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韓国:原発支援金が何百億でも住民の人生は傾いていく
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原発支援金が何百億でも住民の人生は傾いていく

古里、新古里原発の周辺の人々

ヨン・ソンノク記者 2013.09.26 11:09

40年間、原発から離れられないキルチョン村の人々

古里1号機が建設されて35年間稼動しているが、古里1〜4号機に近いキルチョン村(機張郡長安邑)の住民は、まだ移住できずにいる。

▲古里原子力発電所1〜4号機に隣接するキルチョン村 (c)ヨン・ソンノク記者[出処:蔚山ジャーナル]

キルチョン村移住対策委員会は、移住要件を満たすように全員開発事業区域に キルチョン村を入れてくれと要求したが、いつも失敗に終わった。集団移住を するには電源開発事業区域に指定、告示されなければならないが古里1号機がで きた時、古里の住民は集団移住し、キルチョン村は移住から除外された。

キルチョン村の集団移住について2011年7月に古里原発本部と機張郡キルチョン 里の代表の間で「キルチョン里地域全体移住についての客観的妥当性を根拠に 移住方案を摸索」するという内容の覚書を作成した。彼らは共同で移住の妥当性 について2012年、研究団体に委託したが、移住は不透明だ。

キルチョン地域は古里原発が立地した当時から、開発制限区域が設定されたため、 30年間財産権行使が制限され、住居環境が後れた。2001年に開発制限区域を解除 しようとした側にはワンルームができ、もう一方は家が崩れていくなどの村の姿 は奇形的だ。海辺側に刺身料理屋があってもお客さんは殆どいない。

1988年、韓電発電事業団長は古里原発近隣住民の集団移住の要求は受容できな いが、希望者には個人別の移住を推進すると約束し、エネルギー展示館の塀に 近い隣接世帯の移住希望者は、2007年に移住した。現在、キルチョン里には 889世帯1765人が居住している。

村の住民の不満が高まり、98年4月に韓電古里原発本部とキルチョン村代表の間 に「キルチョン村長期発展基盤構築のための基本合意書」を締結し、地域の住居 環境を改善することに合意した。村の住民たちは「10年経っても発展するどころか 村はますます孤立しつつある」とし、集団移住を要求している。

▲70年代で剥げたペンキのように錆がついているキルチョン村の人々。(c)ヨン・ソンノク記者[出処:蔚山ジャーナル]

キルチョン村は古里1号機ができる前、国道7号線が通る典型的な漁村だった。 古里1〜4号機が次々とでき、住民の主な通行路だった国道7号線が断絶し、国道 31号線が迂回道路として開設されたため、村は郊外周辺地域に押し出される痛 みを体験している。

キルチョン村の住民は「社宅は国道31号線の反対側に作り、私たちの村は原発 の目の前で彼らの通勤路になったようなもの」と不満をさく烈させた。

キルチョン村の開発委員長は、開発は望まないが移住のために開発を望む開発 委員長でもある。彼は社宅ができたところとエネルギー館の敷地も、元は農地 だったが、村の人々の生計手段である農地の多くの部分を韓水原が買い取り、 漁獲量も漁場の縮小で減り、村の人々の生活の基盤だった所が破壊されたという。 経済活動の基盤が失なわれ、結果として古里原発に依存した経済構造に転換 されたということだ。

古里1号機は本来なら2008年に閉鎖されていなければならないが、2006年6月に 韓水原は寿命延長10年を申請し、今も稼動している。村住民たちは古里1号機の 寿命延長に反対したが、2年後に特別支援金1610億ウォンを受け取って延長に 合意した。

村の移住対策委員長によれば、1610億ウォンのうち、原発から一番近いキルチョ ン5、6、7班の人のうち、希望者移住に150億ウォンが払われ、残りは津波防除 施設と原発内の道路建設などに使われる予定だという。

村の住民たちは、原発で何百億ウォンの支援金が出てくるというが、暮らしが 良くなることを感じられないという。支援金が個人に戻らず、使われる分野が 決まっているからだ。発電量により、毎年0.5%ずつ支援される地域発展基金は、 以前は1億8千万ウォン、今は3億8千万ウォンほどキルチョン村に支払われる。 移住対策委員長は「共同基金として預けておけば良いが、時々、早く使えと 言われるが、使う所が見つからずに共同でキルチョン村の土地を買っておいた」 と言う。

古里原子力発電所1号機は1971年着工、78年4月29日に竣工して以来、1983年には 2号機、1985年には3号機、1986年には4号機が順次竣工し、運営している。

40年前に古里から追われてきたのにまた出て行けと言われる新古里3〜4号機の人々

古里原発敷地で暮らしていたハン・ヨンジャおばあさん(87)は70年代の初め、 機張郡に古里1号機が建設された時、26世帯と共に西生面シルリ7班コルメ村に 移住した。コルメ村で40年暮らしたが、新古里工事のおかげでまた移住しなけ ればならない。

▲ハン・ヨンジャおばあさん(87)は40年前に古里1号機ができたとき、西生面に移住したが、今度は新古里3〜4号機のおかげでまた移住しなければならない。(c)ヨン・ソンノク記者[出処:蔚山ジャーナル]

ハンおばあさんが初めてコルメ村にきた時は、そこは山野のような所だった。 初めはテントを張って共同生活をしながら道をつけて場所を決め、家を建てて 暮らしていた。海辺側の築台を積み終わるには3年近い時間がかかった。

「冬至の頃、手足が凍えて切れても石を運んだ。その時を考えると涙が出る。 ああ、お父さんが家を建てた後に死んだので、一人で7人の兄弟姉妹をみんな育 てた。霊泉まで出て行って、チョッカルを売り、麦米一升を受け取って兄弟に 食べさせて...」

ハン・ヨンジャおばあさんは、国家にとって重要なことだというので、住んで いた所から引越ししたという。佗びしくても国が豊かになるのなら、そうしな ければならないと言われてそうしたという。薪もなく、米が貴重で、小麦の ふすまを食べてやっと子供たちを育て、なじんでいた所だが、またその村から 出て行けという。

70年代初め、機張郡で古里1号機工事が始まると、26世帯が蔚州郡西生面シルリ 7班コルメ村に移住した。30年暮らしていたが、2001年に新古里3〜4号機が できると、その村に原発建設が告示された。コルメ村の人々は10年以上、 財産権も行使できず、雨漏りしても直すことができずに暮らした。

ハン・ヨンジャおばあさんは「百姓が暮らせてこそ工場もできる。百姓がいて こそ、原子力もある」と嘆く。なぜ二回も国の仕事だと言って人を追い出すのか というのだ。

同じ村で暮らすキム某(62)氏は、心配でたまらない。韓水原は、3年だけ漁業補 償をするというのだ。漁業消滅補償を受け取ると、違うところに行っても永遠 に漁業はできないという。知っていることは魚を釣ることだけなのに他の村に 行けば漁村系で他の領域の人は簡単に受け入れないという。

「毎日どんどん空けているが、体育館を作り、運動場を作ってどうする。 まず今すぐ生計を心配する住民の暮らしをしなくちゃ」。

コルメには26軒が移住して、新古里3号機ができるというので6軒(漁業に従事し ない)引越し、20戸が残っている。20戸は90%以上が海で魚を取り生業を続けて いる。

新古里5〜6号機の人々、新古里1号機の時から戦ったがもうあきらめた

蔚州郡西生面の住民団体の西生面住民協議会は、7月に新古里5・6号機自律誘致 建議書を蔚州郡と軍議会に渡した。郡議会は同月「新古里原発5・6号機自律誘致 建設要請同意案」を通過させた。新古里原発5・6号機は現在、政府の実施設計 承認を控えている。

▲新古里5〜6号機建設が予定されている中で、シルリ村は韓水原と村全体が移住することに合意した。(c)ヨン・ソンノク記者[出処:蔚山ジャーナル]

自律誘致をしているシルリの住民と会った。

「私達は戦わなかったわけではない。新古里1〜4号機できる時はすごく戦った。 断髪もして、石も投げて、鉢巻きを巻いてデモもして。でもだめだった。市内 側の人が支援にでもきたか。全ては私たちの問題だった。佗びしくて苦しかった。 あまり戦いにもならなかった。そんなに戦っても4号機まで建ってしまった」。

シルリ村の人々は、外部(シルリ村外の地域)の人への敵対感もあったが、新古里 原発ができると村の人の間での対立がふくらんだ。果樹園や土地が多い地主は、 土地のない人々が戦っていた時、まず合意したので新古里原発を防けなかった ともいう。

「今、私たちも実利を得なければならないと考えた。原発は反対だ。しかし、 私たちが反対しても5、6号機はできる。できなくても、3、4号機ができれば、 どうせわれわれは射程距離の中で暮らす。いつも危険だということだ」。

シルリ村の住民たちは、初めは韓水原が村の半分だけを移住させる計画だった のに、3者協議体(韓水原、蔚州郡、村代表)を構成して、昨年、村全体を移住 させるという合意書を書いた。今年は自律誘致申込書を書き、2千人ほどの 署名を集め、郡議会に提出した。

チョン・グァンソク(温陽、温山、西生)郡議員とイ・スンゴル(温陽、温山、西生) 郡議会議長は、電話で「すでに新古里5〜6号機が建設される事前準備ができた 状態で、住民が基金を受け取るために出した自律誘致申請書と解釈したし、それを 受け取らなくても新古里5〜6号機ができないわけではない」と言う。

ユ某(50歳)氏は、新里青年会に所属している。彼は新古里1〜2号機を作る時、 シルリ村だけが粘り強く反対したという。

「西生面全体に広がるのを見ていました。ハンスト闘争をしても、一番力がない 人だけが被害を受けました。われわれはその時、チェルノブイリ原発も勉強して、 なぜ原発が悪いのかもすべて知りました」。

彼は、原発ができれば安全性の問題もあって肉も売れず、財産権を侵害される ことを皆知っていたという。

「郡守にも反感が強いです。一番最初に原発を引き込んだのは、郡守でしょう。 その上、支援金を受け取れば、そのをみんな金どこに使うのかわかりません」。

蔚州郡は原発支援金を規定のとおりに使わなければならないとし、敬老堂設置、 上水道事業、都市ガス供給事業、スポーツパーク、体育公園などを作るのに 使うと言っている。(記事提携=蔚山ジャーナル)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可( 仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-09-27 14:44:22 / Last modified on 2013-09-27 14:44:22 Copyright: Default

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