迎えている」とし 「速度の差はあっても『有給年次、無給休職、勧告辞職、整理解雇』が公式化され、 零細労働者、非正規職労働者から急激に雇用危機に陥っている。 航空、観光、飲食業で始まり、3月には22万人以上が雇用を失うなどの雇用大乱が現実になっている」と憂慮した。

続いて「財閥主導の輸出中心経済システムでは持続可能な成長ができないことが証明されている」とし 「賃金主導、所得主導成長という労働尊重経済政策がさらに確固と位置づけられなければならない。 民主労総は人間中心の新しい労働尊重社会、 不平等と二極化がない新しい世の中を主導的に準備する」と明らかにした。

民主労総は、政府に対して雇用保険制度を全面的に再改正することを要求し、 これを立法化するまで「一時的な失業基金」を造成するよう主張した。 また政府に提案した「コロナ19危機克服のための労使政非常協議」に対して 迅速に議論されなければならないと述べた。 民主労総は来る7月4日に開かれる10万全国労働者大会で、 解雇禁止と生計の保障を要求する労働者の声を集める予定だ。

公共運輸労組のチェ・ジュンシク委員長は闘争発言で 「コロナ19危機による苦痛の真中には、 非正規、特殊雇用、零細事業所の労働者がいることを骨に凍みて感じている」とし 「この機会に解雇要件を緩和し、法人税と相続税を緩和しようとする組織との戦いを準備しなければならない」と声を高めた。

全国農民会総連合のパク・フンシク議長は 「労働死角地帯の労働者とコロナと自然災害により収穫に大きな被害を受けた農民は、 その他の国民と扱われて権利から排除されている」とし 「資本と権力が結託してコロナ予算を盗もうとする試みを防がなければならない」と指摘した。 パク議長は「文在寅(ムン・ジェイン)政府が資本と結託してまた民衆を欺瞞するのなら、 下半期総決起で民主労総と連帯して政府を審判する」と警告した。

「重大災害企業処罰法」、労働界、進歩政治の1順位課題に

金属労組のキム・ホギュ委員長も利川火災事件に言及して 「九宜駅のキム君にも、火力発電労働者のキム・ヨンギュン同志の横にもカップラーメンがあった。 今回の利川物流倉庫でも労働者たちが最後の昼食としてカップラーメンに冷や飯を混ぜて食べて働き、労災事故にあった。 130年になるメーデーにもこのような社会的惨事をあじわう私たちの現実がとても残念で絶望的だ」とし 「政府は今回の事故で遺憾を表現し、また指示を出すと言うが、 そのような措置では社会的惨事が続く」と批判した。

続いて「21代国会ではどんな手を使ってでも重大災害企業処罰法を制定し、 企業が社会的に約束したことを守るように強制する。 危険の外注化の構造で、元請に必ず責任を取らせるようにする」と強調した。

院内進歩政党の代表も、 重大災害企業処罰法が21代国会に必ず上程できるように努めると明らかにした。

正義党の沈(シム)サンジョン代表は 「現在の制度は労働者命を守れない。 企業の殺人行為が続いている。 怪我をせずに働く権利、死なずに働く権利を実現する重大災害企業処罰法を 21代国会で必ず制定する」と明らかにした。 沈代表は21代国会で「全泰壹3法」を推進すると約束した。 重大災害企業処罰法と5人未満の事業場への勤労基準法全面適用、 特殊雇用労働者労働3法の保障が主な内容だ。

沈代表はまた 「コロナ危機克服の過程が労働者を犠牲にして企業だけを救い、 不平等と二極化を引き起こすIMFの前轍の踏んではならない。 労働者市民を救う正しい過程を通じて問題が克服されなければならない」とし 「全国民雇用保険制導入を21代国会最優先課題にする」と明らかにした。

なお今回の130周年世界メーデー大会は、 小規模な行動とオンライン行動で進められる。 これに伴い、民主労総もメーデー大会をオンライン放送に変えた。 午後2時からYouTubeチャンネル「民主労総」を通じて大会が中継される。 キム・ミョンファン委員長の大会発言とともに 全国の共同行動が生中継される予定だ。 午後4時には「韓国からアルゼンチンまで地球一周、 連帯を歌う2020メーデーオンライン国際連帯コンサート」が予定されている。 アジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ17か国のナショナルセンターとアーティストが集まって、 全世界の労働者たちの国際連帯、世界各地での コロナ19感染・労災・戦争で命を失った彼らのために哀悼と連帯する。

オフラインでは加盟組織別の共同行動、地域別大会が開かれる。 民主労総ソウル・京畿本部は午後2時に大学路でデモ行進をする。 主要加盟組織別には公共運輸労組が午後2時にソウル駅デモ行進、 金属労組が午後1時全泰壱橋デモ行進、 全教組が午後12時大法院前での共同行動、 保健医療労組が午後2時に国会前共同行動を行う。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可（ 仮訳 ）に従います。

---

Created byStaff. Created on 2020-05-03 17:02:23 / Last modified on 2020-05-03 17:02:25 Copyright: Default