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127周年世界メーデー、バラ大統領選挙を控えて労働者は絶叫

全国3万の労働者が集まり、最低賃金1万ウォン、非正規職撤廃、財閥体制解体、労組をする権利の保障を要求

パク・タソル記者 2017.05.01 18:48

バラ大統領選挙を前にして全国の都市で127周年メーデー大会が開かれた。 首都圏の約2万人をはじめ、全国で3万人余りの労働者がメーデー大会に参加した。

[出処:キム・ハンジュ記者]

全国民主労働組合総連盟(民主労総、委員長ハン・サンギュン)は5月1日午後2時、 ソウル市鍾路区の大学路で世界メーデー大会を開催した。 民主労総は核心要求である △最低賃金1万ウォン、△非正規職撤廃、△財閥体制解体、△労組をする権利保障、△国家大改革と社会公共性強化などを 「今すぐ」受け入れろと要求した。 組合員たちも「今すぐ」のプラカードを持って積弊清算をしろと叫んだ。

今回のメーデー大会は87年の労働者大闘争30周年とも重なって、格別な意味を残した。 今日、司会をした民主労総のキム・ギョンジャ副委員長は 「1987年に体育館で大統領選挙を行い、怒った国民が6月抗争を起こし、直接選挙制を勝ち取った」とし 「2017年に触発されたキャンドル抗争も、労働者が労組をする権利を争奪できる闘争としてあらためて立ち上がるように願う」と明らかにした。

「失うものは鎖、得るものは労働者の世界」

メーデー大会で発言した労働者たちは、バラ大統領選挙という派手な修辞を警戒した。 現在行われている労働弾圧、よくならない労働条件などを直視すべきだと明らかにした。

アルバ労組のイ・ガヒョン委員長は、最低賃金1万ウォンを要求した。 イ委員長は「病気になった時、病院に行ける権利、 食べたい物を買って食べられる権利、 カビが生えていない家で暮らす権利のために最低賃金1万ウォンが必要だ」と述べた。 続いて昨年12月、慶北慶山のCUコンビニで殺害された労働者に言及しながらアルバイト労働者たちの劣悪な労働環境改善を主張した。

光化門の広告塔で18日間高空断食座り込みを続けている闘争事業場共同闘争委員会のキム・ヘジン共同代表は、民主労総の役割を要求した。 水と塩だけで頑張っているキム共同代表は、10分以上力強い発言を続けた。 キム共同代表は「民主労総が本当に民衆の先鋒にいるのなら、非常な闘争に立ち上がるべきではないか」とし 「すでにバラ大統領選挙は血の大統領選挙になった」とした。 続いて「整理解雇、非正規職、労働悪法撤廃と労働三権の完全な保障のための労働法再改正は最低限の要求」とし 「セウォル号真実究明、THAAD撤回のような当然の要求と共に、組織された労働者たちの破壊力を果敢に見せるべき時」だと声を高めた。

▲発言する金属労組京畿支部現代ウィア非正規平沢支会ソ・グァンス支会長

金属労組京畿支部現代ウィア非正規平沢支会のソ・グァンス支会長は、 正規職を抹殺する財閥システムを批判した。 ソ支会長は「現代とサムスンのような財閥が社内下請を量産し、正規職が一人もいない工場がすでにできた」とし 「ユソン企業や甲乙オートテックのように正規職事業場をたたきつぶし、 非正規職化するのが財閥の政策」だと指摘した。 ソ支会長は「労働を歪める積弊に反対して、元気良く戦い抜こう」と訴えた。

全国障害者差別撤廃連帯のパク・キョンソク常任共同代表も連帯発言をした。 パク共同代表は「障害等級制、扶養義務制、障害者収容施設で、障害者はいつの間にか死んでいき、廃棄物扱いされる」と糾弾した。 パク共同代表は「権力と資本が作った強要された塀の中で生きていくのをやめよう」と主張し、 「失うものは鎖、得るものは労働者の世界」のスローガンを唱えた。

大統領候補の右クリックをめぐり警戒心を呼び覚ませ

大統領選挙まで8日を控え、 有力大統領候補の右クリックの動きを批判する発言もあがった。

民主労総のチェ・ジョンジン委員長職務代行は 「キャンドル大統領選挙でキャンドル民心は消え、権力争いだけが騒がしい」とし 「キャンドルの要求、労働者の要求を大統領選候補に任せていてもできるものではない」と強調した。 チェ職務代行は「労働の権利はさらに無視され、THAADが泥棒配置され、10億ドルを払えと言っているのに、 誰一人、中断しろ、撤去しろという言葉がない」とし 「次の政権が労働者を恐れるように、今日、民主労総が決意しなければならない」と主張した。

キム・ヘジン共同代表は労働三権、 THAAD配置に対する有力大統領候補の立場を問題にして 「露骨に反動に急変し、労働者民衆の要求を遮っている」と批判した。

ITUC(国際労働組合総連合)のシャロン・バロー書記長は、 民主労総のハン・サンギュン委員長の釈放を要求した。 シャロン・バロー書記長は 「キャンドル革命で反労働・腐敗政権を追い出した」とし 「民主労総の闘争はすでに成果をあげた」と評価した。 続いて「新しい大統領は労働者を敵対視せず尊重するべきで、 サムスンをはじめとする大企業は利益を得るのだから社会的責任を全うしろ」と明らかにした。

午後3時30分頃に本大会を終えた集会参加者は、光化門までの3.5kmの街頭デモ行進を始めた。 労組をする権利を象徴する赤い傘300本を持つ労働者が前面に立った。 スーパー労働者はカートを押して、清掃労働者は象徴物を持った。 金属労組の組合員は財閥総師拘束と財閥改革を要求する財閥総師の象徴物と共に歩いた。 午後5時頃に光化門に到着した労働者たちは、光化門の高空ハンスト労働者たちに連帯の言葉を送った後に整理集会を開いて解散した。

なお、今日の大会には沈(シム)サンジョン正義党大統領候補、金先東(キム・ソンドン)民衆連合党大統領候補も参加した。 民主労総はメーデー大会に先立ち、二人の候補に対する支持宣言を発表した。 民主労総は「代議員大会と中央執行委員会の決定により、二人の候補の支持を宣言する」とし 「民主労総80万組合員はもちろん、韓国社会の本当の変化を早めようとする人々すべての積極的な参加を訴える」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-05-05 07:28:05 / Last modified on 2017-05-05 07:28:06 Copyright: Default

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