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果てしなく墜落する民主労総、指導部空白6か月

代議員大会の信頼墜落、内部対立が深化...指導部空白長期化の可能性も

ユン・ジヨン記者 2013.04.24 17:55

4月23日、民主労総7期委員長・事務総長選出が最終的に失敗し、民主労総は最悪の混乱期を迎えている。指導部空白状態はすでに半年になり、選挙霧散の余波まで重なって、内部での感情のギャップも深まっている。

特に民主労総は、労働界の最大のイベントである5月1日メーデーも委員長なし で行うことになった。政権の序盤期、強力な労政対決どころか、対外的な体面 も失う境遇に置かれたわけだ。

民主労総指導部空白6か月
再選挙ための代議員大会まで最低1か月以上必要

民主労総は4月23日、第58次臨時代議員大会を開き、7期委員長-事務総長候補に 立候補した李甲用(イ・ガビョン)-カン・ジンス候補組の賛否投票を行った。 だが定足数の460人に満たない442人しか選挙人名簿に署名せず、議決定足数不足 で投票が失敗した。

[出処:チャムセサン資料写真]

パク・ソンヒョン民主労総中央選挙管理委員長は、代議員大会で「選挙人名簿 署名の集計が議決定足数に満たなかったので再選挙を実施する」と明らかにし た。ヤン・ソンユン民主労総職務代行は、議事定足数不足を確認した後、代議員 大会の閉会を宣言した。

選管委は、これまで選挙人名簿署名で議決定足数を確認した後、署名の集計が 定足数に満たなければ再選挙を実施する方針を明らかにした。そのため、選管 委は23日から5日間の異議申請期間を経た後、再選挙日程を公告するものと見ら れる。

今回の選挙霧散により、民主労総の指導部空白状態は続く展望だ。民主労総は 昨年11月、キム・ヨンフン前民主労総委員長の辞任以後、6か月間の指導部空白 状態が続いている。もし民主労総がすぐに再選挙をするとしても、次の代議員 大会まで1か月以上の期間が必要だ。

選管委は、異議申請期間の後、会議を通じて異議申請の回答を伝える予定だ。 パク・ソンヒョン委員長は「5日以内に異議申請があれば、会議をして回答をす ることになる」とし「回答の期限は特に決めていない」と説明した。異議申請 期間が終われば、選管委は会議を開き、選挙日程を公告する。

選挙日程が公告されれば、一週間ほど候補登録が行われ、その後に候補公告と 共に選挙運動が行われる。パク・ソンヒョン委員長は「選挙公告の後、代議員 大会まで最低1か月以上は必要だろう」と説明した。現在の民主労総の規定上、 選挙案件を扱う代議員大会は大会25日前に招集公告を出すことになっている。

代議員大会の信頼失墜、内部の対立が深化
指導部空白長期化の可能性も

民主労総が再選挙を行うとしても、代議員大会で円満に執行部が選出されるか は分からない。23日の代議員大会での混乱は、内部の対立を増幅させ、代議員 大会の信頼も失墜した状況だからだ。

今回の代議員大会は467人の代議員の参加で、ひとまず大会は成立したが、その うち25人の代議員が選挙人名簿に署名せず投票が失敗した。李甲用選挙本部を はじめとする一部では、今回の投票霧散が特定の政派による組織された戦術だ と主張している。

李甲用選挙本部は声明を通じて「代議員大会前の全国会議で公開的に再選挙を 宣言するなど、代議員大会を無にしようとする組織的な動きが存在した」とし 「選管委は、恣意的解釈をまるで規定による決定であるかのように提示したし、 それに歩調をあわせて一部の代議員が組織的に投票に参加せず棄権した」と批 判した。

選挙霧散事態に関しては産別連盟も責任を避けられない状況だ。今回の代議員 大会には保健医療労組とサービス連盟、建設労組などの一部の産別連盟に所属 する代議員の多くが参加しなかった。特にヤン・ソンユン民主労総委員長職務 代行は、代議員大会の開催前、産別連盟と代議員大会への参加要請文を発表す る計画だったが、産別連盟の拒否で失敗した。

こうした議論が続き、民主労総最高議決機構の代議員大会の信頼度も失墜する 状況に置かれた。民主労総の関係者は「今回の事態で、代議員大会への信頼が 失墜し、次の代議員大会を開催しても円満にいくかわからない」と説明した。

別の民主労総の関係者も「今回の代議員大会では互いの感情が徹底的に表れ、 これを回復するには時間がかかるだろう」と見通した。再選挙を実施して候補 者が出てきても、代議員大会を正常に進めるのは難しいという説明だ。

特に2月の統合指導部の議論も、政派と産別間の立場の差だけを確認しただけで 混乱の中で終わった。統合指導部の構成さえ難しい状況で、代議員大会の混乱 が続けば、民主労総指導部の空白は果てしなく長期化する可能性もある。

今回の事態に関する議論も当分続きそうだ。李甲用選挙本部側は現在、投票箱 の保全申請をしている状態だ。彼らは「政派の利害で代議員大会を混乱に追い 込む勢力と選管委に対し、法的対応を含むすべての組織的対応をする」と明ら かにした。24日午後にはアニメーション労組委員長などが民主労総委員長室で 抗議座り込みに入った。

一方、ヤン・ソンユン民主労総委員長職務代行は今回の事態に関して「委員長・ 事務総長を選べないことが、現場で闘争する仲間たちの喪失感に大きな影響を 与える恐れがある」とし「また労働運動全般の文化として、互いに反目し排斥 しあっても、それが何の問題にもならず、実力と話されているのは残念だ」と 明らかにした。

続いて「だが選管委の解釈に関する議論が整理され安定すれば、新指導部選出 と共に、3人の副委員長の補欠選挙を開催する」とし「それまでは事務総局改編 と懸案闘争をどう組織し運営していくのかに取り組む予定」と明らかにした。

またヤン委員長職務代行は「間接選挙制では代議員大会が最高議決機構なので、 代議員がはっきり立場を表明し、責任を持たなければならない」とし、「次の 代議員大会が最後と考え、安定した指導部選出のために最善を尽くす」と強調 した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-04-25 14:05:06 / Last modified on 2013-04-25 14:05:07 Copyright: Default

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