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「青少年は黙っていろ? 教育部のおかげで元気ではない!」

青少年団体、青少年「アンニョン壁新聞」、表現の自由を弾圧する教育部を糾弾

チョン・ウニ記者 2013.12.24 14:15

教育当局の「アンニョン壁新聞」弾圧に青少年が反発している。

青少年人権行動アスナロ、青少年の政治的基本権ナワラ運動本部などの青少年 団体が12月24日午前、ソウル市光化門広場で記者会見を行い、青少年の表現の 自由を弾圧する教育当局を糾弾した。彼らは自分たちの「お元気ですか」 という質問が韓国社会の偏見と差別、人権侵害の壁に突き当たっていると声を高めた。

実際に教育当局は青少年の「アンニョン壁新聞」を積極的に統制している。

一例として、ソウルのA高等学校では12月19日、匿名で壁新聞が貼られたが、 翌日午前7時頃、直ちに撤去された。A高等学校学生主任は撤去された壁新聞を 探そうとした学生にも「何の意図があるのか」等の威嚇と、文章が下手だなどの 人身攻撃をしたことで問題になっている。仁川のB中学校では16日に壁新聞が 貼られた直後に剥がされ、学生はこれをまた貼りだしたが、学校当局は引続き 撤去、後で学校の許可を受けろと要求し、処罰すると警告もした。慶南の C高等学校は、壁新聞を貼った学生に反省文と覚書を強要し、父兄も呼び出した。

教育部はさらに強く「勉学の雰囲気を阻害」するとし、学校に対して生活指導 をしろという文書も送った。

しかし青少年たちは「年齢が若いと言って、青少年だと言って、学生だと言って 韓国社会の問題を考え、話す権利を剥奪されてはならない」とし「青少年にも 表現の自由があるのに、これを許可できるという発想そのものが反人権的で、 壁新聞を無断に強制撤去するのも人権侵害で、反民主的な行為」と指摘する。

記者会見には青少年と彼らの人権を支持する人々が参加し、 青少年の言論、表現の自由を無視する学校と教育部、教育庁を批判した。

キム・ドンイ青少年人権活動家は、高等学校に壁新聞を送って学校の統制に苦 しんだある青少年の事例を紹介し「学校は、民主主義の基本は投票だと教えるが、 自分は本当の基本は自由な意思表現だと思う」とし「大学生と高校生の政治的 自由の差がどこにあるのかわからない」という当事者の抗弁を伝えた。

青少年の自治的なオルタナティブ・スクールである「希望のウリハッキョ」の チェ・フンミン代表学生は、「社会問題に関心を持って発言することが、 どんな勉学の雰囲気を阻害するのか、そういう教科部と学校はどんな民主主義を 教えているのか訊ねたい」と話し、「青少年も市民」として「表現の自由を保証しろ」 と要求した。

表現の自由連帯運営委員会のパク・チュミン弁護士は、1960年代米国の 「黒い腕章」事件を紹介し、なぜ社会は青少年の表現の自由を擁護すべきかについて 発言した。

朴弁護士は「ベトナム戦争反対の意味である学生が黒い腕章をして 登校したことについて、学校は不適切だとして懲戒の意味で登校禁止を 命令したが、これに青少年が抗議し、連邦裁判所も違憲と判決した」として 青少年の表現の自由を保障した米国当局の事例を紹介した。

朴弁護士は特に「米国連邦裁判所は当時、学校の最大の目的は民主市民を養成 すること」とし「決めた通りに教える教育だけでなく、学生は自分の考えを自由に 話せなければならない」という判決の要旨を強調し、「学生は教えられる通りに 学ぶロボットではない」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-12-25 00:16:15 / Last modified on 2013-12-25 00:16:16 Copyright: Default

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