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金世均教授、名誉教授脱落に批判の世論

希望バス参加がソウル大の「名誉」失墜?

ペク・イルジャ記者 2013.03.27 16:13

2011年の希望バスに参加したことを理由にソウル大の金世均(キム・セギュン)教授が名誉教授の審議から排除された事実が知らされ、論議がおきている。

3月26日、ソウル大学校の本館前では『金世均教授を名誉教授審議から排除した ソウル大糾弾』記者会見が開かれた。この日の記者会見には、民主化のための 全国教授協議会と韓進重工業整理解雇闘争委員会、希望バス司法弾圧に反対す る「回し蹴り」、文化連帯、ソウル大学生単位などが参加した。

[出処:ニュースセル]

先月退任したソウル大の金世均(キム・セギュン)元教授は、2011年6月希望バス に参加し、釜山影島韓進重工業造船所に入り集会に参加した。ソウル中央地方 法院は検察の起訴に対して2012年10月、罰金100万ウォンの判決を宣告延期した。

しかし教科部は今年1月に懲戒委員会を開き、金元教授への譴責懲戒を強行した。 ソウル大社会大は、当時退任を前にしていたキム教授をソウル大名誉教授推薦 リストに上げたが、大学本部はキム教授の審査を保留した。ソウル大側は、 「在職期間中に懲戒された事実があったり、社会的、倫理的な問題を起こし、 学校や教授の名誉を大きく傷つけた事実があると認められた時は名誉教授推戴 をしないこともある」という規定により、金世均教授を名誉教授審議から排除 したという。

しかしソウル大はこれまで深刻な失格条件がない限り、15年以上在職した退任 教授のほとんどを名誉教授に任命してきた。1989年から24年間ソウル大に在職 した金元教授が定年退任しても名誉教授にならず、批判の世論があふれている。 ソウル大民主化のための教授協議会は、金元教授の再審を要請している。

記者会見の参加者は「そもそも金世均教授への教科部の譴責懲戒も不当だが、 国立大法人化を云々して自主的に運営すると言っていたソウル大が今になって 教科部の懲戒を言い訳にするのも道理に合わない」、「裁判所が希望のバス事件 に対し、その経緯を参酌して無罪と事実上の無罪判決である宣告猶予判決を出 している流れにも反する」と主張した。

また「われわれは、金世均教授が傷つけたという学校の名誉とは、いったい何 なのかを問わざるをえない。教科部とソウル大が問題にしている希望のバスは、 自発的な連帯運動であり、財閥の貪欲を社会に暴露し、韓進重工業事態をある 程度終わらせた契機にもなった」とし「真に大学の名誉を傷つけた側は金世均 教授ではなく資本と、政権の好みに合わせて没落していく大学そのものだ」と 批判した。

ソウル大連席会議チョン・ジュフェ氏は「各界各層が希望バスに乗ったように、 ソウル大の教授や学生も、法人化法廃棄の希望バスに乗った。金世均教授への る弾圧は学生に対する弾圧だ。批判的な良心と知性を排除する大学は、公共の 教育ではない。ソウル大総学生会が教育公共性のために闘争してきたように、 今回の懸案に対しても学生が共に戦う」と明らかにした。

記者会見の参加者も「われわれは希望のバスでわれわれの連帯の権利、集会、 デモの自由がいかに資本と国家に踏みにじられるのかを目撃してきた。金世均 教授が受けている弾圧は個人の弾圧ではない」とし「ソウル大は金世均教授を 直ちに名誉教授に推戴し、彼の人生に対する最低の礼を尽くせ」と要求した。 (記事提携=ニュースセル)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-03-27 23:05:32 / Last modified on 2013-03-27 23:05:33 Copyright: Default

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