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「江汀、さらに深く大きな闘いを」

ムン・ジョンヒョン神父インタビュー

チョン・ヒョンジン記者 2015.09.21 12:02

「江汀の平和、クロムビが愛している」

毎日午前11時、老司祭の叫びが済州江汀にある 海軍基地事業場正門前でのミサの開始を知らせる。

ムン・ジョンヒョン神父は、海軍基地正門前は正面から偽りや暴力と闘った現場で、 まさにそこで800人以上が連行され、 34人が5億もの罰金を払い、司祭と修道者が拘束された場だとし、 「政府と海軍の偽りや暴力と戦った現場を真実が明らかになるまで守らなければならない」と話した。

海軍基地工事の進捗率は80パーセントになり、 年末の完工を控えている。 9月16日からは軍艦が入港して係留試験を始めた。 こうした中、現場では4年間、ずっと守り続けてきたミサをどうするのか悩みが深い。

▲ミサが終わればムン・ジョンヒョン神父は歌を歌う。「江汀、君はこの土地で一番小さい村だが、君から全国の平和が始まるだろう」 (c)チョン・ヒョンジン記者[出処:チグミョギ]

「さらに深く大きな闘いを始めなくちゃ。 しかし現場でのミサをやめることはできない。 どんな犠牲を払っても、それを覚悟して暮らさなければならず、それが道理だ。」

ムン・ジョンヒョン神父は9月5日、正式に開館した「聖フランチスコ平和センター」が 江汀でのさらに大きな戦いの陣地、動力の発電所にならなければならないと言い、 「しかし新しい局面に入ってもこれまでのことを放棄してはいけない」と強調した。

「治癒は真実を明らかにすることだ。 私たちがすべきことの中で一番重要なことは、 海軍基地により傷ついた住民を治癒することだ。 それなら彼らに対して真実を明らかにしようとする人がここにいるということ、 その戦いを放棄しないということを見せることだ。」

ムン・ジョンヒョン神父は、 事業場正門前のミサの意味と共に、 平和センターが抱える意味についても声を高めた。

ムン神父は平和センターの存在理由の一つは住民の傷を治癒することで、 そのためには建物そのものより、その中でしなければならない福音的な活動が何なのかを悩まなければならないと言い、 「住民たちの治癒は、彼らが受けた苦痛と犠牲、 そして政府の偽りと暴力をそのまま表わすことから始まる」と力説した。

そして、そのためには平和センターを動力として、 これまでやってきたことをさらに大きく、深く、濃厚にすること、 さらに多くの人々が参加できるようにすることだと話した。

ムン・ジョンヒョン神父は江汀の平和、済州の平和、江汀住民の希望のために一番重要なことは、 「人々が真実を明らかにしようとしているということ、 決して隠すことができない真理を表わす人々がいるという信頼を見せること」だとし、 そうした中で傷ついた人々が癒されて始めて、希望に目を開くことができると話した。

ムン・ジョンヒョン神父は海軍基地が完成し、軍人が村に入り、軍艦が停泊しても、 私たちの道は真実を明らかにするまで続くとし、 「絶対にすべてが終わったのではないということを忘れないで欲しい。 海軍基地の真実とその不正を明らかにするまで、決して江汀村に背を向けないでくれ」と訴えた。

▲済州江汀海軍基地事業場前のテントミサ。毎日午前11時にいつも奉献される。(c)チョン・ヒョンジン記者[出処:チグミョギ]

海軍基地正門前での毎日のミサは、いつしか満4年を超えた。 海軍基地工事のためにクロムビ岩を封鎖した行政代執行を前にした2011年7月26日、 ムン・ジョンヒョン神父をはじめとする済州教区司祭団は、 行政代執行を防ぐために司祭がクロムビ岩に常駐する一方、 毎日ミサを奉献することに決定した。

そのようにして始まったミサは、9月2日に行政代執行が行われた後、 クロムビを覆っていた塀の反対側の事業場前でずっと続いた。 江汀村を守ったムン・ジョンヒョン神父とイエズス会の司祭たち、 済州教区に続いて各教区の正義平和委員会がミサに合流した。

ミサが終われば黙珠祈祷と住民、平和活動家の元気な歌と踊りが続く。 これらすべてが行われる一時間半の間、警察と事業場の用役は正門の前を守っている人々を3回か4回程、持ち上げて移動させる。 工事車両が出入できるようにするためだ。

移動させられればまた元の場に戻り黙珠を転がし、みんな言葉なく針仕事をしながらその場を守る人々。 果てしなく石を押し上げなければならないシジフォスの刑罰のような行為が行われる所。 ムン・ジョンヒョン神父はその場が 「イエスが受難に遭って死んだゴルゴタと同じだ」と話した。 (記事提携=いまここ(チグミョギ))

▲ミサの間にも工事車両の出入は続く。車両出入のために人々は移動させられれて、また元に戻ることを繰り返す。(c)チョン・ヒョンジン記者[出処:いまここ(チグミョギ)]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-09-23 08:16:52 / Last modified on 2015-09-23 08:16:54 Copyright: Default

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