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韓国:月城4号機から冷却水流出...二日後に公開
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月城4号機から冷却水流出...事故発生二日後に公開

韓水原「流出量は軽微で報告対象ではない」

ソン・ジフン記者 2013.02.27 14:42

慶州の月城原発4号機で冷却水が流出する事故が発生した事実が一足遅く知らさ れた。韓国水力原子力は2月26日に、24日の午後12時45分、定期点検のために稼 動を中断していた月城4号機の原子炉内部から冷却水143kgが原子炉建屋内部に 流出したと発表した。韓水原は事故直後に回収作業を行い、25日正午頃に漏出 した冷却水をすべて集めたと発表したが、冷却水には放射性物質が含まれてい て、漏出時は放射能に被曝する危険が従う。事故発生当時、現場で作業中だっ た11人は、直ちに建物の外に待避し、人命被害は発生しなかったが、軽微な 被曝をした。

韓水原は被曝量は一般人の許容値を下回るきわめて微量で、冷却水は建屋から 漏出せず、全量回収したと説明した。しかし環境団体は、事故が人的なミスに より発生した事故だという点を指摘し「内部の残余圧力を確認し、作業者指示 によって作業が行われたのに、最も基本的な確認が行われずこうした事故が発 生した」と批判した。特に、24日に発生した事故情報を26日になって発表した 韓水原側に「政府と韓水原が国民から信頼感を失っている」と批判した。

エネルギー正義共同行動は2月26日午後に声明を発表して「これまでに似たよう な情報隠蔽の議論のたびに、すべての情報を公開すると明らかにした点などを 考えると、今回の対処方法は批判を免じ難い」とし「完全に冷却水除去が終わっ て一日経った時点で発表し、『内部の手続きを経て発表した』と明らかにした ことは、あるいは昨日あった朴槿恵(パク・クネ)大統領の就任式を念頭に置い たのではないかという疑問さえ感じる」と批判した。

月城原発側は、のろま発表という指摘について「政府と韓水原は今回漏出した 冷却水の量が134kg程度で、公開基準の200kgに達しず、公開する義務がなかっ た」と明らかにし「漏出冷却水除去作業などの内部過程を経なければならなかっ たし、住民代表で構成された民間環境監視機構に対する説明会も26日に予定し ていたので、発表時点が多少遅れた」と釈明した。

しかし韓水原はこれまで何回も事故の情報隠蔽の是非を起こし、批判されてき た。エネルギー行動共同行動は、「事件・事故を政府と韓水原がどう対応する かにより、深刻な問題になりかねず、小さな問題で終わらせることもできる」 とし「今回の月城4号機冷却水漏出事故と一足遅れの発表は、これまで停電隠蔽 事故、各種納品不正事件により国民から批判されてきた政府と韓水原が、まだ きちんと問題への対処が出来ていないという証拠」と批判した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-02-28 03:06:13 / Last modified on 2013-02-28 03:06:14 Copyright: Default

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