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25人連行の末に...労働改悪法、3月の国会処理霧散

キム・ミョンファン委員長も連行、「4月臨時国会でまた押し通すのは自明」

パク・タソル記者 2019.04.03 18:51

国会環境労働委員会雇用労働小委員会が 弾力勤労制、最低賃金法改悪案などの議論を決着させられずに散会した。 これに伴い、環境労働委の全体会議が取り消され、 労働法改悪案の4月5日の国会本会議処理も不可能になった。 国会進入を試みて対国会闘争水位を高めていった民主労総は 「国会環境労働委全体会議の開催不発は民主労総闘争の結果であり民主労総組合員の勝利」とし 「国会は労働法改悪強行処理を延期したとはいえ、 4月の臨時国会でまた押し通すのは自明だ。 民主労総は緊張を解かず虎の目で睨んでさらに多くの組合員を組織する」と明らかにした。

4月3日午後5時17分、雇用労働小委員長の自由韓国党の林利子(イム・イジャ)議員は、 少委員会の散会を知らせ、 弾力勤労制と最低賃金の議論は3党幹事が議論を続けるものの、 5日の本会議処理は不可能だと明らかにした。 雇用労働小委はこの日、小委員会と全体会議を相次いで開いて 最低賃金と弾力勤労制関連の法案を議論したが、 与野の立場が対立し、結論に到達できなかった。

弾力勤労制の場合、共に民主党とパルン未来党は経社労委での合意案のとおりに 単位期間6か月を要求しており、自由韓国党は1年を主張している。 最低賃金決定体系改編の議論も自由韓国党は地域と業種による差別化を要求し、 共に民主党はこれに反対している。

雇用労働小委が開かれた時間、 民主労総は労働法改悪阻止を掲げて国会前闘争を続けていた。 この日午後2時から国会前で開いた 「労働法改悪阻止! 労働基本権争奪! 民主労総決意大会」は、 午後5時40分に参加者が罷業歌を歌って終わった。 警察との衝突で午前と午後に合計25人の連行者が発生したが、 国会労働法改悪を防いで緊急な火は消した状況だ。 だがこの日の午前に連行された関係者の中には 民主労総のキム・ミョンファン委員長などが含まれており、今後も対立は続く予定だ。

雇用労働小委散会後に民主労総は直ちに 「国会環境労働委全体会議開催不発と組合員連行に対する民主労総立場」を出し 「国会環境労働委全体会議開催不発はこのような民主労総の闘争の結果だ。 民主労総組合員の勝利」とし 「国会は労働法改悪強行処理を延期したとはいえ、 4月の臨時国会でまた押し通すのは自明だ。 委員長を奪われた民主労総の闘争はさらに強まるだろう。 民主労総は緊張を解かず、虎の目で睨みながらさらに多くの組合員を組織する」と明らかにした。

民主労総はまたキム委員長の連行の件に対しては 「歴代政府の中でも民主労総の現職委員長が集会の渦中で連行されるのは初めての出来事だ。 民主労総は今回の委員長の連行を民主労総と民主労総の労働基本権および労働法改悪中断要求に対する政府の態度を示す重大な事件と見ている」とし 「強制連行した民主労総委員長と幹部、組合員を即刻釈放しろ」と要求した。

この日の決意大会で参加者は、強硬闘争を辞さずに国会への進入を試みた。 午後2時45分頃からロープを使って警察のフェンスを除去しようとした。 午後3時5分頃には正門を封鎖していた警察のフェンス5つがすべて除去された。 だが警察が兵力を再配置して、対峙状態が続き、進入には成功しなかった。 その後、警察との衝突が続き、午後の決意大会で6人の連行者が追加で発生した。

警察はこの日の決意大会が「未申告不法集会」だとし、 決議大会の真っ最中の午後2時30分から採証を始め、解散を要求した。 集示法と建造物侵入罪などの罪目をあげて参加者に適用するともした。 3次解散命令後には物理力を投入して強制解散させることもあると警告した。

この日の決意大会でキム・ミョンファン委員長の代わりに決意表明したチョン・ヘギョン副委員長は 「もう一度怒りと決起を集めて、連行されたキム・ミョンファン委員長をはじめ、 貴重な仲間たちを釈放させよう。 さらに労働法改悪案を通過させようとしている国会に対する闘争を続けよう」と叫んだ。

チョン副委員長は 「文在寅(ムン・ジェイン)政府はこの社会の既得権勢力を変えることができるのではないかと考えたが、 もうその一抹の希望と期待を抱いた代価を払っているようだ。 労働者の戦いをもっと早く始めるべきであった」とし 「韓国社会を根本的に変えることができる核心的な主体は文大統領でもなく、 ゴミ国会の国会議員でもなく、われわれ自身だ」と強調した。

続いて4月1日と2日に地域で労働法改悪阻止闘争を続けた民主労総役員もマイクを持った。 民主労総は全国同時多発で、共に民主党、自由韓国党、国会環境労働委員会委員などの 労働法改悪の先頭に立った国会議員に対し、抗議訪問、占拠闘争を行った。

民主労総全北本部のノ・ビョンソプ本部長は 「全北で野宿座り込み闘争をしていたが今日ソウルにきた。 もし今日、国会議員により弾力勤労制単位期間が拡大され、 改悪された最低賃金法が通過すれば、 韓国の非正規職と低賃金労働者の人生は破壊される」とし 「キャンドルを活用して政権を取った政府だが、 今度は逆に松明をぶつけられるだろう」と声を高めた。

一方、労働改悪法案の上程が不発になり、 4月4日と5日に予定されていた民主労総国会闘争の日程も取り消された。 委員長の連行で開催日程が不明だった民主労総臨時代議員大会も、 予定通りに開く予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-04-05 08:57:00 / Last modified on 2019-04-05 08:57:04 Copyright: Default

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