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『君が代不起立』をみて〜闘いの確信を与えられる | ||||||
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特急たから@千葉です。
ビデオプレスの最新作「君が代不起立」を遅まきながら見ました。以下に感想を書きます。 (以下感想) 「君が代不起立」を見た。いじめ、自殺、世界史未履修問題、やらせタウンミーティング、そして暴力にまみれた「改悪教育基本法」強行採決と、今年は教育問題に始まり教育問題に終わった1年だったと思う。その年の終わりに、教育現場から立ち上がり、闘う教員たちを描いたこの作品が完成したことは興味深く、また時代の先端を行く闘いの現場にいつも証人として立ち会うビデオプレスの慧眼さに敬意を表したいと思う。 全体を見て印象的だったのは、最初に闘いを始めた根津公子さんが、闘いの中でどんどん強くなっていく姿がはっきりと感じられたことだ。私は以前、ある集会を通じて根津さんのお話を直接聞く機会があったが、そのときの彼女は決して大きな声をあげたり、他人の話を折って自分の考えを主張するような性格の持ち主ではなく、どちらかというと語りかけるように話す人だという印象が残っている。その根津さんが「どんなに処分されても私は最後まで闘う」と教育委員会のお歴々に向かって言い放つシーンが圧巻だった。闘いが彼女に確信を与え、確信が新たな闘いを生む。その好循環のまっただ中に根津さんがいるのだということがはっきりとわかった。 映画はまた、ファシスト知事・石原が東京都の指導方針から「憲法、教育基本法に基づいて」との文言を削除していたという驚くべき事実を明らかにする。安倍政権が狙っていた教育改悪を一足早く取り入れた東京都で、3ヶ月停職の根津さんをはじめ、処分された教員は3桁に上る。教育基本法(旧法)が厳しく禁じてきた教育の「不当な支配」に屈した現場で進行する戦慄すべき事態。戦後日本の輝かしい宝物だった教育基本法(旧法)を失った今、闘いに立ち上がらなければ、明日は日本列島全体が東京都になるだろう。 闘うといっても、どのようにしたらいいのか…闘うことを知らない、あるいは恐れている教育労働者たちの問いに対する答えをこの映画は明快に示している。教育基本法(旧法)を失っても、根津さんや河原井さんの顔に暗さはみじんもなかった。多少誤解を恐れずにいえば「教基法の改悪だなんて今ごろ何を言ってるの。教基法がもう何年も前に死んでしまった東京では、私たちの闘いも全国の何倍も先を行っているのよ」。ブラウン管の中の根津さんがそう言っているように私には聞こえた。全国の教育労働者が根津さんや河原井さんのように闘うなら、現場から教育基本法(旧法)の息吹をよみがえらせることができる、そんな確信を与えてくれる作品に仕上がっている。 映画はまた同時に、生徒や保護者と対話し、誤解されても校門前に立ち続ける彼女たちの姿を映し出す。独りよがりに陥ることなく、自分たちの闘いを民主的な卒業式を守り、作り育てる闘いとして生徒や保護者の前に打ち出す。それに対して、生徒や保護者の声に耳を傾けることもなく、強権的に力で従わせようとする都議や都教委の幹部たち。カメラに映し出された右翼都議・土屋たかゆきは、自分の地元選挙区でもある板橋区で、生徒たちが君が代強制に抗して次々と着席していく姿を見て「立ちなさい!」と生徒を怒鳴り散らしたことでも知られる人物である。「卒業式の厳正な進行」を妨げているのが誰なのか、これほどよくわかるエピソードもない。 それにしても、石原を愛国者だの何だとの持ち上げているネット右翼諸君! よく見てみるがいい。2006年10月、私は石原都政を検証するバスツアーに参加したが、そこで見たものは大開発と称して行われる愚かしい箱物作りの数々だった。日曜だというのに人気もなく、薄ら寒い商業ビルの数々。何百メートルもある長い通路にひとりの観覧客さえいないビルもあった。東京都が国から地方交付税の交付を受けない自主財源団体であるのをいいことに、野放図な乱開発を繰り返し、美しい日本の国土を破壊し、巨大な借金のツケを都民に回す。自分の親族のためなら平気で法をねじ曲げ、税金を親族の私的旅行のために乱費する。このような人物のどこが愛国者なものか! 公と私の区別もつかぬ者が振り回す愛国心、公徳心とやらに東京中の教員が痛めつけられている。くどいようだが最後にもう一度だけ繰り返しておこう。このような人物を都政のトップに据えている限り「美しい国」作りなどあり得ない。真の「美しい国」作りは、乱開発で美しい首都の自然を破壊し、自分らしく生きようとする教員・生徒たちの心を踏みにじる「エセ愛国者」を叩き出すことから始まるのだ。 全国の労働者・市民・生徒・保護者にこの闘いがどれだけ支持されるかが、今後の鍵を握っていると私は思う。根津さんたちの闘いがそっくりそのまま一般労働者の闘いでもあるからだ。物言える民主的な職場を取り戻す闘いである。その闘いの課題が、君が代であったり安全問題であったり、管理体制の問題であったりするだけのことである。だから、この闘いは日本の全労働者が一致して取り組まなければならないと私は考える。その体制が整わない限り、根津さんたちの闘いが孤立した教員だけの闘いの中にとどまる限り、彼女たちの闘いに「卒業式」はない。 Created by staff01. Last modified on 2006-12-31 18:20:54 Copyright: Default このページの先頭に戻る サイトの記事利用について | ||||||