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統合進歩党イ・ソッキ、キム・ジェヨン除名否決...『革新』は終わった

シム・サンジョン院内代表など指導部3人が辞任...下半期の混乱を予告

ユン・ジヨン記者 2012.07.26 20:10

統合進歩党のイ・ソッキ、キム・ジェヨン議員の除名懲戒が否決された。

統合進歩党は7月26日午前8時、国会でイ・ソッキ、キム・ジェヨン議員除名の の件をめぐり、4次議員団総会を開いた。

午後3時に再開された議事で、議員たちは二人の議員の除名をめぐって採決し、 13人中除名賛成6人、無効1票、棄権5票で最終的に除名が否決された。政党法 33条によれば、議員除名は所属除籍議員の2分の1以上が賛成しなければならない。

姜基甲(カン・ギカプ)代表を中心とする革新派の最初の党刷新作業が失敗し、 革新派は指導力に大きな傷を負った。シム・サンジョン院内代表とカン・ドン ウォン院内首席副代表、パク・ウォンソク院内報道担当者の指導部3人は議員総会 の結果の責任を取るとし、総辞職を発表した。

[出処:進歩政治]

13人中6人の賛成で除名否決...シム・サンジョン院内代表など辞任

午前8時に開かれた議員総会は午前10時30分頃中断し、午後3時に再開された。 この日の議員総会には23日、旧党権派が議員総会除名決定を中央委員会後に延 期する代わりに26日の議員総会に全員参加するという約束で、イ・ソッキ、 キム・ジェヨン議員を含み、13人の議員全員が参加した。

昨日(24日)開かれた中央委員会で、旧党権派の議事妨害により、両勢力間の 対立が高調しただけに、議員総会は開始前から緊張感が漂っていた。旧党権派側 のキム・ミヒ、キム・ジェヨン、オ・ビョンユン、イ・ソッキ、イ・サンギュ、 キム・ソンドン議員と新党権派側のパク・ウォンソク、カン・ドンウォン、 シム・サンジョン、魯会燦(ノ・フェチャン)、ソ・ギホ、チョン・ジヌ議員は テーブルを挟んで戦線を形成した。その間、明らかな立場表明をしなかった キム・ジェナム議員は新党権派側につき、午前中には除名が可決しそうな 雰囲気だった。

だが3時間ほどの午前の議員総会に続き、午後に再開された会議でも双方は対立 を続け、合意導出が難航していた。結局、旧党権派側のイ・サンギュ議員が参加 しないまま、12人の議員らは採決し、5人が棄権、1人は投票したが賛否に記票 せず無効、6人が賛成したことで過半数に達せず案件が否決された。

特に今回の採決結果について、キャスティングボートを握っていたキム・ジェ ナム議員が旧党権派に付いて無効処理になり、否決に決定的な影響を行使した のではないかという観測が支配的だ。キム・ジェナム議員は今まで二人の議員 の除名に関する立場を表明していなかったが、23日の議員総会を中央委の後に 延期しようという旧党権派の要求貫徹に賛成した。もし党革新と刷新の一次的 課題として進めてきた二人の議員除名がキム・ジェナム議員の『無効』票で挫 折したとすれば、キム議員も以後、責任から自由ではない状況だ。

パク・ウォンソク統合進歩党院内報道担当者は午後6時45分、ブリーフィングで 「イ・ソッキ、キム・ジェヨン議員の除名処理のために採決をしたが否決され た」とし「否決直後、シム・サンジョン院内代表、カン・ドンウォン院内首席 副代表、そして私、院内報道担当者は議員総会の結果の責任を取り辞任を表明 した」と明らかにした。

『刷新』挫折した2期指導部...下半期の混乱を予想

2期指導部の党刷新が第一歩も踏み出せないまま挫折し、統合進歩党は下半期に また混乱期を迎えそうだ。特に大統領選挙が5か月先に迫った状況で、大統領選挙 への対応や野党圏連帯復元などの事業にも支障をきたすようになった。

何よりも党指導部が指導力を失い、再び党の主要決定が旧党権派の意志により 動き、これに反発した参与系と非党権派が集団離党するなどの最悪のケースも 排除できない状況だ。もちろん、分党と離党過程を経てきた魯会燦、シム・サ ンジョン、柳時敏などは簡単に分党するのは難しいだろうが、非主流強硬派を 中心として旧党権派を排除したまま、民主党と野党圏連帯を成功させる可能性 もなくはない。

参与系側のある人物は、今回の議員総会決定について「完全に最悪の状況」と し「党内外的に下半期全体が揺れ動く可能性が高い」と憂慮した。

続いて彼は「民主党の雰囲気を見るべきだが、下半期大統領選挙などを控えて 混乱しそうだ」とし「ただし、集団離党などの問題はまだ簡単に判断すること はできない」と説明した。また「今回の議員総会決定が最終決定なので、これ についての対応はまだない」と説明した。

しかしペ・ソンイン韓神大教授は「特別に分党などの大きな変化はないだろう」 とし「姜基甲代表が全面的な支持で当選したのではなく、キム・ジェナム議員 が旧党権派側に力を貸したと見られ、分党に行くには勢力的に複雑であいまい な部分がある」と説明した。

続いて彼は議員総会の結果に関し「今回の事態の原因は旧党権派に始まったが、 革新派も革新的な進歩政治を見せられず、無気力な姿を繰り返して事態が悪化 した」と診断した。

また「現在の二人の議員に関する国会内の資格審査は長い時間がかかるので、 大きな影響はない」とし「ただし、検察捜査がまだ終わらない状況なので検察 により混乱が加重する可能性もある」と説明した。

一方、今回の事態で統合進歩党に対する民主労総の『条件付き支持撤回』立場 が強まり、統合進歩党への民主労総の支持基盤がさらに弱まる可能性も高い。

民主労総は5月16日、中央執行委員会で統合進歩党への『条件付き支持撤回』を 決め、革新非常対策委の刷新案が実現すると、また支持の有無を議論する方針 を表明した。その後、民主労総は『第2労働者政治勢力化特別機構』の『新政治 特別委』を稼動し、新しい政治勢力化に動き出している。

特に最近、パク・サンチョル金属労組委員長が統合進歩党に脱党届を提出し、 多くの産別連盟委員長が姜基甲体制を支持した。だが革新派が指導力を失い、 また旧党権派の実力行使が予想されれば、統合進歩党と民主労総の対立は さらに深まるほかはない。

チョン・ホヒ民主労総報道担当者は「民主労総はこれまでいつも無視されてき たので、今回の結果にも新しいことはない」とし「現在、民主労総の内部で新 政治特別委が稼動しており、今後も内部的に政治勢力化に関する議論を続けて いく」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-07-27 15:42:40 / Last modified on 2012-07-27 15:42:53 Copyright: Default

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