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満月の下に希望がテクテク

[テクテク](1)コルト・コルテックで火回し、どんど焼き

イ・ジョンホ(前民主労総未組織非正規室長) 2012.02.06 09:51

葛山駅を降り、富平IC側に歩いて左に見える大宇自動車販売(株)の前から 浄水場に沿って右に曲がると、高速道路に抜ける一角にコルト・コルテックの 工場がある。

テント座込場の掲示板には『1830』と書いて貼られていた。2007年2月にテント を設置して日を記録してから、もう1830日経った。5年の時間が流れたが座込場 はそのままだ。ドラム缶で作ったかまどの中ではさつまいもが焼かれる。昨年 の今頃に行った韓進重工業影島造船所85号クレーンの下で、パク・ソンホ同志 が焼いたさつまいももとてもおいしかった。クレーン上の人たちが降りてきて 85号クレーンは痕跡もなく解体されたが、それでもさつまいもはどこにでもある。

昨年の夏はずっと見ていた進歩新党のご飯車は、もうずいぶん古く、あちこち 汚れている。それでも五穀飯やユッケジャンが出てくる。昼食を抜いたたので まず列に並んだ。100人ほどの参加者がピンク色のゼッケンを付けたまま遊んで いる。明日(6日)は小正月だが一日早く、工場の庭には月の家が作られ、火回し 遊びもぐるぐる回っている。

▲歩みの参加者が進歩新党ご飯車の前で列になり、五穀飯を持ち上げる。[出処:イ・ジョンホ]

月の家を焼くどんど焼きことは1時間続いた。頭上には金浦と仁川空港を行き来 する飛行機が休みなく人を運ぶ出した。アルミホイルで包み、月の家の下に置 いた鶏の丸焼きとマッコリがなくなると『一日歩み』で参加した人が家に帰った。

夜10時15分。今日の宿舎の民主労総仁川本部まで、584番地域内バスで移動した。 運転手が流すFMラジオからは〈ホ・ユヌィの夢と音楽の間に〉が流れていた。 声が良いことで有名な彼は、一昨日肺ガンで死んだポーランドの詩人シムボルス カの詩〈二回などない〉を吟遊した。「人は練習せずに生まれ、実習せずに死ぬ。 どんな一日も繰り返されず、同じ夜はない。同じキスも二回はない」。

1996年にノーベル文学賞を受賞した彼女は九十で死んだが、彼氏の詩はいつも 青年のように鋭い。人間の内面に隠された背反する欲望と残忍な本性を批判する シムボルスカは、日帝の強制支配期と民族戦争を味わった韓国の悲劇を歌った 詩『韓国で(Z Korei)』を発表し、私たちにもおなじみのおばあさんだ。

彼女はポーランドが共産主義政権になり、社会主義リアリズムが強調されて、 1952年と1954年の二回絶筆宣言を行い、スターリンへの嫌悪感を込めた『雪人 に対する挑戦』を発表した。しかし彼女の詩は生まれ、育って身につけた、体 になじんだ社会主義的な写実主義からそれほど遠くには行かなかった。

彼女が言うように、たった一度だけの人生をひどいごり押しと労組嫌悪主義で 浪費する韓国の資本家はどうだろうか。大宇自動車販売、コルト・コルテック を後にして明日は始化工団と半月工団に入り、パーカーハニル油圧とシグネティ クスを回る。

▲コルト・コルテック座込場を守ってきた『ギター』造形物[出処:イ・ジョンホ]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-02-07 09:41:24 / Last modified on 2012-02-07 09:41:38 Copyright: Default

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