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ハン・ガンホ烈士300日追慕祭「労組破壊を終わらせろ」

零下の天候でも200余人が集まって「鄭夢九、柳時英を拘束しろ」

パク・タソル記者 2017.01.11 14:39

故ハン・ガンホ烈士の300日追慕祭がソウル市良才洞現代車本社前で開かれた。

1月10日の夜、 「賄賂上納不法派遣労組破壊犯罪者鄭夢九(チョン・モング)ご苦労さん! ハン・ガンホ烈士300日闘争勝利文化祭」に200余人の連帯組織が集まった。 零下7度、風が強く体感温度はさらに低い天候のなか、 金属労組ユソン企業支会、現代車非正規職支会、ハン・ガンホ烈士対策委員会、民衆歌手キム・ソンマン、イ・スジン、ユソン支会の法律代理人キム・サンウン弁護士などが参加し、 烈士を追慕した。

[出処:キム・ハンジュ記者]

昨年3月17日、故ハン・ガンホ烈士は5年目続いた労組弾圧により深刻な鬱病にかかり、自ら命を絶った。 故人が働いていたユソン企業は現代自動車部品を納品する下請企業で、 2011年には職場閉鎖断行するなど悪名高い労組弾圧を行った。 使用者側の労組破壊工作が鬱病につながったことが認められ、 烈士は故人になってから216日目に労災と判定された。

ユソン企業と現代自動車のつながりは、単に元下請の業務協力次元ではなかった。 二つの会社は労組破壊工作も積極的に謀議した。 現代車とユソン企業がやりとりしたメールを見れば、2011年9月に二つの会社は労組破壊専門業者の創造コンサルティングと会い、3者会議を行った。 その後も動向点検会議を開くなどで緊密に動いた。 現代自動車が御用労組の新設により既存労組の抹殺企画を主導することもした。 同じ期間にユソン企業が創造コンサルティング代表に送ったEメールには 「(現代自動車の)要求事項の核心は、ユソン労組(企業労組)の新規加入者を70〜80%程度まで確保しろということ」という文句が書かれている。

この日の追慕祭に参加したキム・サンウン弁護士は 「裁判の準備で刑事記録を読んでいるが、読めば読むほどユソン企業の柳時英(ユ・シヨン)会長の拘束と実刑は明らかだと確信する」とし 「完璧な証拠がある現代車の鄭夢九会長と営業部理事を法廷に立たせ、 労組を破壊した資本家が顔をあげられないようにしなければならない」と明らかにした。

ユソン支会6年の闘争についての映像も上映された。 追慕祭の参席者は故人の生前の姿を見て残念な表情になった。 真夏の野宿闘争で日焼けした顔、一番前で使用者側を糾弾する怒った顔、同僚に見せた善良な顔などがスクリーンに映った。 生きて動く顔は、アスファルトの上に置かれた遺影に、焼香所の遺影に変わった。

[出処:キム・ハンジュ記者]

この日、支会は手紙一枚を準備した。 烈士の気持ちを思い、闘争している組合員に残したい言葉を書いた。 ユソン企業牙山支会のホン・ジョンイン支会長が手紙を朗読した。

「零下の寒さの中、市庁の前で敷物とビニールを奪われても、地面で眠った姿、 真夏の熱いアスファルトの熱気に耐えて良才洞を守った姿、 風雨や零下の中でも五体投地を続け、私の死の責任をユソン企業と現代車、そして政権に尋ねた堂々とした姿まで… 時には疲れる時もあったし、互いに鋭い言葉を投げる時もあったが、 雨が降ろうが雪が降ろうが焼香所を守りながら、互いが取った手を離すことなく、 互いを慰めながらここまできた仲間に感謝します。愛しています。」

ユソン支会とともに闘争してきた支援者も 舞台に上がってマイクを持った。

金属労組のハム・ジェギュ副委員長は冒頭発言で 「烈士が亡くなった3月17日がずっと続く300日目のようだ」とし 「労組破壊を中断しろという叫びがまだ彼らの間から湧き上がっている」と話した。 ハム副委員長は「広場の民主主義から始まった労組民主化闘争は、 良才洞にも狂風のように吹き付けるだろう」とし 「ユソン企業の絡まった決着も解き、野蛮の時代を終わらせなければならない」と叫んだ。

民衆歌手のキム・ソンマン氏は「その瞳」、「不敗の戦士」を熱唱した。 参席者は事前に受け取った小さな灯を揺らし、一緒に歌って呼応した。

現代車非正規職支会のイ・ソンテ代議員は舞台に上がって現代車を糾弾した。 イ代議員は 「現代車は不正財団と事業などには何百億ウォンも集めながら、 労働者には警備に暴行させ、各種の損害賠償をかけている」とし 「現代車の鄭夢九会長は永遠に拘束されなければならない」と声を高めた。

ハン・ガンホ烈士対策委のチョン・ジュフェ氏は 「ふくろう籠城団、希望バスなどで連帯してきたが、 烈士が亡くなって労組破壊を断ち切ることができずに後悔と申し訳ない思いが重くのしかかる」とし 「今度こそ、すべての労働者、市民社会が力を合わせ、 労組破壊を終わらせて烈士の前に堂々とあいさつをする時」と話した。

[出処:キム・ハンジュ記者]

追慕祭はユソン企業牙山支会のキム・ソンミン支会長の組合員に伝える闘争決議発言で終わった。 キム支会長はこれまでの闘争であげた勝利と挫折について話した。 ほとんどすべての裁判で勝利した点、現場で組合員の声を元気良く出せる点などは、彼が選んだ成果だった。 キム支会長は「私たちには挫折も多いが、その理由は私たちがまだ生きて戦えるからだ」とし 「現代車資本と検察、警察、労働部は我々の言うことを聞き入れないが、 その挫折を経てここまできた」と述べた。 続いて「また彼らが挫折させても、我々組合員たちはまた戦うために尻と膝をはたいて立ち上がる」と強調した。

良才洞の現代自動車本社前の風景は、ユソン支会と烈士対策委が無期限座り込みを始めた5月のある日と似ていた。 喪服を着た同僚、野宿座り込みのためのテント、現代自動車とユソン企業に責任を要求する横断幕とプラカード、 本社を24時間死守する体の大きい警備隊はそのままだった。 変わったものもある。 三つの季節を経て横断幕は古くなり、何か文句を付けるところはないかとピリピリしていた警察は厳しくなくなった。

一方、1月20日に判決が予定されている柳時英(ユ・シヨン)会長の裁判はまた延期された。 労組破壊と不当労働行為の容疑で大田地裁天安支院で裁判が予定されていたが、 柳会長側の弁護人が弁論再開を申請した。 一部の事実に対する意見を変更するので、これを立証する機会を与えろということだ。

キム・サンウン弁護士は「この3年間、十分な弁論の機会が保障されたのに、 今になって意見変更を理由に弁論再開申請をしたのは、 宣告期日の延長により今の裁判所を交替するなど、裁判を長期化させることが目的」だと説明した。 キム弁護士は「これを受け入れた裁判所にも問題があり、 宣告期日を明確に指定できるように裁判所に圧力をかける必要がある」と明らかにした。

[出処:キム・ハンジュ記者]

[出処:キム・ハンジュ記者]

[出処:キム・ハンジュ記者]

[出処:キム・ハンジュ記者]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-01-18 02:31:21 / Last modified on 2017-01-18 02:31:22 Copyright: Default

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