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哀悼の公式

[リブート reboot]

チュ・ヨンソン 2020.07.29 07:22

烈士

民族民主烈士と犠牲者を賛える追慕祭の公式日程が終わり、参拝客の献花が始まった。 祭壇の上にぎっしり置かれた遺影を左右に何度も目を通して知っている顔を探した。 進行要員に位置を聞いて、渡された花を遺影の前に置いた。 今まさに献花が始まったが、司会者が放送で案内する。 「申告した広場使用時間があまり残っていないので献花を終えて祭壇を整理します」。 あわてて直接祭壇に上がって花を置いておいて降りてくる人々もいたが、 司会者がまた話す。 「祭壇の上は狭くて危険なので上がらないでください、これで献花を終えます」。 司会者の許可がでるとすぐ進行要員が祭壇に今置かれたばかりの花と遺影を一つ二つ積み重ねて整理し始めた。 もっと献花する時間をくれという参拝客の要求があったが、 広場使用原則上それはできないという回答が戻った。 主催側とイベント進行に不満を持った一部の参拝客の間から大声がとび交った。 地面に下された遺影は順序なく重ねられて、黄色いひもでしっかり縛られた。 祭壇を撤去するときに出てきたスチロールのかけらが 額縁と地面の間にあちこち飛んで転がっていた。 「烈士」という名がつけられた人々の遺影が 「烈士精神継承」と書かれたTシャツを着た進行要員の手で、 一つ二つと広場の外の運搬車両にのせられていった。

済州4月

済州4.3平和記念館展示室に、ある老人が息子のような保護者の手を握って入った。 展示場のスクリーンでは済州4.3抗争の発端を見せる漫画が上映中だったが、 鎮圧警察が群衆に発砲する場面で老人は真っ青になって震えた。 保護者が老人を落ち着かせようとなだめたが、両手で顔をおおったまま怖がる老人は、 簡単に気持ちが落ち着かずに簡単に席を離れられなかった。 平和記念公園にある奉安所の内部は、済州4.3犠牲者の遺体発掘現場を実感できるように再現されている。 その残酷で写実的な光景に、奉安所を訪れた観覧客の一部は 再現された発掘現場が実際なのか、再現された模型なのか、区分できなかった。 済州4.3の記憶と死に対する全く違う姿を見た。

告別式

セウォル号惨事から4年後に開かれた政府主管の公式永訣・追悼式だった。 これまで三回の追悼式よりも大きな規模で準備されたという話が聞こえてきた。 焼香所から出た犠牲者の遺影が祭壇の上にぎっしりと置かれ、 太陽がガラスの額縁に反射して光った。 追悼式が進められる間、現場を統制して、許可がない人は祭壇に近づけなかった。 多くの政治家と公務員そして遺族を除けば大部分の参席者は追悼式を遠くから見守った。 TV生中継で見ていたセウォル号惨事と東巨次島から見た事故海域、 木浦港のフェンス向こう側のセウォル号の船体を思い出しながら、 なかなか狭まらない距離感について考えた。 最後の追悼辞が終わって区域別に組に分けられた追悼客は、 遺族から順に祭壇に上がって焼香した。 最後の献花が終わると、舞台の上に長い列をつくった遺族が順序通りに 位牌と遺影を受け取り、胸に抱いて降りてきた。 政府合同焼香所が撤去される前に開かれた最後の追悼式だった。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2020-07-30 19:17:01 / Last modified on 2020-07-30 19:17:02 Copyright: Default

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