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世界社会フォーラム2002(ブラジル・ポルトアレグレ)


ブラジル・ポルトアレグレで1月31日に開催された世界社会フォーラム2002には、世界50カ国から、60000人の労働組合・NGO・市民運動の代表・進歩的政治家・知識人などが集まり、14のテーマ・700のワークショップが行われ、2月5日閉会した。WSFフォトリンクへ


■世界社会フォーラム(World Social Forum 2002)公式サイト
■WSFリンク:WSF2に参加した日本の団体「ATTACジャパン」の報告
■WSFリンク:「フォーカス・オン・グローバル・サウス」
■WSFリンク:「II Ciranda」
■WSFリンク:「企業主導グローバリゼーションへのオルタナティヴ」
■WSFニュース:WSF2002開始のニュース
■WSFニュース:多国籍資本のための「対テロ戦争」批判
■WSFニュース:WSF2002に参加したILO会長インタビュー
■WSFニュース:反戦宣言(議員フォーラム)
■WSFニュース:「労働会議」レジュメ
■WSFニュース:アジア社会運動の声明「帝国主義的グローバリゼーションにNO」(2月2日)
■WSFニュース:世界の社会運動の呼びかけ
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世界社会フォーラム(WSF)とは何か?

 新自由主義改革、企業に支配された世界、そしてあらゆる形の帝国主義に反対し、人権が中心となるような「今とは異なる世界」を求める世界中の人々・団体が、状況を深く考察し、活動経験や意見などを自由に交流し、諸提案・ビジョンを民主的に議論するための場である。2001年1月25日〜30日、ダボス(スイス)で行われていた世界経済フォーラムに対抗して、ポルトアレグレ(ブラジル)で最初の世界社会フォーラムが開催された(世界各地でより小規模な社会フォーラムが同時に開催された)。そのスローガンは、既存の政府・国際機関によって推進されてきた多国籍企業の利益を保証する新自由主義的グローバリゼーションに対し、「もうひとつの世界は可能だ(Another World Is Possible)」というものだ。WSFが提起するオルタナティヴは、すべての国の人々の普遍的権利・環境の保全が、社会的公正・平等・人権を保障するための国際的な民主機構・諸制度に裏打ちされて維持されるような、共同社会的世界化の実現(新しい時代)をめざすものである。<公式サイトより抜粋翻訳>



世界社会フォーラム2002情報


■ATTACジャパン分科会
 WSFでは2月1日、「ATTACジャパン」主催で「日本の労働者が直面する状況」ワークショップが行われた(参加20人)。この分科会では、国鉄・電電公社の民営化とそれに伴う公共サービス低下・労働条件悪化・組合差別などの問題が出され、世界の労働者・NGOから来た人々と共に小泉政権が進める郵政民営化に関する批判的検討がなされた。(『しんぶん赤旗』2月3日)

■世界社会フォーラムをどう見るか?
 ポルトアレグレで行われている世界社会フォーラム(WSF)2002には、新自由主義的グローバリゼーションに対するオルタナティヴを議論するために、労働組合、NGO、社会運動、左派系政治団体などの代表ら60000人が集まっている。ブラジルの、そして世界の反グローバリゼーション運動の中には、WSFの評価をめぐって違いがある。このフォーラムの中心的主体でもある「ATTAC」「ル・モンド・ディプロマーク」、個人ではノアム・チョムスキーは、WSFの重要性を訴える。よりラディカルな改革を求めるグループやアナキスト・グループは、WSFの改良主義的風潮に否定的評価を与えている(「ザ・オルガナイザー」紙はWSFが「人間の顔をして」グローバル化を容認していると主張)。以上、「ブラジルIMC」より
 WSFへの評価はさまざまだが、WSFを含む新しい反「新自由主義的グローバリゼーション」運動の特徴は、従来であれば体制内勢力と体制外異端派として、あるいは北と南として、明確に対立していた諸潮流が、相互批判が可能な距離に接近しうるようになっている点にある。世界経済フォーラムが代弁する多国籍企業と政治的支配層によるグローバル戦略が、雇用不安や不安定雇用化・不平等の拡大・環境的社会的公正の無視・戦争を現実に引き起こし、そして従来の改良主義戦略が機能しなくなり、北の巨大労組から南のラディカル・グループまでがそれに対するオルタナティヴを模索せざるを得なくなっている新しい時代、それを象徴するイベントがWSFではないだろうか。WSFの提出する具体的なオルタナティヴが、世界の労働者に希望を与えるものであるかどうかが注目される。



ANOTHER WORLD IS NECESSARY

翻訳・解説:JNK


Created byStaff. Created on 2002-02-05 11:19:40 / Last modified on 2005-09-05 02:58:42 Copyright: Default

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