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韓進重工業、一週間に同じ事故で死亡

金属労組、「団体協約違反、未必の故意が呼んだ殺人」

キム・ヨンウク記者 2010.08.24 10:16

8月23日、釜山韓進重工業建造船舶で『ハッチカバーレールサポート セッティ ング作業』の途中でHビームのサポートが倒れ、下請け業者のユヨン企業の金某 氏(63歳)が下敷きになり命を落とす重大災害が発生した。問題は、今回の事故 がおきる一週間前にも同じ場所で同じHビームサポートの転倒事故が発生してお り、会社側の管理監督責任が大きいと指摘される。

金属労組によれば当時、生きるために労働者たちが「安全確保できない作業方 式は間違い」と問題を提起したが、会社の管理監督者などがこれを握りつぶし たという。金属労組は「今回の惨事は韓進重工業(株)が再発防止のために何の 安全措置もなく作業を強行させたことで発生した重大な災害」とし「会社の未 必の故意による労働者殺人行為」と今回の事故を規定した。

金属労組は、「船舶を建造する時『ハッチカバーレール サポート セッティン グ作業』の安全を確保するにはまずクレーンでレールサポートを支持し、転倒 を防止するのが必要で、クレーンなどの装備が使えないときは支持台など安全 補強材を設置した後に作業するのが基本的な安全措置」と説明した。続いて金 属労組は「事故現場を確認した結果、事故が発生した3番レールサポートを含む 1番から6番までのレールサポートにも転倒防止用支持台設置など最低限の安全 補強材が設置されないまま作業が強行されていた」と非難した。小さな衝撃で もレールサポートが転倒する危険な状態が放置されたという説明だ。

問題は他にもあった。会社側が今回の重大災害が発生するまで団体協約に違反 していたという指摘もある。『ハッチカバー1番から6番までのレールサポート 作業』のうち、1番から3番のレールサポート設置作業は直営の労働者が担当す る業務だが、事故がおきた3番レールサポート作業だけでなく1-3番とも下請け 業者に委託していたという。

金属労組は「会社は2009年の賃金団体協議の不調と会社の不当な構造調整に抵 抗した支会の部分ストで船舶の建造日程に支障をきたし、1番から3番のレール サポート設置作業を団体協約に違反したまま、社内下請業者に委託する違法を 行った」とし「結果として会社は社内下請企業等が作業に必要な十分な時間的 余裕を持てず、適正な装備支援もなく安全の確保も出来ない状態に追いやった」 と非難した。

金属労組は雇用労働部に「違法行為と今回の重大災害の未必の故意を行った韓 進重工業(株)の事業主イ・ジェヨンを拘束捜査しろ」と要求し「雇用労働部は 元下請安全管理体系など全体的な安全管理体系の問題を把握し、直すために韓 進重工業への特別安全監督を即刻実施しろ」と要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-08-25 14:18:04 / Last modified on 2010-08-25 14:18:06 Copyright: Default

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