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韓国労総、朴槿恵と会った翌日に与党と政策連帯復活

保守与党と4年ぶりに政策協議会定例化...金武星「北欧のコーポラティズムのようにしよう」

キム・ヨンウク記者 2014.09.02 19:49

9月2日、3年6か月ぶりにセヌリ党と韓国労総の政策連帯が事実上、復活した。 前日の午前、朴槿恵政権の発足後初めて朴槿恵(パク・クネ)大統領と労使政の代表者 55人を招請して懇談会を開いた翌日のことだ。

金武星(キム・ムソン)セヌリ党代表はこの日の午前、韓国労総を訪問して金東萬(キム・ドンマン)韓国労総委員長、役員、会員組合代表者と懇談会を開き、 中断していた党政策委員会と労総間の政策協議会を定例化することにした。 これによりセヌリ党政策委員会は韓国労総と定例的に会い、 各種の山積した労働懸案の解決を議論する予定だ。

韓国労総の金東萬(キム・ドンマン)委員長はこの席で 「セヌリ党が公約した経済民主化と福祉拡大、良質の雇用創出は、 国政課題の最優先順位で中断することなく推進されなければならない」とし 「9月中に党政策委と労総間政策協議会を開き、 下半期に立法されることを希望する」と明らかにした。 金東萬委員長は下半期の主要懸案として、 △「労働時間短縮」と「通常賃金範囲拡大」の立法化、 △労働基本権問題解決、 △超憲法的に進められている公共部門対策、 △非正規職の乱用と差別、 △最低賃金現実化を提示した。 また、金融労組など各産別の代表者も産別の懸案の解決を金武星代表に要請した。

こうした要請に対して金武星(キム・ムソン)代表は 「社会的対話のための韓国労総の役割が重要だ」とし 「最近、労使政委員会に復帰した勇気ある決断に感謝し、 解決すべき宿題が多いだけに、中断している党と労総の政策協議会をやり直そう」と答えた。

ある参席者によれば、 金武星代表は韓国労総に北欧式の社会的コーポラティズムを一緒に作ろうとし、 積極的な対話のサインを送ったという。 懇談会には与党で韓国労総出身の金聖泰(キム・ソンテ)、崔奉弘(チェ・ボンホン)議員と羅城麟(ナ・ソンニン)、権性東(クォン・ソンドン)、金学用(キム・ハギョン)、朴大出(パク・テチュル)議員が参加した。 政策委副議長の羅城麟議員はさまざまな懸案の要求に対し、 検討の程度と議論の範囲まで具体的な回答を提示する誠意を見せた。

セヌリ党のある関係者は 「当初は金武星党代表就任以後、労働界と会う軽いティータイム程度の短いイベントとして計画していたが、 産別がすべて参加して、各自自分の要求を読む大きなイベントになった」とし 「これまで労総には切実な問題が多いが、 政府を圧迫するためにはセヌリ党を通じるほうが良いと判断し、 おそらく週末に韓国労総側の要請があったのではないか」と定例化の背景を説明した。

だが新政治連合と民主労総は、こうした韓国労総の動きを憂慮しているようだ。 韓国労総が2011年、与党との政策連帯を破棄した重要な理由は、 李明博政権当時の複数労組問題とタイムオフなどの反労働政策のためだった。 このような反労働政策は、朴槿恵政権でも続いており、 さらに露骨な弾圧が続している。 韓国労総も今年のはじめの鉄道ストライキの時、 民主労総に公権力が投入されると労使政委員会から脱退し、 朴槿恵政権の反労働政策に抗議した。

こうした朴槿恵政権の労働政策の基調が変わらない状況で、 直ちに懸案問題解決だけで労使政委復帰 →朴槿恵大統領との労使政懇談会 →政策連帯復活の手順まで踏んでいる。 一部では中途半端に与党の手を取り、また保守与党の脇役になるという指摘も出る。

韓国労総の事情に精通しているある関係者は 「今回の政策協議会の定例化が政治方針で排他的にセヌリ党を支持した方式とまでは言えないが、 9月1日の朴槿恵大統領との出会いの効果を極大化するために、事前に計画したのだろう」とし 「朴槿恵政権の最近の動きを考慮すれば、 現時点でセヌリ党と手を握るのは問題が多い」と指摘した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-09-03 13:40:53 / Last modified on 2014-09-03 13:40:54 Copyright: Default

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