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金碩基空港公社社長「泥棒就任」…龍山惨事の遺族怒る

空港公社労組はテントを撤収して座り込みを解除、公共輸送労組連盟「謝罪さし上げる」

ユン・ジヨン記者 2013.10.16 14:45

韓国空港公社社長に内定した金碩基(キム・ソッキ)元ソウル警察庁長官が密室での就任式を強行した。就任式の日の10月16日午前9時、空港公社はすべての出入り口を封鎖して就任式を開いた。取材記者の出入も厳しく統制された。

就任式の前日、韓国空港公社労組が座り込みを撤収したため、竜山惨事遺族と 真相究明委員会の活動家は夜中に路上で座り込みを続けた。就任式の直前には 金碩基元庁長の空港公社社長就任は認められないとし、公社への進入を試みた。 遺族たちは「(竜山鎮圧で死亡した)烈士の怨みの霊がまだ九天をさまよっている」 とし、堅く締められた門を叩いたが、結局就任式場への門は開かなかった。

金碩基の謝罪? 「座り込み9日、遺族の前には一度も現れず」

金碩基元庁長は10月15日に開かれた国土交通部の国政監査で龍山惨事過剰鎮圧 について口を開いた。彼は「その当時、私が担当した仕事をやむをえず遂行す るしかない状況だった」とし「犠牲者が発生して胸が痛い。亡くなった方々に 衷心から冥福を祈る」と明らかにした。

言論ではこれについて、金元庁長が龍山惨事遺族に謝罪をしたと報道したが、 この発言は竜山惨事遺族の怒りに油を注ぐものだった。これまで竜山鎮圧の 正当性を説明してきた金元庁長が、公社社長に就任するために国会議員と言論の 前で偽りの謝罪をしているという批判だった。

特に、竜山惨事遺族と真相究明委員会は9日間空港公社の前で座り込みを続けて いるのに、金元庁長は一度も遺族のところに来なかった。竜山惨事真相究明 委員会のイ・ウォノ事務局長は「9日間、金元庁長の顔を見て謝罪を受けるために 待っているが、一度も現れなかった」と明らかにした。

続いて「彼は国政監査で遺族が就任反対の座り込みをしているのは知らないと 言ったが、では今まで出勤しない理由は何か」とし「これまで金元庁長は遺族 から逃げ、国際線庁舎の臨時事務室で業務を遂行していたが、遺族が座り込み をしていることを知らなかったと嘘をついている」と批判した。

就任式を控えて遺族と真相究明委員会は、封鎖された入口の前で金碩基空港 公社社長の就任を認定できないと声を高めた。国会議員と言論の前だけでなく、 被害当事者に直接謝罪するべきだと鬱憤を放った。チョン・ジェスク氏など 4人の遺族は本社に入ったが、ロビーで公社職員と請願警官に取り囲まれた。 扉の外で出入を封鎖された遺族や真相究明委員会などもやはり足止めされた。

結局、金碩基元庁長に対面できなかった遺族と真相究明委は就任式の後の午前 10時、空港公社の前で記者会見を行って、金碩基空港公社社長退陣闘争を展開 すると明らかにした。竜山惨事真相究明委員会のチョ・フェジュ代表は「金碩基 の空港公社社長就任は認められない」とし「退陣するまでどこまでも付いて回り、 金碩基退陣闘争を展開していく」と明らかにした。

竜山惨事遺族のユ・ヨンスク氏は「怒りで胸が張り裂けそうだ」とし「私の夫 はテロ犯ではなく、平凡な家長だったという事実が明らかになるまで、地獄ま で追いかけて闘争する」と声を高めた。遺族のイ・チュンヨン氏も「金碩基の 空々しい謝罪に遺族は血の涙を流した。非倫理的で非道徳的で、非専門家の金 碩基は、直ちに自主的に辞任しろ」と強調した。

金碩基、16日午前に泥棒就任を強行... 「竜山惨事は避けられなかった」
空港公社労組は座り込みを解除してテントを撤収、遺族だけが道端に残る

竜山惨事遺族の強い反発にもかかわらず、金碩基元庁長はこの日午前9時、空港 公社の社長就任式を強行した。金元庁長は当日朝、遺族の目を避けて公社に入 り、予定された就任式に参加したという。

金元庁長はこの日の就任式でも「竜山惨事は法執行の過程で起きた不可避な事 件だった」と主張した。続いて「残念で胸が痛く、亡くなった方々と遺族の方々 には心から哀悼を表わす」と明らかにした。

専門性欠如の議論については、「警察に在職していた当時、空港の保安課安全 などの責任者を遂行した」とし「早く業務を把握して、空港公社内の専門家が 心おきなく力量を発揮できるように努力したい」と話した。

とりあえず就任式は強行したが、以後、竜山惨事の遺族と真相究明委員会は、 抗議デモと出勤阻止などで金碩基社長退陣闘争を続ける方針で、議論は続く 展望だ。

竜山惨事真相究明委員会の朴来根(パク・レグン)執行委員長は、「龍山惨事5年 になるまでの3か月に、空港公社の社長から引き下ろす」とし「明日の国政監査 抗議デモと来週は出勤阻止闘争を続け、問題を提起し続ける予定」と明らかに した。

一方、竜山惨事遺族と共に公社の前でテント座り込みをした公共輸送労組連盟 韓国空港公社労組は15日深夜12時頃にテントを自主的に撤去して、座り込みを 解除した。これにより本社前には遺族と真相究明委だけが残り、夜中に道端で 野宿座り込みを続けた。労組は公社との交渉で合意して、座り込みを自主的に 解散したという。現在、韓国空港公社労組は言論との接触を遮断している。

公共輸送労組・連盟はこの日、声明書を通して遺族と支援団体に謝罪の意を伝 えた。彼らは「わが連盟傘下の韓国空港公社労組は、先週からテント座り込み 闘争と出勤闘争集会などで落下傘社長阻止闘争を続けてきたが、企業別労組と して、落下傘社長阻止闘争を長期間進めるには組織的な困難に直面していた」 と明らかにした。

続いて「そのために空港公社労組は竜山惨事真相究明委員会闘争を尊重しつつ、 委員会に了解を要請して今日未明に座り込み闘争を中断する決定をするしかな かった」とし「これについては公共輸送労組・連盟が竜山惨事真相究明委員会 と、連帯する多くの組織に謝罪の言葉を伝える」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-10-17 00:11:31 / Last modified on 2013-10-17 00:11:32 Copyright: Default

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