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「党権派、朝鮮・中央・東亜に寄生している」

統合進歩党2次討論会、革新課題、従北議論熱い討論

キム・ヨンウク記者 2012.06.06 10:03

統合進歩党現事態に対する問題診断と北朝鮮問題を中心にした革新課題討論は 熱かった。統合進歩党革新非常対策委傘下の出直し特別委員会が6月5日国会で 開いた「統合進歩党の新しい価値とビジョンの再構成」の討論会では党権派の 路線と従北議論をめぐり熱を帯びた討論がなされた。

新しい社会を開く研究院のチョン・テイン院長は「統合進歩党の退行的な政派 主義は、旧民労党の時から存在していた。その時も党はよく民主集中制の話を したが、投票集中制だった。全て挙手で決めた」とし「多数決こそ民主主義に おいて最も止揚すべき点なのに、投票で勝つことが政派のすべての目的になった」 と指摘した。

聖公会大のキム・ミヌン教授は「政派の覇権は、進歩政治への献身が中心では なかったことが暴露された。大衆的進歩政党は国民的詐欺になった」として 「以前の民主労働党も民の中に入って国民的疎通をすることを必要と思わず、 党内部の権力掌握にとても多くの時間をかけ、こうした事態が起きた。今も、 国民と呼吸をあわせる能力は壊れた。今後の進歩政治推進のためには、価値と ビジョンに劣らず、政治力に転換する激しい努力と訓練が必要だ」と要求した。

慶南大北韓大学院キム・グンシク教授は「競選の議論に対する旧党権派の対応 は明確に間違い」とし「多少くやしくても民主主義の核心である党の公職候補 の選出に問題があれば、相手がしたことでもそうでなくても、朝鮮・中央・東亜が どうであれ、初期対応できれいに辞任して決着を付けるべきだった。そうして いれば思想論争までは行かなかった」と指摘した。

延世大社会発展研究所のイ・チャンオン教授は「統合進歩党の問題解決の過程 で党がどうすれば出直せるかに行くべきなのに、朝鮮・中央・東亜のマタドー ルだの、NL-PD路線戦争、米帝国主義の分裂工作の結果だというような文をよく 見る」とし「こうして危機を他者化する姿で本当の解決方法を探せるか悩まし い。被害者意識では世の中を変えられない。セヌリ党の極悪さや、朝鮮・中央・ 東亜の邪悪さを語る中に寄生している進歩は、とても危ない。そんな形で問題 を還元せず、進歩的省察による自分革新が重要だ」と診断した。

イ・チャンオン教授はまた「政派文化を革新して、責任ある民主的組織として 党を導いていく指導執行力を作ることが必要だ」とし「重要なことは大衆から 権威を認められる指導執行力でなければならない。そうでなければ大衆は統合 進歩党を愛さない」と警告した。

キム・ヘジョン前環境運動連合事務局長は「統合進歩党は、慣行的な集会用の 連帯には慣れているが、内部の政策的な悩みや実行の意志なく環境団体が反対 すれば私たちも反対するといった対応ばかりしていた」とし、「統合進歩党の 政治には生活の政治がない。今までは国民の実生活で膚で感じる議題を扱おう としなかった。今後、デモや集会場の集団的な連帯をやめ、生活の中の政策的 連帯が実現してほしい」と提示した。

反面、統合進歩党進歩政治研究所のパク・キョンスン副所長は「党が出直すべ きだということには同意するが、これまでの活動の肯定的評価に基づかなけれ ばならない」とし「進歩大統合がなされ、野党圏連帯を実現し、4.11総選挙で 13議席を取ったのも、党活動への国民の肯定的評価があったから可能だった。 2010年の地方選挙で成功を収めたのも、自主と平等の価値に中心を置く今まで の活動が国民に肯定的な評価と反応を受けたところにあるということを忘れて はならない」と明らかにした。

党内の旧党権派を中心とする人物の対北朝鮮観の議論には、さらに厳しい発言 が続いた。

キム・グンシク教授は「80年代、暗い部屋で読んだパンフレット的な思考では 進歩政党は発展させられない」とし「親北朝鮮と誤解される対北朝鮮観と情勢 認識は、決して有権者の合理的選択を受けられない」と指摘した。キム・グン シク教授は「これは正しいかどうかの問題ではない。相変らず北核、3代世襲、 北朝鮮人権問題に対して愛情過剰が見られる」とし「北の態度は理解できるが 容認はできない」と付け加えた。

キム・グンシク教授は「北をどう見て、北が私たちにどんな存在かという議論 はつまらない」とし「過去の北に対する愛情と片思いが、間違えれば反北朝鮮 主義の先鋒の愛憎になるが、執着もある。その愛憎と執着から抜け出して、北 という実体をどう扱うのか、対北朝鮮政策の水準で合理的に考えれば従北論争 は必要がない」と指摘した。

これに対しパク・キョンスン副所長は「対北朝鮮観に問題があるといった接近 には問題がある。われわれは対北朝鮮政策の基本立場を何度も討論した」とし 「われわれは一度も親北朝鮮政策を発表したことがなく、自主的態度に合意し た。民主労働党の時は最も高い水準の激烈な糾弾もした。北追従勢力なら、 なぜそんな活動をするか」と反論した。

パク・キョンスン副所長はまた「そうした部分は党の政策と活動を見るのでは なく、集団の性格と指向を規定する典型的な思想論的接近方式」とし「党権派 がいつ北を称賛し、誰が自ら主体思想派だといったか。80年代に主体思想の学習 を一度もしなかった人がいるか。彼らは現在合法的に活動しており党綱領により 活動する。綱領に違反すれば制止を受ける」と主張した。

出直し特委のチョン・ホソン委員は「権力世襲、北朝鮮の核問題について多く の進歩政治は明らかな反対だ」とし「現実での問題は、こうした原則の提示が 南北関係の根本を破綻させると心配する見方だ。だが過剰解釈する必要はない」 と指摘した。チョン・ホソン委員は「北も南の進歩政治勢力や国民多数が理解 できないということは外交的な現実として認める必要があり、北朝鮮の評価と 北朝鮮に対する党の戦略は別の問題」とし「政権を取って国家を運営する政府 と政党が、攻勢的なスタンスを取るのは南韓の平和と北の人権増進にも役に立 たない」と指摘した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-06-06 18:38:38 / Last modified on 2012-06-06 18:38:38 Copyright: Default

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