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韓国:同性愛、移住労働者問題は深刻?
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民族性を堅持できず、同性愛、移住労働者問題は深刻?

汎民連の主張に同性愛者人権連帯、「無知で、浅はかな主張」と公式謝罪を要求

キム・サムグォン記者 quanny@jinbo.net / 2007年06月05日13時30分

民族・統一運動陣営の代表的な団体である祖国統一汎民族連合南側本部(汎民連)が 同性愛者と移住労働者などの社会的少数者を『極端な利己主義』、 『宗教の飽和状態』等と同一線上にある『社会問題』として描写し、 「民族性を堅持できなずに民族文化伝統を冷遇し、自主的・民主的でなく これらの問題が次第に深刻になっている」という主張を提起し、議論が予想される。

汎民連、「同性愛・外国人労働者、民族文化伝統冷遇、自主的でなく深刻化」

汎民連機関紙〈民族の進路〉の3月号には、組織委員会の名義で『実用主義の 害悪に対して』という文が掲載された。汎民連はこの文で西欧のプラグマティズム 思想を批判しつつ、その余波で「南の社会にはますます複雑な問題が発生して いる」と指摘した。

汎民連は『社会問題』の例として「外国人労働者問題、国際結婚、英語万能的 思考の広がり、同性愛とトランスジェンダー、留学と移民者の急増、極端利己 主義の蔓延、宗教の飽和状態、外来資本の隷属性の深化、西欧文化の侵入など」 と指摘した後、これは「数年前には想像もできなかった問題」と明らかにした。

汎民連は続いて「よく調べるとこれらの問題は、90年代を基点として韓国の社 会に新自由主義開放化、世界の一体化とスローガンが押してきた時点から社会 問題として台頭してきた」とし「類型は異なっても、結局は南社会が民族性を 堅持できず、民族文化伝統を冷遇して、自主的でも民主的でもない状態で外来 的に浸透し、それが拡大再生産される構造の中でこれらの問題が次第に深刻に なっている」と主張した。

〈民族の進路〉、「編集意図から外れていない」

こうした文が伝えられると、性的少数者団体が即刻反発した。同性愛者人権運 動団体の同性愛者人権連帯は、4月と5月の二回にわたり〈民族の進路〉側に該 当文で提起された主張の根拠を問う文書を送った。

同性愛者人権連帯は文書の中で、〈民族の進路〉側に同性愛とトランスジェン ダーなどが『新自由主義開放化』、『世界の一体化』、『民族文化伝統冷遇』 等により発生した否定的な意味の『社会問題』の一つとして言及した理由を 質問した。

これに対して〈民族の進路〉側は5月31日に同性愛者人権連帯に回答を送って きた。チェ・ドンジン教育委員長は「民族の進路編集局は文章の請託と投稿に 対し、著者の考えと文を尊重する」とし「したがって〈民族の進路〉には編集 意図から大きく外れなければ送られた文をそのまま掲載する」とし、該当の文 が〈民族の進路〉の編集方針に符合しているという立場を明らかにした。

またチェ・ドンジン教育委員長は文書で「こうした(同性愛などの)問題は、 『90年代を基点として韓国の社会に新自由主義開放化、世界の一体化のスロー ガンが押してきた時点から社会問題として台頭してきた』と、著者が分析して いる」とし「これに対する立場は、著者と同性愛者人権連帯の分析で立場は異 なるが、少数者問題だけを特に言及したのではない」と短く答えた。

同人研、「性的少数者が資本主義のカスのようにして入ってきたという、無知で浅はかな主張」

汎民連側のこうした回答に対して同性愛者人権連帯側は『あきれた』という反 応を見せた。同性愛者人権連帯は6月1日「進歩的運動における性少数者、社会 的少数者の運動を見過ごし、誤った認識を伝播している」とし、〈民族の進路〉 に該当部分の削除と文章を作成した汎民連側の公式謝罪を要求した。

同性愛者人権連帯は「著者の意図がどうであれ、(該当の文は)複雑になる社会 現象から韓国社会が社会的少数者を保護できずに差別しているとは読めず、 社会的少数者問題が90年代を基点に実用主義的哲学の浸透により『発生した問題』 としか解釈できない」と明らかにした。

同性愛者人権連帯のチャン・ビョングォン事務局長は「汎民連側は同性愛と トランスジェンダーなどをを否定的な意味の社会問題として描写している」と 強く糾弾した。

続いて彼は「むしろ90年代以後、多様性を認める社会的な雰囲気とともに社会 的な少数者への社会的な認識も変化した。これを通じて韓国社会のさまざまな 場所で少数者の声が聞けるようになった」とし、「これは肯定的に評価できる 部分であり、これを民族性を破壊するから問題があると主張するのはとんでも ない」と反論した。

チャン・ビョングォン事務局長は特に「有史以来、同性を愛する現象は常に存 在してきた」とし「社会的少数者が資本主義の被害者であるにもかかわらず、 性的少数者がまるで資本主義のカスのように入ってきたという汎民連の主張は 無知で浅はかな話」と汎民連側を猛非難した。

移住労組、「人種差別的主張、『民族最高』という発想は危険」

今回の文が知らされると、移住労働者陣営も騒がしい。移住労組のマスム事務 局長は個人的な意見であることを前提にした後、汎民連の文章について「人種 差別的な主張だ。非常に腹が立つ」と強く反発した。

彼は「移住労働者たちは韓国社会の構成員であり、社会的な少数者をきちんと 保護もせずに『我が民族が最高だ』というような発想は危険だ」とし「汎民連 は移住労働者が韓国でどんな問題を体験しているのか正確に理解していないよ うだ」と話した。

〈民族の進路〉 「実用主義の害悪に対して」より

....南の社会にはますます複雑な問題が発生しています。

外国人労働者問題、国際結婚、英語万能的思考の広がり、同性愛とトランスジェ ンダー、留学と移民者の急増、極端利己主義の蔓延、宗教の飽和状態、外来資 本の隷属性深化、西欧文化の侵入など、ほんの数年前には想像もできなかった 問題が現れています。

しかしこれらの問題をよく調べると、90年代を基点として韓国の社会に新自由 主義開放化、世界の一体化とスローガンが押してきた時点からこれらの問題が 社会問題に台頭してきたことが分かります。

類型は異なっても結局は南の社会が民族性を堅持できずに民族文化伝統を冷遇 し、自主的でも民主的でもない状態で外から浸透してきて、それがまた拡大再 生産される構造の中でこれらの問題が次第に深刻化しています.....

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-06-07 05:17:26 / Last modified on 2007-06-07 05:17:27 Copyright: Default

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