『あなたの知らないトヨタ』<自動車産業の底辺への競争>日本語版発行 | |||||||
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このレポートの表題『あなたの知らないトヨタ』というのは「アメリカ人の知らないトヨタ」ということです。アメリカではこれまで、トヨタはもっぱら耐久性に優れ、燃費が良く、環境に負荷がかからない自動車を生産しているという自動車の品質で評価されてきました。このパンフレットの裏表紙を飾っているアメリカの有名人たちは「環境意識が高い」ことを示すためトヨタ・プリウスに乗っているのだそうです。 このようなアメリカの人々に対し、ナショナル・レバー・コミティはトヨタでは車が研修生・実習生などの奴隷労働を含め過酷で劣悪な労働条件で人権を無視して作られているのだということを明らかにしています。そして、筆者はこのアメリカの有名人に対してあなた方は「環境意識が高い」ことを示すだけでなく、「人権意識が高い」ことも示すべきではないかと訴えています。 ナショナル・レバー・コミティは一貫してアメリカ多国籍企業のスエット・ショップ(奴隷労働)を暴露して来ました。したがってこのレポートはそれを世界の多国籍企業にまで広げたものだといえます。ただ彼らはそれだけで留まっていません。このレポートの副題は<自動車産業の底辺への競争>です。彼らは、アメリカ自動車界のビック3、GM、フォード、クライスラーが本当に破産の危機を迎える中で、トヨタ自動車の現実を暴露することで、トヨタがこのグローバル資本主義の中で<自動車産業の底辺への競争>を仕掛けているのだといっています。
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