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起亜車、非正規職の20%だけに正規職選別採用を強行

「残った人は一生非正規職」

キム・ハンジュ記者 2017.01.02 18:36

起亜自動車と正規職労組が非正規職労働者の意見を無視して 非正規職全労働者の20%だけに正規職選別採用を強行し、問題になっている。

12月27日、起亜自動車が会社側のビラ「起亜人」を通じて非正規職の20%の正規職採用を強行すると明らかにし、議論がふくらんだ。 起亜自動車は「いつ裁判が終わるのか、結果がどうなるのかは誰もわからない。 再交渉はない」とし、選別採用を強行している。 昨年10月31日、すでに起亜車と正規職労組は所下工場で50人、光州工場で300人、華城工場で600人を2018年までに正規職として採用し、経歴を一部認めることに合意した。 所下、光州工場も昨年12月14日から特別採用が続いている。

しかし起亜自動車支部華城分会社内下請分会(起亜車社内下請)や非正規職ない世の中作りは、 こうした起亜車の立場が大法院(最高裁)の判決を無視する犯罪だとし、強く反発している。

2014年9月、起亜車の非正規職468人は、勤労者地位確認訴訟で全員勝訴した。 ソウル中央地方法院が1審の判決で起亜車の非正規職労働者たちを起亜車の勤労者とした。 起亜車の社内下請労働者たちは、当時の判決が 「起亜車のすべての社内下請工程が不法派遣であることを判決した」とし、 全員の正規職転換が正しいという立場だ。

それでも起亜車と正規職労組は20%の選別採用を強行し、 起亜車社内下請は 「不法派遣の全員正規職転換は無理な要求ではなく裁判所の判決」だと反発した。

非正規職ない世の中作りも1月2日に声明を出して 「起亜車社内下請労働者たちは20%の選別採用で不満が積もって爆発直前」だとし 「2010年の大法院(最高裁)判決にもかかわらず、社内下請を使いつづけるのは犯罪」と明らかにした。

▲起亜自動車は12月23日会社ニュースレター〈起亜人〉を通じ「全員正規職化は無理」とし「再交渉は不可」とした。[出処:起亜自動車支部華城分会社内下請分会]

会社と正規職労組間の合意案には、50%を越える起亜車華城非正規職組合員が反対したが、これは反映されなかった。 起亜車が雇用労働部に申告した間接雇用労働者は合計4712人だ。 だが労使が合意した採用人員は950人で20.1%だ。 清掃、食堂などを除く生産職の社内下請3400人を対象にしても27.9%に過ぎない。 起亜車支部華城分会社内下請分会は 「選別採用後に残った労働者(3762人)は一生非正規職で雇用不安」とし、合意案への署名を拒否した。

起亜車労使は20%選別採用案に対する基準もなかった。 起亜車華城分会社内下請分会のキム・スオク分会長はチャムセサンとの通話で 「会社は(選別採用の)基準も明らかにしていない。 華城の社内下請全体組合員だけでも1900人で、全労働者は2600人だ。 600人だけを選別採用するのはおかしい。 裁判所の判決のとおりに非正規職全員を正規職に転換しなければならない」と話した。

キム・スオク分会長は「会社がこの10年間、不法な派遣を使っていたのなら謝罪して、裁判所の判決を履行することが最低限の態度だ。 会社は大法院の判決を言い訳にして時間を引き伸ばし、選別採用を強行しようとしている」と批判した。

起亜車非正規職労働者たちは全員の正規職転換と鄭夢九(チョン・モング)現代車会長の処罰を要求し、 12月23日からソウル高等法院の前で野宿座り込みをしている。

起亜車社内下請労働者の勤労者地位確認訴訟の2審判決は、 1月13日に出される予定だ。

[出処:写真ジョンウン]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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