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日本で闘争中のシチズン労働者たち

日本遠征闘争中のシチズン労働者たち、 その118日間の日誌

アンチャンギュ記者

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*▲勝利つまでは戻らない (C)2003アンチャンギュ*

1978年、馬山自由貿易地域でおよそ60人で始まった韓国シチズンは、 1988年までは2900人ほどの職員を持ち、135億ウォンの黒字を出す大企業に成長した 時計業者だ。2000年までは、7〜8万個程度の受注量を維持した韓国シチズンは、 2001年度に入り、注文量が4〜5万個に落ちて廃業を進め始めた。

労組委員との密室交渉で2003年1月22日、組合員の同意の無い韓国シチズンとの 奇襲合意で廃業を発表、廃業を発表した労組委員長を捕まえて4時間の交渉の末に 交渉無效化の覚書とともに、韓国シチズン廃業撤回非常対策委員会を結成し、 使用側の不法廃業撤回を要求した。

現在まで、会社側と3回の交渉を行ったが成果のないまま、廃業措置以後 8か月を超えた状態だ。韓国シチズンとの交渉が円滑にすすまず、 労組員は本社がある日本に遠征闘争団を送り、日本闘争を行っている。

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*▲不当廃業撤回 (C)2003アンチャンギュ*

今回の遠征闘争団は第三次遠征闘争団で、現在6名の組合員が日本本社と 現地闘争を行っている。第一次、第二次闘争団は、主に日本闘争のために 宿舎及び日本の市民団体との接触を通して連帯闘争の基礎を用意することに力を注いだ。

しかし、今回の第三次遠征闘争団はそれを基礎として、本格的な日本本社との交渉、 日本の市民団体及び日本の労働組合との連帯闘争をしている。 去る6月8日に第一次遠征闘争団が日本で闘争を始めてから113日目になる。

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*▲シチズン支援団発足式で... (C)2003シチズン日本闘争団*

第三次遠征闘争団は、先月19日から日本での活動を始めた。 これまで韓日民衆ネットウィークとの交流会を通して連帯を約束され、 日本の労働組合との出逢いを通して現地の多くの労働組合がシチズン事態に対して 関心を表明し、協力を取りつけた。去る26日には、韓日民衆ネットワークと 日本のさまざまな労働組合の団体が集まってシチズン支援団を出発させた。

当日、韓国でシチズン労働組合の朴成姫委員長が拘束され、8か月の実刑を受けた日だった。 残念な知らせに接した日だったが、日本での本格的な闘争の踏み台を用意した日でもある。 この日、シチズン支援団の会合で、シチズン労働組合員は新しい覚悟を明らかにした。

今後、日本の市民団体と労働組合と共に、日本のシチズン本社と本格的な交渉を 始める予定だ。

以下、シチズン労働組合員のパクスルリェ氏(48)との一問一答。

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*▲シチズン労働者パクスルリェ氏 (C)2003アンチャンギュ*

  • 日本にはいつ来たのか?

「今回の第三次遠征闘争団に合流して、去る8月19日に来た。

  • 今回の第三次遠征闘争団の性格は?

「第一次、第二次遠征闘争団は、これまで日本の市民団体と、日本国内のさまざまな 労働組合と会って協力を求め、本格的な闘争をするための基盤を用意したとすれば、 今回の第三次遠征団はそれを踏み台として本格的な闘争をすることが目的だ。

すでにさまざまな市民団体と労働組合の方達が大きな関心を持ってくれて、 今後、彼らと共にシチズン本社抗議闘争と日本の市民を対象とする宣伝戦、 シチズン代理店打撃闘争などを計画している。」

  • 去る26日、日本の市民団体と日本の労働組合が支援団を発足したとそうだが?

「有難いことだ。とにかく関心を持ってくれてありがたいと思う。 以前は日本の人というと悪く思うだけだったが、きて見ればここも人が暮らす所で、 良い人も本当に多い。みんな親切で私たちが話すときは大いなる関心と激励を 惜しまなかった。

この宿舎も日本の市民団体の方が用意してくれた。悪いのは一部の悪い政治家たちと、 労働者の基本権も無視する経営者だ。 みんな、自分たちも難しいのに助けをくれて心よりありがたく思う。」

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*▲明け方まで会議をするシチズン労働者たち (C)2003アンチャンギュ*

  • 支援団発足式があった日、朴成姫委員長が8か月の実刑を宣告されたと聞いた。

「支援団発足式の日、人々の前でとても泣いた。 私が泣くと、たくさん激励してくれた。私たちといえば、ただの平凡なおばさんだ。 すでに20年以上、働いてきた職場だ。 20年といえば、山河が2度も変わるのに、 これまで会社に通って、会社に対する愛情がないことがあるだろうか。

家族の次に大切に思っていた。同僚も家族で、会社も家族だと思っていたのに、 そんな会社が不法的な廃業をした。 誰もが会社がそんな方法で廃業をするとは考えられなかった。

組合員等の基本的な生存権さえ威嚇し、廃業した会社側に背信感を感じる。 いくら無力なおばさんでも、間違ったことは間違いだと言わなければならない。

私もそうだし、朴成姫委員長もそうだが、単に金のためなら会社が提示する 金額だけをもらって終わらせてもいい。 だが、私達がここで座り込めば私たちのような被害者がまた出てくる。 朴成姫委員長も同じ気持ちだ。子供が二人もいるのに、実刑を宣告され、心が痛い。

これから、もっとしっかりとして絶対に間違いは正す。 もっとがんばって、絶対に勝つ。」

  • 本社側への要求は何か?

「不当な廃業撤廃、及び工場再稼働だ。 会社が廃業を撤回すると約束したのに履行されずにいる。 そして本社から受け取った会社処分200億の出所だ。使途が明らかでない。

会社から受け取った200億の使途を公開したが、負債を返したと言うが明らかではなく、 労働者退職慰労金119億ウォン以外には当然の使途がない状況だ。 そして使用側の謝罪を必らず取り出さなければならない。」

  • 日本の生活で最も難しい点は?

「一番、家族に会いたい。娘が四人いるのだが、8か月間戦って食事もあげられなかった。 それでも娘たちがみんな大きく、それを理解してくれる。 むしろがんばってと言っている。

夫も不満はあるが、それでも心情的には応援してくれている。 ここきて一度も電話をしていない。 電話すれば会いたくなって、弱くなるような気がして電話もしなかった。

勝たなければ戻らないという覚悟できた。 勝って不当なことと戦って、勝って堂々としたおかあさんとして戻る。」

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*▲シチズン労働者たちが留まっている宿舎(C)2003アンチャンギュ*

アンチャンギュ記者は現在、日本で新聞配達をしながら日本語学校に通っています。 来年3月、韓国に戻り復学する予定です。 今後ドキュメンタリーを通し胸暖かい人々にたくさん会いたいと言う27歳の夢多い人です。 アンチャンギュ記者ホームページはhttp://www.cyworld.comです

2003/09/28午後8:06(C)2003OhmyNews

"原文":http://www.ohmynews.com/article_view.asp?menu=c10400&no=132276&rel_no=1&searchtext=


Created byStaff. Created on 2003-10-06 04:28:38 / Last modified on 2005-09-05 05:51:49 Copyright: Default

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