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発ガン物質調査初日に発ガン物質を発見[金属労働者]忠南A社を対象に直接現場調査...強い神経毒性物質も
カン・ジョンジュ(金属労組編集部長) 2010.05.28 17:19
金属労組(委員長パク・ユギ)忠南支部所属のある事業場で、発ガン物質が発見 された。労組が5月27日、自動車のプラスチックのつまみを射出するA社を対象 に会社の37の物質安全保健資料を収集、分析した結果、37の物質のうち2つの確 定発ガン物質と12の発ガンが疑われる物質が発見された。 労組はこの日、該当物質の使用実態を点検して成分が明確に確認されていない 物質5つを分析するために試料を採取した。その過程で少量使用される物質から 物質安全保健資料が備わっていおらず使用実態も把握できない物質が発見された。
▲発ガン物質診断事業団は忠南A社現場調査で発ガン物質と神経毒性物質の存在を確認した。
特にこの日の調査の過程では、組合員がよく使用するスプレー型潤滑油にノル マル・ヘキサンという強い神経毒性を持つ物質も発見された。これと関連して、 ある調査委員は「同じ作業ラインに危険基準値より毒性が低い安全な製品があ るが、物質の危険性を知らないのでより性能が良いという理由で毒性物質が含 まれる潤滑油を使用した」と伝えた。 今回の調査事業を行った忠南支部のキム・ジンサン労働安全部長は、「組合員 に現場で自分が使っている物質が発ガン物質だと知っていたかと聞くと、99% 以上が知らなかった」と話した。また「その事業場では1級発ガン物質と毒性物 質が発見されたが組合員もこの事実を知って慌てた」と伝えた。
▲アレルギー誘発物質のスプレー製品を使用した組合員の手に深刻な皮膚疾患がある。
一方、調査の過程でここの組合員が使う製品に、アレルギー誘発物質のラベル があるスプレー製品も確認した。金型洗浄と射出機に製品がつくことを防ぐた めに使用するこのスプレーで、組合員の手に深刻な皮膚疾患を確認した。 この他にも、この現場にはプラスチック射出の過程でプラスチックの粉塵と ヒュームが発生し、機械のあちこちにくっついていることを確認できた。事業 団は毒性物質の有無を明らかにするためにプラスチックのホコリとスプレー、 シンナーなどの試料を採取した。
▲現場にはプラスチック射出過程でプラスチック粉塵とヒュームが発生し、機械のあちこちにくっついていた。
キム部長は「ほとんどの組合員は今まで自分が使っている物質が発ガン物質と は知らずに使ってきた。調査の過程で、組合員自身が何が発ガン物質なのかを 認識することができた。こうした過程を通じ、現場から発ガン物質をなくす変 化を作ることができるだろう」と今回の事業の意味を強調した。 忠南支部はA社を含む9つの事業場を対象に発ガン物質診断事業を進めている。 金部長は「各事業場の資料分析の後、代替物質を探す作業を行い、会社に現場 環境改善を要求する」と言う。27日のA社の調査は、金属労組次元の事実上の初 めての現場調査だった。この日の診断事業には、労働環境健康研究所の発ガン 物質情報センター研究員と忠南支部4支会の労働安全保健担当幹部が参加した。
▲現場で組合員は自分が使っている物質が発ガン物質だと知っていたかと聞くと、99%以上が知らずにいた。
金属労組は今年、発ガン物質のない健康な職場にする事業の一環で事業場発ガ ン物質の診断事業を行う。この事業は各現場で使われる物質安全保健資料を分 析し、発ガン物質を捜して現場での使用実態の点検と改善対策を樹立する方式 だ。労組は忠南支部と現代自動車、起亜自動車支部の調査事業を始め、9月まで 京畿、忠北、仁川、全北、慶南、慶州など9つの支部の診断事業を終える計画だ。 労組のペ・ヒョンチョル労働安全保健室長は「その後、各地域の非正規職労働 者も対象として発ガン物質調査事業をさらに拡大する計画」とし「診断事業と 共に職業性ガン労災認定闘争と健康権協約案用意などの制度改善闘争も進める」 と明らかにした。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2010-06-02 00:17:41 / Last modified on 2010-06-02 00:17:46 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ | |