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インドネシアで燃料価格値上げ阻止闘争が高調

インドネシアの労働者、小農、学生、先住民に抵抗運動拡散

チョン・ウニ記者 2013.06.24 14:17

インドネシア政府による燃料価格値上げが全国的な抵抗を生んでいる。最近数年間、高まっているインドネシアの労働運動の下で、今回の燃料費値上げは来年の総選挙、大統領選挙を控え、現政権最大の危機に作用する展望だ。

BBC、ロア・マグなどの外信によれば、インドネシア政府は6月22日(以下現地時間) ガソリン価格を44%値上げし、大規模な全国的抵抗を触発した。インドネシア政府 は、エネルギー補助金の負担を理由として、ディーゼル1リットルあたり22%、 ガソリン価格は44%まで値上げしたが、デモ隊は貧困を悪化させるとして反対している。

[出処:http://roarmag.org/]

労働組合は、集会とストライキ行動で値上げ撤回を要求している。インドネシアの 燃料費は安い方だが、貧しい人々にとっては相変らず大きな負担として作用する。 そのため、政府の値上げ計画は即刻反対デモにつながった。

政府の値上げ計画の発表後、労働者、学生などで構成された3千人規模のデモ隊 は、首都ジャカルタで道路を封鎖して警察と対峙した。警察は催涙弾と放水銃を 使い、デモ隊は火炎瓶で対抗した。先週はインドネシアの主要都市である ジョグジャカルタとスラバヤの大学生が集会を行い、警察は多数を連行した。

インドネシアの産業団地では、労働者の集中的なストライキが起きている。 インドネシア労働組合連盟議長サイード・イクバル(Said Iqbal)は6月21日午前、 ブカシ、チビトンとチカラン、西ジャワ産業団地が労働者のストライキで麻痺した と明らかにした。

インドネシアの労働運動はこの数年間高まっており、今回の燃料費値上げは 現政権の新しい危機として作用しそうだ。すでに政府は昨年の始めから何回も 燃料費の値上げを試みたが、労働者たちはそのたびに激しいデモでこれを挫折させた。

[出処:http://roarmag.org/]

インドネシアの労働者たちは、31年間の独裁と1998年の金融危機の時に大衆的な 反政府闘争で退陣したスハルトの没落以後、政治空間を労働運動強化のために 成功的に利用してきた。

労働者たちは、主に超国籍資本をはじめとするインドネシア企業の搾取の中で 極端に低い賃上げと生活水準の向上のために戦ってきた。

特に労働組合は、2月に6%以上の国家経済成長の公正な分配を要求して、最低 賃金値上げのデモを行い、インドネシア政府は結局最低賃金を40%(約200ドル) まで引き上げなければならなかった。

しかし政府はまた工場閉鎖と雇用損失で威嚇する企業の圧力で、最低賃金値上げ 計画を遅らせ、また労働者たちの反発にぶつかった。

4月10日には賃上げと共に、医療サービス改善を要求する大衆集会が行われ、 労働者たちの闘争はメーデーへと続き、5月1日には13万5千人がデモを行った。 公務員たちもこの日のデモに参加し、大衆交通が止まり道路は閉鎖された。

新自由主義に抵抗する労働運動と共に先住民運動も浮上

インドネシアでは労働者、学生の大衆闘争だけでなく、新自由主義の自然搾取と 破壊に反対し、自立的生存権を要求する先住民の闘争も浮上している。

インドネシア内の超国籍企業は先住民の土地を奪い、環境破壊と米国鉱山企業 フリーポート・マクモラン所有の鉱山事故などの惨事を誘発していると非難 されている。そのために小農と先住民は天然資源をめぐる人権侵害、強制退去を 行う農場主、鉱山企業に反対して闘争している。2011年だけでも600件以上の 衝突が起き、この過程で22人が死亡、数百名が負傷した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-06-24 22:03:12 / Last modified on 2013-06-24 22:03:12 Copyright: Default

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