本文の先頭へ
韓国:李明博政権2年の文化政策を評価
Home 検索

李明博政権2年の文化政策を評価

[進歩論評]資本だけを記憶する汚い世の中

ペ・ソンイン(編集委員/文化連帯文化政策センター所長)/ 2010年02月05日15時39分

わずか1年前、李明博政権の執権1年文化政策を評価する記者会見の場で、野蛮 で暴力的と評価したことを思い出す。ところが1年たった現在、また李明博執権 2年の文化政策を評価することに何か意味があるのかと自問する。

それは文化政策の内容と対象、そして範囲と価値を評価できるだけの要素がと ても少ないためだ。主務部処の文化体育観光部は、相変らず大衆との対話を面 倒がっており、文化政策には一貫性と公共性が失われて久しく、夜となく昼と なく4大河川事業広報をするだけだ。

『品格ある大韓民国』を目標として打ち出した文化部は、2009年12月28日の討 論会で、この2年間でコンテンツ産業を戦略的に育成し、輸出額が30億ドルを突 破する成果を上げたと評価し、今後は4大河川事業に集中すると発表した。彼ら にとって文化政策の核心は、単に資本の利益拡大のための文化の商品化だ。資 本だけを記憶する汚い世の中だ。

すでにユン・ドヒョン、キム・ジェドンの退出など、個人への措置(?)があった。 また光化門広場とソウル広場への統制は相変わらずだ。大衆文化の監視と統制 はすでにおおっぴらな事実だ。表現の自由をはじめとする基本権を確保するだ けでも手にあまる。

最も核心的なことはメディア法の改正だ。これにより、著作権法と共に文化産 業全般が再編されるものと見られる。最大の変化は、資本のメディア進出規制 が解除され、文化の商品化の過程が加速することだ。もはや公共財のように消 費することができず、金を払って消費しなければならない他者化された商品に なるだろう。よく言われる資本で装われたエッジのある姿としては簡単に近付 いてくるだろうが、人間が満ちたエッジのある姿を見ることは難しくなったの だ。歴代の政権が文化の発達を自分たちの治世と評価されるため、文化政策を 押し出したが、そういう評価を受けた政権は見当たらない。李明博政権も例外 ではない。彼が就任の辞でも明らかにした文化政策は、産業化と先進化という 美名による金儲けに転落したためだ。彼らの過度な市場中心主義は文化政策を 大衆の生活の質を向上させる政策ではなく資本の利益拡大の政策に退行させた。

政策や制度はいかなる方式でも変化して発達する。政策は生活と人間関係の特 別な方法だから、選択が重要な要因になるのだ。ところが李明博政権の文化政 策は、市場の気質を持って生まれた一部の階層を選択し、彼らの気質と習慣を さらによく適応させることになった。

文化は社会的な矛盾との間で絶えず緊張関係を形成して発展するので、文化政 策も社会的な矛盾を清算する方向で樹立されなければならない。文化政策とは 文化芸術家の専門性を含み、大衆と共に呼吸することで文化民主主義を具現す るバロメーターでなければならないというきわめて常識的な小さな希望も今は ひと冬の夜の夢になってしまった。

新しく馴染みが薄い考えに進む進歩の道は苦しいが、長くなじんだ習慣を持っ て過去の出発点へと逆行する退歩はやさしいと言う。彼らの本性が保守的で逆 行的にならざるをえないということだ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-02-09 06:12:57 / Last modified on 2010-02-09 06:12:58 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について