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韓国:7年間海軍基地建設に反対する江汀村、2013年夏の話
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江汀村、もう終わった戦い?

[ルポ] 7年間海軍基地建設に反対する江汀村、2013年夏の話

ムニャン・ヒョスク記者 2013.08.09 18:53

「海軍基地ができれば、人口も増えて、済州の経済も良くなるではありませんか。工事もずいぶんはかどったし。もうみんな終わった話なのに、なぜあんなことをするのかわからないね。」

済州空港から江汀村に行くタクシーの中で運転手は理解できないと話した。 「なぜあんなことをするのかわかないね」には「もう嫌だから騒ぐのはやめろ」 という非難と「くやしいけれど、どうしようもない」というあきらめが混じっ ていた。江汀村とその人たちを見るさまざまな視線を一度に感じられる言葉だった。

海軍基地事業団は、7月末までに終えた海上工事の工程率は第1工区が44.85%、 第2工区が35.21%、平均40.9%だと発表した。爆破されたクロムビ岩はもう 見ることができず、高いフェンスの中では2015年の完工を目標として24時間 休みなしで工事が続く。海軍基地建設に反対して7年間戦ってきた彼らの叫びは もう何の意味もないことなのだろうか。

▲鉄条網の反対側で、ケーソン(防波堤築造用構造物)とケーソンを積んでくる半潜水式バージ船のフローティング・ドックが見える。[出処:ムニャン・ヒョスク記者]

海軍基地はできてはならなかった、死んだ後に行く所がなくなった。

工事が強行される姿を見守る住民の考えは多様だ。まず「海軍基地は、どうせ できる」と考えている住民がいる。守備隊が食事をする三つ角の食堂で会った ある住民は、「海軍基地が白紙化されれば嬉しいけれど、その可能性は薄い…」 と言葉を途切らせた。彼は「故郷を離れたい人がどこにいるか。だが海軍基地 ができれば離れる人は少なくないだろう」と話した。海軍基地が建設される前、 子供たちに「死ねば火葬して、クロムビ岩に撒いてくれ」と言っていたという 彼は、「もう死んだ後に行く所がなくなった」と深いため息をついた。

2011年7月から江汀村の住民として暮らしてきたキム・ソンファン神父(イェズス会) は「昨年の大統領選挙と今年の海軍基地予算の通過で、住民の気勢が弱くなった のは事実」と話した。基地建設に反対する住民は、業務妨害、集示法違反、公務 執行妨害などによる告訴告発と罰金爆弾に苦しんでいた。その上、気持ちでは 反対しても、あからさまに活動するのには困難が多かった。子供が公務員である 場合もあり、何よりも公権力に対する恐怖が強いからだ。4.3事件から続く恐怖だ。 キム・ソンファン神父は「今、毎日の工事を防ぐのはミサしかない」と話した。

キム・ジョンウク神父(イェズス会)は「新しい動力が必要な時のようだ」と話した。

「一生、農作業をしてきた人々だ。平和や東北アジアの安保体制などは遠い話で、 静かに暮らしていた村を酷い荒地にした国家への反発が強かった。ところが、 反発だけでこの長い戦いをずっと続けていくのは難しい。住民自身が次の段階 への意識の転換が必要な時ではないかと思う。」

公所(カトリックの巡回教会)で会ったある守備隊は「親しいおじさんが『江汀 はだめだ』と言うのが気に障る」と話した。そのたびに彼は「『江汀だけでなく、 済州のどこにも海軍基地はいけないということだ。海辺に海軍基地がどかんと 一つできればそれで終わりだ、何があっても一緒に防がなくちゃ。ここを出て どこに行くのか。海はみんなつながっているのに』と言う」と残念がった。

江汀公所のチョン・ソンニョ会長は「カン・ウイル主教が『自分で起きられな くした巨大な力に私たちが対抗しなければならない』と言った言葉を忘れない」 とし、「行進すると、村のある住民が『昨年の大統領選挙が終わって力が抜け たが、カトリックがミサをするので続ける』と言った。時々100拝も一人でする ことがあって、町内の人々が来ないこともあるが、もう江汀村だけの問題ではない」 と話した。

▲工事現場正門前で毎朝7時に100拝をする人たち[出処:ムニャン・ヒョスク記者]

江汀村は地形上、海軍基地建設が不可能な場所

相変らず「海軍基地は絶対にできない」という人も少なくない。江汀海は、 「海軍基地を作ることができない地形条件」だという。昨年の夏、二つの台風 を現場で目撃したキム・ソンファン神父は「ものすごかった」とし「個人的に 台風が私たちの戦いで重要な分岐点になると感じる」と話した。昨年8月にやっ てきた台風ブラベンは、一個が8千トンにもなるケーソン(防波堤の骨組みになる コンクリートで作った箱型の構造物)7つを吹き飛ばしてしまった。金�酊�(キム・ グァンジン)国防部長官も昨年の国政監査で「突出地域の江汀は、海軍基地として 最適な土地ではない」と話した。チョン・ソンニョ会長は「江汀に海軍基地は 不可能だということは、時間が経てば分かる」と話した。

「軍人は、ダメなことをやる人だ。工事は続くだろう。だが自然のために不可能だ。 ここは台風が一度吹けば終わりだ。村会議に行けばお年よりは『3-4年待ってくれ』 という。」

彼は「ダメな場所でダメな事業をした」とし「結局、国民の血税を絞るだけで、 ちょうど4大河川事業のような結果になるだろう」と話した。

▲ムン・ジョンヒョン神父が工事現場の正門の前でミサの後に「江汀」を歌っている。[出処:ムニャン・ヒョスク記者]

基地ができた後、村での暮らしを考える

これとは少し違う方向で海軍基地が建設されている現在を認めつつ、村の未来 を考えなければならないという声もある。江汀の問題に同意する作家たちは、 「軍事基地により長い伝統を持つ村が壊れることを防ぐために、文化と芸術で 武力に対応する」とし、江汀村全体を一つの平和の本の村にするプロジェクト を進めている。平和の本の村プロジェクトのある担当者は、「海軍基地ができ ても、そこでずっと暮らし続けなければならない人々がいる。江汀を諦めない ということを違う形で見せたかった」と話した。分裂して傷ついた村を抱くためには さらに現実的で長期的な悩みが必要だということだ。

キム・ソンファン神父は「村住民の和解と容赦は重要で、カトリック精神にも 合うが、そのための方法と時期は慎重でなければならない」と話した。金神父 は昨年、宗教指導者たちが行事を行い『賛成者も抱きしめなければならない』 というメッセージを伝えたことに言及し、「そんな言葉がさらに現場に基盤を おくことになれば良い。村で暮らしつつ、賢くやっていくことに意味があるの ではないか」と反問した。

▲警官が工事車両を通すため強制的にキム・ソンファン神父(イェズス会)を持ち上げている。[出処:ムニャン・ヒョスク記者]

海軍基地ができようが、できまいが、私たちの戦いは続く。

しかし江汀村の司祭たちと守備隊は、「海軍基地ができようが、できまいが、 この戦いは続く」と口をそろえた。

キム・ジョンウク神父は「私たちができる最大限の努力をしても、海軍基地が できるかもしれない。だが今、われわれは『防げば成功で、防げなければ失敗』 という意味でここにいるのではない。われわれはこの出来事の証人になりたい」 と話した。

人間の帯イベントの日、村のある住民は警官の撮影を避けるために風呂敷で顔 を隠して入り江を歩きながら「これを防げるかどうかはよくわからない。ただ 後になって子どもたちに堂々とした人でいたいから行く」と話した。

7月1日、海上で緊急逮捕されたイェズス会のパク・トヒョン修道士との面会に 行った。「外の人に伝えてほしい話があれば言ってほしい」と言うと、曇った ガラス窓の反対側にいるパク修道士は静かな声で、だが断固として話した。

「監獄に閉じ込められているだけで、すでに多くの話をしていると思う。監獄 の中か外か、それは私にとって重要ではない。言いたいことはただ一つ、海軍 基地はだめだということだ。」

▲司祭たちが済州海軍基地の工事現場の車両出入り口を防いで座っている。[出処:ムニャン・ヒョスク記者]

江汀、忘れてはいけない古い村の話

太陽が照りつける8月のある日、朝早くからやはり海軍基地工事現場に向かう人々 がいる。工事現場正門の前で百拝をする公所会長と修道者がいて、白犬二匹を 散歩させて工事現場正門の前に何株かの稲を育てる「五味子」と呼ばれる五人 の若い守備隊がいる。江汀川に近いプンニム・リゾートでアルバイトをして、 農作業をして、最低限の生活費を稼ぎながら、誰からも称賛されたり、認めら れることもない一日一日を送る人々が、村のあちこちで黙黙と暮らしている。 何も言わなくても、彼らの黒く焼けた顔が、彼らがどんな話をしたいのかを知 らせる。「軍事基地ではなく、これが人生だ」と。

午前11時、間違いなく工事現場正門前でミサが奉献された。キム・ソンファン 神父とキム・ジョンウク神父など5人の修道者が工事現場出入り口を防ぎ、ムン・ ジョンヒョン神父は正門の前を守っている。彼らはミサの後、汗を流しながら 「江汀麻薬ダンス4種」を踊ったり、椅子に座ったまま警官に「空中浮揚」させ られる。「なぜ警察が不法な工事を助けるのか! いますぐやめろ!」というムン・ ジョンヒョン神父の雄壮な怒号が聞こえ、修道者たちが警察に身動きできなく されている隙に巨大な生コン車両が轟音をたてながら工事現場に入る。

日常でありつつも見慣れないこの風景は、2013年の夏、青い海とお母さんの懐 のように安らかで軟らかかったクロムビ岩がある済州道のある小さな村の話だ。 無視しても、忘却してもいけない、小さな村江汀とそこを愛する人々が生きて いく。(記事提携=いまここ)

▲司祭が済州海軍基地工事現場の車両出入り口の前に座っている。[出処:ムニャン・ヒョスク記者]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可( 仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-08-11 11:33:17 / Last modified on 2013-08-11 11:33:18 Copyright: Default

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