外信、統合進歩党解散を一斉に報道…「表現・結社の自由に憂慮」

NYT「不正選挙陰謀回避、左右分裂悪化、朴正煕式スタイル」

外信は先を争って憲法裁判所の統合進歩党解散決定事件を報道した。 ニューヨークタイムズは特に統合進歩党解散審判について、 野党圏が朴槿恵政権に対して提起している 「不正選挙陰謀回避、左右分裂悪化、朴正煕式独裁」等の批判を詳細に伝えた。

12月18日(現地時間)、ニューヨークタイムズは 「韓国の憲法裁判所は親北朝鮮的(pro-North)な立場だという主張により圧迫を受けてきた小規模な左派政党の解散を命じた」とし 「評論家たちは(この判決について)軍事独裁者たちが強制してきた表現の自由の抑圧という限界を表わしたと話している」と報道した。

［出処:BBC画面キャプチャー］

ニューヨークタイムズはまず 「(韓国で)進歩政党は1988年に基本的な公共の権利保障を改善するために作られた」とし 「1980年代末、韓国は軍部が後援する数十年間の独裁の末に本当の民主主義に進化していった」とし 「朴槿恵(パク・クネ)大統領の父親をはじめとする独裁者たちは、 独断的に議会と政治団体を解散し、野党を弾圧するために政党の活動を禁じた」と説明した。

続いて「(統合進歩党の)党員らは彼らが北朝鮮とさらに大きな和解を望んでいるだけだと話している」とし 「彼らは情報機関(国家情報院)が与党候補を助けるための不法なオンライン・キャンペーンをしたという議論への批判を転換させるために、 内乱容疑を操作した」という批判を伝えた。

ニューヨークタイムズはまた 「今回の判決で、朴槿恵政権が意思表現の自由を制限し、左右の激しい分裂を悪化させるという憂慮を生んでいる」とし 「朴槿恵の(政治的)競争者たちは強硬な彼女のスタイルが父親の朴正煕と似ていると話す」と指摘した。

この言論は一方で 「韓国内部の分裂のうち相当数は、北朝鮮をどう見るのかにかかっている」とし 「韓国は1950年代初頭の3年間の戦争の後、北朝鮮と世界で最も強力に武装されている国境を接している」とし 「韓国ではその上、北を称賛するだけでも7年の刑を受ける」と付け加えた。

統合進歩党解散審判、激しい政治闘争の中で出てきた

英国のBBCもニューヨークタイムズと似た憂慮を伝えた。

BBCは12月18日(現地時間) 「韓国の裁判所が親北朝鮮(pro-North)政党を禁止」という題名で 「韓国が数十年ぶりに初めて政党を解散させた」とし 「裁判所は北を支援した容疑で、ある政党に解散を命令した。 これは、韓国での表現と結社の自由に対する憂慮を高めているる」と評した。

一方ロイターは 「統合進歩党に対する朴槿恵政権の訴訟は、 イデオロギーと北朝鮮に対して深刻に分割された国の保守と自由主義の間の 激しい闘争の中で繰り広げられた」と指摘した。

この言論はまた 「李正姫党代表は判決後、 『偽りと妄想に基づいた全体主義の門を開いた』とし 『効果的に韓国を独裁国家に転換させた』と明らかにした」と伝えた。

統合進歩党に対してロイターは 「労働階級と社会の進歩的な人々のためというこの党は、 2011年の創党後、今年初めに内乱容疑で国会議員1人に対する起訴をはじめとする 激しい現実に向き合ってきた」と紹介した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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