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金聖泰「韓国労総、特定政党の政治の道具に利用されている」

大統領選挙を控えて李明博政権との政策連帯を美化...李龍得、辞意を表明

キム・ヨンウク記者 2012.07.18 17:19

韓国労総の出身で、セヌリ党の金聖泰(キム・ソンテ)議員が韓国労総に対し、 「労働者の権益保護を追求する労働団体が労働運動の純粋性を失って特定政党 の政治的な道具として利用されている」と直撃弾を飛ばした。金聖泰議員は、 韓国労総の事務総長と常任副委員長の出身で、2007年、李明博当時大統領候補 と政策連帯の結果、18代国会で比例代表となり政治に入門した。

金聖泰(キム・ソンテ)議員は7月18日午前、国会の対政府質問で金滉植(キム・ ファンシク)総理に「韓国労総内部で発生した組織的対立は、労労対立を深化・ 誘発して、結局、韓国労総委員長は任期も満たせず辞任するという不祥事も起 きた」と指摘した。事実上、民主党との統合を主導した李龍得(イ・ヨンドク) 韓国労総委員長を狙ったのだ。

7月16日、韓国労総の李龍得(イ・ヨンドク)委員長は、産別委員長、市・道地域 本部議長団との非公開懇談会で、健康上の理由を上げて辞意を表明した。民主 統合党の最高委員職も遂行している李龍得委員長が辞意表明をした理由は、韓国 労総内の親セヌリ党勢力の反発により、組織の主要意志決定単位が事実上植物化 しているからだ。

何よりも、4.11総選挙でセヌリ党が院内の過半を占有し、労組法改正の現実的な 選択という理由で民主党との統合を推進した李龍得委員長の政治的リーダーシップが 深く打撃を受けたのも原因だ。

李龍得委員長は2007年、委員長職の時に李明博大統領候補と政策連帯を推進し、 成功させた。だが2011年初めの韓国労総の選挙で、政策連帯の破棄を主要公約 に持ち出し、1次投票で圧勝した後、民主党との持分参加を前提に統合を進めた。

そのため、この日の金聖泰議員の対政府質問は、李龍得委員長の辞任が既定 事実化し、近付いてくる大統領選挙の局面で韓国労総が、またセヌリ党支持に 旋回するか、少なくとも全面的な民主党支持を防ぐ動きと見られる。

金聖泰議員は「労働者政治勢力化は、労働者の権益向上の手段であって、目的 ではない」とし「今でも韓国労総が労働者の権益保護という本来の純粋性を取 り戻し、健全な労働運動に戻り、企業の透明経営を引き出す肯定的な任務を全う するように、韓国労総を政治的な中立地帯に戻してくれ」と要求した。

金聖泰議員は続いて「大韓民国の産業競争力が世界10位に跳躍するまで、劣悪 な産業現場を黙黙と守ってきた韓国労総の犠牲と献身を見過ごしてはいけない」 とし「原則を守りながらも、適切に代議政治の状況に賢く対処する実利中心の 実用的かつ柔軟に接近したから可能だった」と話した。

2007年から2010年まで、セヌリ党と政策連帯を維持した方式は賢い対応だった と美化したわけだ。

金議員は「今の韓国労総の状況は、野党圏統合の名目で政党に吸収された後、 指導部への不信は積もり、分裂と対立で組織内部の団結は崩れた」と李龍得 委員長と民主党に矛先を向けた。

金聖泰議員はまた「特定の政党が労働勢力を政治的な道具に利用して、本来の 労働運動を傷つけるのは、産業経済の民主化にも逆行する」とし「年末の大統領 選挙を控えて、こうした政党の労働運動の本質を傷つける行為が続くのか」 と総理を叱責した。

金滉植総理は「労働組合の基本的な目的からみれば、特定政党への隷属は望ま しくない」とし「隷属自体は望ましくないが、自主性と独立性を持って労働組合 の目的を達成するには、ある程度、政治的に妥協はすることができる。そのまま 隷属する状態は望ましくない」と答えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-07-19 17:04:53 / Last modified on 2012-07-19 17:05:16 Copyright: Default

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