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希望バス「85次までも」

[6信整理]「秋の遠足」平和イベント後に解散、連行者問題は相変らず

合同取材チーム 2011.10.09 23:25

『秋の遠足』5次希望バスの参加者は、10月9日の午前11時、釜山駅での行事の 後、自主的に解散した。だが、8日と9日の両日間で連行者は61人にのぼり、警察の 過剰鎮圧が2、3次希望バスの後、再点火したようだ。

▲「ct85」人文字を作る希望バス参加者

ついに釜山駅広場に「希望バス」

午前中に南浦洞のBIFF広場で解散した希望バス市民たちは、ばらばらに85号ク レーンへと向かった。市民はバスとタクシーを利用したり徒歩で85号クレーン に向かった。

だが、8日から影島大橋と峰来交差点に集中配置されていた警察は、徒歩で移動 する人々を阻止した。警察はバスとタクシーを検問検索して希望バス参加者と 思われる市民を選別し、接近を遮断するなど8日と同じ鉄桶防御をした。

午前早く85号クレーンの前に入り、キム・ジンスク指導委員と挨拶をした50人 ほどの市民を除き、ほとんどの市民は警察のラインに沿って回り、9時に釜山駅 に再集結した。

釜山駅広場は前日こちらを占有していた警察兵力と釜山汎市民連合のデモ隊が 撤収していて平穏だった。釜山駅広場に集まった500人ほどの市民は朝食の後、 午前10時に整理イベントを行い、11時40分頃に全国に戻った。警察の憂慮とは 違い、集会は平和に終わった。イベントを終えた参加者は、韓進重工業労働者 と家族の見送りの中、熱い握手をしながらバスに乗った。

希望バスの参加者はイベント前に、キム・ジンスク指導委員が高空籠城してい る85号クレーンを意味する「CT85」の人文字を書いた。市民たちは「CT85」の 意味について、「これは非正規職、整理解雇ない社会を作るために、希望バス を85回やるかもしれないという意志の表現だ」と話した。

希望バス企画団のキム・ヘジン氏は「ここに到着してみて、昨日、今のように 平和にイベントができれば良かったのにと思います」と所感を伝えた。

彼は続いて「だが昨日と今日、警察はイベント会場と平和デモ行進を妨害し、 市民に放水銃を撃ち、61人の市民を連行した」と警察の強硬鎮圧を糾弾した。

最後に彼は「ある者は希望バスが下降気味だと言う。だが希望バスの数を数え ることには意味がない。非正規職、整理解雇のない世の中は、韓国社会すべて の人の希望だということをわれわれは知っている」とし「放水を受けながらも 互いに配慮した希望バス参加者の中に希望が生きているのを見た」と話した。

午前、海雲台の国際映画祭の会場に行った忠北から来た参加者は「韓進重整理 解雇問題を市民に知らせるために海雲台に移動していた。市民は韓進重の話に 拍手と叫び声で迎えてくれた」とし「レッドカーペットを踏んできた」と述べ、 周囲の拍手喝采を受けた。

この参加者は「5次希望バスで、われわれはどんな弾圧の中でも最後まで戦える ということを政府と暴力警察に見せた」と評し、「今や私たちすべてが一緒に 非正規職、整理解雇のない世の中は可能だということを見せよう」と話した。

▲希望バス参加者たち見送る韓進重家族対策委

韓進重整理解雇者のイ・ヨンデ組合員は「われわれ韓進重組合員は、孤独な戦 いをしていた。だが1次希望バスが影島造船所の塀を越えて来た人たちが『私た ちがきました。勝利できます』と言った。本当にその瞬間涙が出た」と話した。

イ・ヨンデ組合員は続いて「希望バスはわれわれ韓進家族が一番苦しい時期に 5回もきて、希望をくれた。絶望の瞬間に暖かい手を差し出してくれた希望バス 参加者にとても感謝している」と感謝の涙を流した。

彼は最後に「孤独に戦う済州の江汀村に行っていた。一人で行ったが、村住民 の方々は抱きしめて歓迎してくれた。この社会にこうして暖かい助けを待つ 孤独な戦いをしている所は多い」とし、疎外された人々との連帯を要請した。

最後に85号クレーンで277日間、高空籠城をしているキム・ジンスク指導委員が 電話で、希望バスの参加者に涙の連帯発言を伝えた。

キム指導委員は「キム・コッピ映画人が韓進の作業服を着てフォトウォールに 立ったのを見た」とし、「87年の労働者大闘争以後、労働者が作業服を着て歩 きまわりました。労働者にとって、作業服は勝利のドレスコードでした。映画 人たちが華麗な照明を受け、美しさを放つ映画の殿堂は、韓進重工業の労働者 たちが血の汗で作りました」と話した。

彼女は「われわれ労働者は映画の殿堂を自身の血の汗で作ったと、家族の手を 取って言いたかったです。だが、そんな労働者たちは解雇された。彼らが国際 映画祭の前夜祭に行った。だが警察に囲まれ、近くにも行けなかった」と伝えた。

彼は続いて「あれほど行きたかったその建物に、女優が私たちの作業服を着た ドレスコードで美しく笑って立ちました。その瞬間、どんな映画よりも感動的 でしたし、どんな激励より熱かったです。青春を捧げて働いた現場をくやしく 追い出され、背信にまみれたわれわれ組合員たちにとって、ドレスコードで光 る作業服は、慰安であり治癒でした」とし、感動の連帯に感謝した。

最後にキム指導委員は「277日、雨で心がぬれ、寒さに震える瞬間、強制鎮圧の 緊張の瞬間が続いた」とし、「だが希望バスの途方もない奇跡の瞬間が、強制 鎮圧を防ぎ、地面を踏む日を約束して過ごすことができるようにした。私たち 全員が一緒にしてきた戦いで、私たち全員が共に勝利しなければならない戦い です。私たち全員が地上で会い、勝利するその日まで、笑いながら、最後まで 共に闘争しよう」と希望バス参加者に涙の挨拶をした。

人権侵害監視団、放送記者、歩道の市民を無差別に連行した警察

警察は10月8日、釜山地域のあちこちを完全に防御した。釜山駅広場をはじめ、 影島大橋、影島区と釜山に入る高速料金所で検問検索をした。また警察は釜山 駅広場での希望バス集会申告を許可しなかったが、摩擦が心配されても、希望 バス反対団体の釜山汎市民連合集会申告には特に措置をしなかった。これに、 警察は希望バス反対団体の釜山汎市民連合の暴力事態を黙過するのではないか という批判もあがった。

結局、警察は8日午後、釜山駅広場の反対側に集まっていた希望バス参加者を 不法集会を理由に阻止する過程でこれに抗議する多くの市民を連行した。

▲人権侵害監視団が連行されている

また、中央洞ロッテデパートでは、85号クレーンに移動する参加者を防ぎ、 催涙液を混ぜた放水銃を撃ち、催涙液を乱射して強制連行した。

この過程で、人権侵害監視団2人が連行され、放送記者などの市民を無差別連行 した。また、当日、韓進重工業の作業服を着ていた整理解雇者17人を連行し、 警察は標的連行したと非難されている。

朝、歩道で連行され解放されたと言う参加者は「昨日叔父が亡くなった。それ で警察がこれを確認して解放した」と釈放の理由を説明した。

彼は続いて逮捕の過程について「昨日逮捕され、弁護士選任の権利を主張した。 『弁護士がくるまで待て』と要請したが、警察は「疲れた。いつくるかわから ないので調査に応じろと言った」と明らかにした。

また彼は「そして警察は『黙秘権を行使すれば全員留置場に入れる』とした。 市民が黙秘権を行使すると、警察は『みんな入れてしまえ』と言い、多くの人 が出られずにいる」と警察が高圧的な姿勢で陳述を強要したと糾弾した。

この参加者は、警察のこうした行為に「多くの人が歩道の上で捕った。警察は 私たちに集示法違反なんだという。警察のこんな暴力的行為に腹が立つ」と 興奮を隠さなかった。

連行された同行者と面会に行ったが、警察に拒否された蔚山からの参加者は 「連行された同行者と面会するために峰来警察署で面会しようとしたが、警察 が防いで面会できなかった」と面会の結果を説明した。

この参加者は、連行された同行者について「その人は歩道に立っていて警察が 撃った放水銃がとても強く、逃げる過程で警察の方に行って連行された」とし、 連行過程が暴力的だったと糾弾した。

面会について「警察署に面会に行くと、正門が封鎖されていた。面会しにきた と訪問理由をいったが警察は無条件入れなかった。それで面会規則を知らせて くれと要請した」と明らかにした。

続いて「だが私服の警察が採証するとし、写真を撮り続けた。われわれは警察 署の外にいたのに、警察署長が『もう一歩入ったら連行しろ』とひどい指示を 与えた」とし「警察が不法採証と恐喝脅迫した」と話した。

彼は最後に「警察が今まで不法集会を誘導し、不法を行っている」と、警察の 行為を糾弾した。

このように、警察の過剰鎮圧と面会、逮捕の過程などに多くの問題が提起され、 これから警察の対応がまた問題になりそうだ。また現在、釜山地域の警察署に 分散受容されている連行者の釈放の過程が注目されている。(釜山=メディア忠清、 蔚山労働ニュース、チャムソリ、チャムセサン合同取材チーム)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-10-10 02:35:30 / Last modified on 2011-10-10 02:35:33 Copyright: Default

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