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韓国:MB特赦強行...竜山惨事の拘束者の赦免に期待
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MB特赦強行...竜山惨事の拘束者の赦免に期待

刑期の残りが少なく側近赦免ための口止めという批判も

ソン・ジフン記者 2013.01.27 20:02

任期を一か月ほど残す李明博(イ・ミョンバク)大統領が、特別赦免を断行する 意志を示し、赦免の対象に竜山惨事拘束者が含まれるという展望が出ている。 青瓦台は1月26日、ハ・グミョル大統領秘書室長が「赦免は大統領の固有の権限」 という立場を明らかにし、赦免実施の方針を再度確認した。特別赦免の対象者 は29日に開かれる閣僚会議で確定する。

今回の特別赦免には崔時仲(チェ・シジュン)前放送通信委員長、チョン・シニル セジュンナモ会長、李大統領のいとこの金在洪(キム・ジェホン)前KT&G福祉 財団理事長、金喜中(キム・ヒジュン)前大統領府第一付属室長など、李大統領の 側近が赦免対象になるという観測が支配的だ。また親朴系の洪思徳(ホン・サドク) 議員とソ・チョンウォン前議員、李光宰(イ・グァンジェ)前江原道知事も赦免の 対象と噂されている。

彼らの赦免は29日の閣僚会議で明確になる。特別赦免は法務部赦免審査委員会 の審議と法務部長官の結果報告、閣僚会議での審議を経て、大統領が最終的に 承認する。29日の閣僚会議まで、正確な赦免対象は分からない。竜山惨事真相 究明委も「まだ正確な話を聞いていない」と明らかにした。真相究明委のイ・ ウォノ事務局長は「特赦の話が出てきた時から(拘束者が)含まれるかもしれな いという話はあるが、まだ正確に伝えられていない」とし「閣僚会議の結果を 待たなければならない」と話した。

今回の特赦には竜山惨事の拘束者と野党圏者が含まれるが、側近を赦免するた めの世論宥和用という批判もある。「任期中の社会指導層の権力型不正と不法 には寛容を施さない」という李明博大統領の約束と違い、赦免の対象と噂され る人々は大統領の側近や、数十億ウォンの不正を犯した人だからだ。彼らへの 批判の世論を揉み消すために、竜山惨事の拘束者と野党圏の人を利用するので はないかという指摘だ。

大統領職引継委員会も今回の特赦にははっきり反対の立場を出している。業務 引継委員会のユン・チャンジュン報道官は1月26日「任期末の特別赦免の慣行を 断ち切る必要がある」とし「特に不正腐敗や不正に関わった人の赦免は、国民 を怒らせる。そのような赦免が行なわれないことを望む」と明らかにした。

政界でも与野を問わず、特赦には反対を表明している。セヌリ党は論評で、 「権力型腐敗と不正を行い、刑期が残る人々を現職の大統領が退任する直前に 赦免する慣行に対して国民は非常に否定的」と伝え、「赦免権を乱用すべきで はなく、司法の正義に外れてもならない」と批判した。

民主統合党も論評で「いかなる理由であれ側近の赦免は国民を納得させられず、 朴槿恵当選者の新政府発足の大きな負担にもなる」とし「朴槿恵新政府が責任 を持って防げ」と主張した。

現在服役している竜山惨事の拘束者は合計6人で、惨事後に4年から5年の刑を受 けて収監された。今回の特赦の対象に入ると1年ほどの刑期を残して出所する。 特赦の対象と言われる大統領側近の要人の多くは刑期の半分も満たしていない。 特に、崔時仲前放送通信委員長は裁判所の許可なく勝手に刑務所外の病院VIP室 に入院し、治療を受けたこともある。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-01-28 16:31:47 / Last modified on 2013-01-28 16:31:48 Copyright: Default

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