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LNJ Logo 7/8シンポ感想〜個人の自発性をベースにした運動
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News Item 0708kanso
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松原です。

7/8の『労働運動再生の地鳴りがきこえる』シンポジウムに参加しました。以下、 簡単な感想です。

シンポのメインは、木下武男さんの1時間の講演「二極化社会の到来と“関生”労 働運動」と武健一支部委員長の報告でした。

木下さんは、「労働運動再生の地鳴りはほとんど聞こえてこない、レールに耳をつ けると遠くにかすかに聞こえる程度か」と前置きして、現代日本社会の変容に関し て講演しました。

企業がコスト削減のため、生産拠点と市場を地球規模化しているグローバリゼーショ ンのなかで、日本の年功型社会が解体し、二極化社会が出現していることをグラフ や表などを使ってわかりやすく解説。ワーキングプアの増大と若者の階層化・貧困 化が構造的に起きていることがよくわかりました。

これからどう闘っていくかというところで、関西生コン支部がやってきたようなヨ ーロッパ型の労働運動(労働市場規制型ユニオン)が求められるということです。

また、今後の運動の方向のひとつとして「自発的結社の組み込み」を上げていまし た。これまでの「指令動員・中央集権型運動」がダメになっていること、これから は「個人個人の自発性をベースとした運動」が必要だとしています。その例として、 イラク反戦運動で、ヨーロッパでは圧倒的な人数のデモが展開できたのに、日本で はできなかったことなどを上げていました。

それから、これからはユニオン運動だけではなく、労働運動NPO・労働運動ボラン ティアなど、幅広く社会運動として取り組んでいく必要があるとの指摘もありまし た。労働運動世代がいまリタイアを迎えるわけですが、「今までは自分の生活のた めに闘ってきたが、これからは社会正義のために闘ってほしい」と呼びかけました。

私は「自発的結社」の話で連想したのは、「レイバーネット」の運動でした。レイ バーネットは個人をベースにした労働運動NPOみたいな存在でもあります。エネル ギーをまだ持っているリタイア世代にぜひ加わっていただきたいものです。

武委員長の話は、1年以上獄中にいたとは思えないほど、元気いっぱいでした。「 4回経営者に雇われたやくざに殺されかけたことがある。逮捕歴も?回」という「強 者」で、経営者と権力がいやがる存在であることがよくわかります。40年の関西生 コン支部の運動があげてきた成果(労働条件を飛躍的に改善してきた)にも驚きま した。

また二次会のパーティで、「レイバーネット」として挨拶をさせていただきました。 この日は、3名の新入会員もゲット。いろいろ成果のあった集いでした。


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