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124回メーデー、万国の労働者が世界を強打... トルコで140人連行

世界各地で労働者・民衆が警察と対峙…「平和、平等、正義を」

チョン・ウニ記者 2014.05.02 16:14

124回世界メーデー、世界の労働者が世界経済危機の下で、緊縮、劣悪な労働条件、深化する人種主義に対して集会と街頭デモを繰り広げた。 トルコ、カンボジア、米国、イタリア、チリなどの労働者のデモを各国の政府は暴力的に鎮圧し、あちこちで衝突が起きた。

5月1日、ガーディアン等によれば、各政府の反労働者的な政府への労働者たちの抵抗は、トルコで一番激しかった。 この日、トルコでは全国30の都市でメーデー・デモが起き、イスタンブールでは10万の労働者が腐敗したエルドアン政府に対抗し、タクシム広場への進入闘争を展開した。

▲トルコのメーデーのデモ隊に警察が催涙弾を発射している。[出処:http://www.theguardian.com/画面キャプチャー]

エルドアン政府はタクシム広場でのメーデーデモを禁じ、イスタンブールのタクシム広場への労働者のデモ行進を物理力を動員して遮った。 投入された4万人の警察は、タクシム広場の進入路を遮断し、大衆交通を部分的に閉鎖して放水銃、催涙弾とゴム銃を投入して広場への進入を試みる労働者を鎮圧、90人以上が負傷し、約140人が逮捕された。 トルコ政府はまた「テロ組織と支持者が暴動を扇動している」とデモ隊を犯罪視した。 野党のある議員は、政府がデモ隊にゴム弾だけでなく実弾を発射したとし、政府の反人権的な措置を糾弾した。

デモ隊はこのような政府に対し、バリケードを積んで火炎瓶で対抗した。 DISK、KESKなどの労働団体は共同声明を出して 「政府の不法な禁止にもかかわらず、われわれはタクシム広場に進入する」とし 「われわれは労働、平等、自由、正義と平和のための闘争を前進させる」と明らかにした。

タクシム広場はトルコのデモにとって象徴的な場所だ。 昨年のゲジ公園開発反対デモで触発された大衆反政府デモだけでなく、1977年にはメーデー集会での政府の発砲で35人が死亡した場所でもある。 1980年に、軍部はタクシム広場でのメーデー集会を禁じた。 トルコ政府は2010年にメーデー集会を再び許容したが、また昨年メーデーを禁止した。

[出処:World Riots 24/h]

カンボジア、メーデー集会に保安軍を投入...アジア各国の労働者も街頭に

最近の最低賃金引き上げ闘争に対する政府の殺人鎮圧で仲間を失ったカンボジアの労働者たちも、 メーデーをむかえて激しく闘争した。

5月1日、プノンペンポスト等によれば、約1千人のカンボジアの労働者がメーデーを契機として最低賃金の値上げを要求して平和なデモを行った。 しかし政府は保安軍を投入、こん棒などで鎮圧し、重傷者最低1人をはじめ、多数が負傷した。

▲カンボジアのメーデー参加者が最近の最低賃金引き上げ闘争で死亡した労働者の写真を持って哀悼を現わしている。[出処:http://www.theguardian.com/画面キャプチャー]

カンボジア以外のアジアの労働者たちも各国の街頭に出て最低賃金の値上げと労働者の権利保障を要求した。

香港では約5千人がメーデーのデモ行進を行い、インドネシアでは3万3000人の労働者が平和デモ行進を行った。 台湾では1万人が賃上げと不安定な雇用契約の廃棄を要求してデモを行い、バングラデシュでは衣類労働者をはじめとする数千人の労働者が道路を占拠して、昨年1100人以上が死亡した火災惨事の工場の所有主を処罰するよう要求した。 日本のレイバーネット、赤旗によれば、日本では全国305の地域で2万7000人が参加し、「安部政権暴走」阻止、賃上げ実現と労働者派遣法などの労働法改悪反対を掲げて集会を開いた。 マレーシアでは政府の野党圏の政治家に対する弾圧、新しい付加価値税値上げ計画に反対した。

▲日本の労働者たち[出処:レイバーネット日本]

ヨーロッパ、アメリカ、世界各地の労働者・民衆、警察と対峙

米国でもシアトル、デトロイトなどの多くの地域でメーデー集会が開かれた。

シアトルでは移住民の権利と最低賃金の値上げを要求する集会が開かれ、数人の参加者が対峙中に連行された。 デトロイトの労働者たちは、市当局の緊急財務管理措置に反対して街頭占拠デモを行った。 これ以外にもニューヨーク、ロサンゼルスなどの多くの地域で最低賃金値上げ、反人権的移住政策改革などを要求するデモが行われた。

ヨーロッパの経済危機後の緊縮措置で苦しんでいるギリシャ、イタリア、スペインなどのヨーロッパの労働者たちは、 緊縮と人種主義に対抗してメーデー集会を進めた。

スペインではマドリードをはじめとする約70の地域で緊縮措置の中断を要求し、デモが行われた。 労働者たちは「良質の雇用なく景気回復はない」という横断幕を持って行進した。 イタリアのティリンでは警察と衝突し、フロレンスでは占拠デモが行われた。 ドイツでは最近で最大規模の40万人以上が世界メーデー集会に参加し、ハンブルグなどの一部の都市ではデモ隊が警察と対峙した。 ポーランドでは約400人の野宿者と失業者が雇用を要求してデモを行った。 英国の労働者たちは3月に死んだ労働組合指導者、ボブ・クロウと左派のトニー・ベンに対する哀悼を表わしてメーデーを進めた。

▲ロシア[出処:World Riots 24/h]

ロシアでは、ソ連崩壊後に初めて10万人以上がクレムリンの赤の広場に、全国では約200万人がメーデー集会を行った。 デモ行進は愛国主義的な色彩が強く、赤白旗やソ連旗も登場した。 ロシアではLGBTの運動家がモスクワ市内で別途の集会を開き、同性愛者の権利を保証しろと要求した。 彼らは労働権とウクライナ戦争に反対する極左派集会に参加した。

キューバでは100万の民衆のデモ行進が行われ、ベネズエラでもメーデーを契機として平和を訴える大衆集会が進められた。 これ以外にもコロンビアのボゴタでは、農民のストライキと、これを支援するデモで警察の車両が焼かれるなど、労働権を要求する労働者のデモは激しく展開された。 チリでもデモ隊と警察間の衝突が起きたという。

▲キューバ[出処:World Riots 24/h]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-05-03 09:03:10 / Last modified on 2014-05-03 09:03:11 Copyright: Default

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