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希望バスが暴力だ?

[寄稿]希望バス乗客の闘争ではなく、労働者の闘争に

ナム・グヒョン(韓神大教授) 2013.07.23 11:11

乱舞する暴力、その通り。だが私が見たのは使用者側が動員した用役チンピラの暴力だった。蔚山の現代車で登場した用役チンピラは、現代資本が私的に動員した暴力だ。公権力(公的な暴力)はそれでも社会全体の秩序維持という外皮を被らなければならない。公権力は、時には公的な外皮を脱いで裸になって支配者の側に立って登場するが、政治の延長としての公権力は政治的に無力化されると力を使えない。

大法院の判決も守らない鄭夢九(チョン・モング)を公権力が守るなら、政治的 負担を負わなければならず、これは難しいので手を引いたのだろう。その空席 は、私的な暴力が埋める。私的な暴力は、公権力が外皮を脱いで登場しない時、 最後に登場するむき出しの暴力だ。法と政治が失踪した状態の「暴力」そのもの、 白色テロ、無茶苦茶な暴力。これは物理的に無力化しなければならない。 すべての「蜂起の政治」の最後の任務は、むき出しの暴力を制圧することだった。

[出処:ニュースセル]

[出処:ニュースセル]

希望バス側は、鄭夢九との面談を要請したが、現代資本側は面談を拒否した。 罪のない労働者は死んでいき、送電塔で命がけの抗議をしても、法も無視して 面談も拒否する使用者側、何もできることがない。塀が破られ、進入を試みて 衝突が起きた。粉末消火器、放水銃、鉄パイプで武装した用役は、及ったよう に暴れ、希望バスの乗客は旗をつけていた旗竿で対抗した(すべての写真を見よ。 竹槍とパイプでどうこうという人々の主張は偽りだ)。公権力である警察は周辺 を守ってばかりいたし、積極的な介入を避けた。用役は石を投げ、消火器を噴射 するなという警察に消火器を投げるたりもした。希望バス側は負傷者が続出した。 凶器で手が切れ、石にあたり頭を割られ... 現場では鉄パイプしか見えなかった が、後で写真を見ると用役たちはカッターナイフ、鎌などの凶器で武装していた。

文化祭では美しい連帯の精神を見ることができた。自分たちだけの問題ではな いことを知り、最後まで闘い抜き、大法院の判決の通りに「すべての社内下請 労働者の正規職転換」を貫徹するというチョン・ウィボン、チェ・ビョンスン 二人の仲間の手紙が読まれた。密陽の住民、江汀村の姜東均(カン・ドンギュ ン)村会長などが舞台に上がって発言をした。今、資本と政権によって、自分が 暮らす場所である村と職場から駆けつけた人々は、誰よりも膚で矛盾を感じ、 まさに互いを知っているようだ。周期的に送電塔のすぐ横を通る電車がパーン と警笛を鳴らす。聞いてみると応援の警笛で、「パンパン連帯」だという。 世の中で最も美しい音楽だった。

[出処:ニュースセル]

残念だったのは、希望バスに総連盟と産別の委員長、主要幹部が大挙参加し、 非正規職問題はまさに労働者の懸案なのに、これが労働者の闘争ではなく希望 バス乗客の闘争になったという点だった。苦しい戦いも若い学生たちが熱心に 行い、犠牲も大きかった。しかし非正規職問題だけでなく、双龍車、コオロン などの整理解雇問題、鉄道やガス民営化など、今の労働懸案は1つ2つの事業場 の問題ではなく、全国的で全社会的な懸案であり、これこそ総連盟と産別が皆 でゼネストを宣言すべき水準の懸案だ。労働者の闘争がうまくできず希望バス 闘争で対応するのは、歯ではなく歯ぐきで噛むようなものだ。それぞれ現場に 戻り、一生懸命オルグして、労働者の闘争を活性化しなければならない。希望 バスの乗客として来た数人の委員長、活動家と意見を共有することができた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-07-23 22:10:19 / Last modified on 2013-07-23 22:10:20 Copyright: Default

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