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韓国:労組弾圧に残忍な『才能』見せた『才能教育』
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労組弾圧に残忍な『才能』見せた『才能教育』

車差押さえ、動産差押さえ、通帳仮差押さえに労組脱退推奨まで

キム・ドヨン記者 2010.10.29 16:18

才能教育が労組組合員に労組脱退覚書を要求し、先日は個人が所有する車を差 し押さえるなど、才能教育の労組弾圧が激しくなっている。

差し押さえ3種セット...車差し押さえ、労組員家動産差し押さえ、給与通帳仮差押さえ

10月27日、学習誌労組のカン・ジョンスク委員長が所有する車が消えた。

カン委員長が中央地法で才能関連裁判を受けて出てきた時だった。カン委員長 は、駐車していた自身の車が消えたのを知り、すぐ112に盗難申告をした。通話 内容を聞いたある運転手がやってきて「少し前に法院から来たという人たちが 強制的に車のキーを壊して強制執行すると引っ張っていった」と話した。

95年式、今年で15年6か月になり、20万キロも以上走った、それで保険会社は自 動車保険に入らないでくれと言う。だがあちこち授業に行かなければならない カン委員長にとってぜひ必要な車だった。

事後通知もなかった。カン委員長は「才能関連の裁判に出てくると知って法院 まで付いてきて、ひそかに盗むように差し押さえていった」と話した。

差し押さえの理由は、オ・スヨン事務局長の家の動産に『赤いレッテル』を付 けた理由と同一だった。2007年に才能が法院に申請した妨害禁止仮処分違反だ。 仮処分は2008年3月、法院で承認されて以来、相変らず生きていて労働者の首を 固く締めつけている。

仮処分には才能教育から半径100m以内で70デシベル以上の騒音を出したり会社 を誹謗する内容のピケ、横断幕などを掲示してはならず、手数料問題に関する シュプレヒコールをあげてはならないなどの内容が含まれ、これに違反すれば 1回当たり百万ウォンの罰金を払わなければならない。

カン委員長は2008年にも仮処分違反で400万ウォンの罰金が賦課され、給与通帳 を仮差押さえされて毎月の給与から7か月間罰金を返したことがある。

▲ソウル西部地方裁判所が発行した自動車強制競売決定文。この決定文も強制執行一日後の28日、労組事務室に宣伝カーを差し押さえに来た使用者側職員に問い合わせてFaxで受け取った。

今回賦課された金額も400万ウォンだ。それも別途の通知手続きなく、28日に学 習誌労組の事務室に労組への差し押さえをしに来た人に聞いて、やっとわかった。

この日は使用者側が学習誌労組の宣伝カーを差し押さえていった。労組には 800万ウォンの罰金が賦課されたという。カン委員長は「わずかな財産でも、何 か残っている限り、追いかけてくる。防ぐ方法はない」と話した。

労働人権実現のための労務士の会のユ・サンチョル事務局長は、こうした才能 の動産仮差押さえが「とても独特な方式」だと言う。彼は「今回押収された目 録を見ると、競売しても回収できる金銭的部分がほとんどない物品で、事実上、 損害賠償による財産権行使、金銭を回収する目的ではない」とし「会社が労組 に取ることができる法的方式を過度に悪用している事例」と指摘した。

「労組を脱退しなければ再契約しない」

仮差押さえだけではない。才能教育は現場に残る労組員との再契約を条件に、 労組脱退を勧めているという。

釜山のある労組員は、再契約を控えて先週の金曜に地域局長と面談し、「労組 活動をしないこと、組合費を払わないという覚書を書かなければ再契約できな い」という話を聞いたと伝えた。

理由についての問いに地域局長は「組合費を払うこと自体が組合の不買運動を 後援して賛同すること」とし「会社に不利益をあたえる活動をする人とは一緒 に働けない」と答えた。「今は会社の雰囲気が尋常でないから脱退し、後で加 入しろ」とし「よく考えろ」という言葉も付け加えた。

才能労組側は、使用者側がほとんどの労組員が再契約する12月の前に現場に残っ ている組合員全員から脱退書を受けろという指示を各地域局に出したと見ている。

実際に労組脱退覚書を要求する過程で、ある地域局長は「労務チーム次元でな く、代表理事が強く要求していて自分もどうしようもない」と話した。

生計がなくなる威嚇にすでに覚書を書いた組合員もいる。ユ・ミョンジャ支部 長は「会社が労組の種を絶やそうとしている」となげいた。

▲29日才能教育本社の反対側、恵化洞聖堂前で才能教育糾弾集会が開かれた。

一方、10月29日に才能社屋反対側の恵化洞聖堂の前では、才能教育を糾弾する 集会が開かれた。この席でユ支部長は才能支部の近況を話しながら、ついに涙 を見せた。

▲ユ・ミョンジャ才能支部長は才能支部の最近の状況を話しながら、ついに涙を流した。奥歯をかみしめても涙が止まらず、ユ支部長は「どうも蛇口が故障したようだ」とし「了解してくれ」と話した。

「千日以上闘い、私たちの足になってくれて、テント座り込みの時は私たちの 寝床になってくれた宣伝カーが昨日差し押さえられた。宣伝カーに乗っていた 寝袋、座り込みピケを私たちの手で取り出した。委員長が『千日闘争に耐えな がら、才能がこういうことすると思わなかったのか』と言ったが、率直に私は ここまでするとは思わなかった。その怒りほどに戦う。前で戦って全身で防ぐ 闘争、私たちの長期闘争を組合員たちがする。私たちができ、要求されること はすべてする。共に戦ってほしい。」

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-10-30 23:12:58 / Last modified on 2010-10-30 23:13:03 Copyright: Default

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