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非正規職ゼロ時代? 「正規職ゼロ工場」が広がる現代起亜車

「非正規職100%」のドンヒオート、現代ウィア、マンド・ヘラー

キム・ハンジュ記者 2017.06.21 15:47

文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「非正規職ゼロ時代」を宣言したが、 現代・起亜車では「正規職ゼロ工場」が広がっている。

現代起亜車の系列会社と部品メーカーのドンヒオート、現代ウィア、マンド・ヘラー非正規職労働者たちは6月21日、 青瓦台近くの清雲孝子洞住民センターの前で「正規職ゼロ工場」の現実を糾弾し、 現代車グループの鄭夢九(チョン・モング)会長の拘束を要求した。 彼らは「現代起亜車が生産工程の一部に非正規職を使うのではなく、 生産工程全体を非正規職で満たしてしまった」と批判した。

[出処:キム・ハンジュ記者]

金属労組によれば、この10年間、 現代・起亜車が使った社内下請非正規職労働者は、 現代車が1万人、起亜車は5千人にのぼる。

金属労組は「主要正規職ゼロ工場」に各社内下請、 現代モービス8工場、現代ウィア4工場、 ドンヒオート、現代グロービス、マンド・ヘラー工場があると明らかにした。

現代モービスの12の工場のうち、蔚山物流、光州、昌原、鎮川の4工場を除く8つの工場の非正規職割合は74〜95%だ。 特に蔚山工場の非正規職の割合は84.5%、華城は95%、牙山95%、瑞山93%だ。 この4つの工場の正規職は管理職だけで、生産は事実上、非正規職だけで運営されている。

起亜車モーニングを生産するドンヒオートの17の下請企業は、 非正規職が1300余人で正規職は一人もいない。 正規職は元請の管理職180人だけだ。

[出処:キム・ハンジュ記者]

部品メーカーの現代ウィア牙山工場も正規職は0人だ。 現代ウィア光州部品メーカー非正規職支会のチョン・ジュンニョン支会長はこの日の記者会見で 「牙山だけでなく、平沢、瑞山、光州工場も100%非正規職」とし 「少数の正規職は管理、施設保守、資材調達の仕事をするだけで、 非正規職労働者だけが自動車を生産している」と話した。

チョン・ジュンニョン支会長は 「現代ウィアは1年の売り上げが2兆ウォンに達する」とし 「こうした黒字利益のほとんどはグループ本社が持っていく。 グループは系列会社から絞り取り、系列会社はまた下請から絞り取る。 不法派遣で労働者を搾取し、富をため込んだ鄭夢九(チョン・モング)会長を即刻拘束しなければならない」と伝えた。

ブレーキ装置などを生産するマンド・ヘラー・エレクトロニクスも、生産職労働者は非正規職だ。 正規職の323人は事務職、工場管理者などで、 実際の生産ラインに投入される労働者354人は全て非正規職だ。 マンド・ヘラー非正規職支会は去る5月にストライキに突入した。

マンド・ヘラーのイ・サンミン副支会長は 「2社の請負業者が入っているマンド・ヘラーは正規職がなく、非正規職だけ350余人」とし 「その上、女性労働者はセクハラに苦しみ、 ある労働者は二か月間給与を受け取れないなどの劣悪な労働条件により、労組を設立した。 だが交渉には下請け会社しか来ず、彼らは 『下請け会社なので要求を聞き入れることができない』と言う。 生産職労働者の派遣は不法なのに政府は何も対策がない」と声を高めた。

非正規職ない世の中作りネットワークのパク・チョムギュ執行委員は 「鄭夢九会長は歴代政権で一度も調査されたことがない」とし 「文在寅大統領が『非正規職ゼロ時代』を宣言したが、 『正規職0人工場』のマンド・ヘラー、モーニング工場(ドンヒオート)に直接行って、一日でも働いてみたら良い。 『正規職ゼロ工場』を感じて『非正規職ゼロ時代』を話してほしい」と話した。

金属労組は、 △鄭夢九会長拘束、 △不法派遣の大法院判決により労働部の派遣および請負区分指針の変更、 △元請の労組破壊行為に対する国政調査および処罰を要求した。

[出処:キム・ハンジュ記者]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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