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韓国:労働部も株式投資で損失
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労働部も株式投資で3400億ウォンの損失

労働部、雇用保険・労災保険基金の株式投資で損失

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2008年09月19日12時23分

政府の株式投資を中心にした基金運用の失敗が相次いであらわれている。

国民年金公団に続き、労働部も雇用保険基金と労災保険基金を株式に投資した 結果、今年の初めから8月末までで3400億ウォン以上の評価損を出した。これは 国会環境労働委員会に所属するハンナラ党のパク・テヘ議員が労働部から提出 させた基金運用実績でわかった。

パク・テヘ議員が提出させた資料によれば、労働部は今年上半期(1月〜6月)ま で、雇用保険基金で1兆1660億ウォン、労災保険基金で3600億ウォンを株式に投 資した。このうち上半期だけで、雇用保険基金では1560億ウォン、労災保険基 金では562億ウォンの損失が発生し、上半期だけで2122億ウォンの損失になった。 これを8月末を基準として計算すると、損失推定額はそれぞれ2500億ウォン、 900億ウォンに達し、合計すると3400億ウォンの損失が発生したという。特に、 9月末に米国から始まった世界的な株式暴落を考慮すると、損失額はさらに増加 すると見られ、問題になっている。

労働部はこれまで債権や定期預金などの安定資産を中心に基金を運用してきた が、去年から株式投資を始め、来年の基金運用では株式投資の割合をさらに高 める計画だ。

これに対してパク・テヘ議員は「昨年の労働部の財源19兆1728億ウォンのうち、 基金が95.1%を占有するほど比重が高く、株式の損失が続けば労働部全体の財政 に深刻な打撃を与えかねない」と指摘した。特にこの基金は労働者が失業した り労災を受けた時に備え、労働者が賃金の一部から支払うという点で労働界の 反発も続くものと見られる。

一方、四大保険の一つである国民年金も、国民年金公団が米国のサブプライム ローン事態が発生した後もローン業者への株式投資を増やしたと言われ、非難 されている。国民年金公団は、リーマンブラザーズとメリルリンチ、AIGなどに 国民年金を投資し、4785万ドルの損失を産み、ローン業者のファニーメイとフ レディマックに投資した500億ウォンもすべて失ったという。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-09-19 21:07:34 / Last modified on 2008-09-19 21:07:36 Copyright: Default

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