韓国:ハン・サンギュンが勧誘します「世の中との直接交渉」 | |||||||
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ハン・サンギュンが勧誘します「世の中との直接交渉」[ワーカーズ インタビュー]権利探しユニオン「勧誘する」(準)ハン・サンギュン代表インタビュー
キム・ハンジュ記者 2019.09.06 10:55
ハン・サンギュンが未組織、小さな事業場の労働者と一緒に現れた。 朴槿恵(パク・クネ)が閉じ込めた彼は、出所から1年ほどで新しい計画を持ち出した。 彼と同僚が「権利探しユニオン勧誘する(略称勧誘する)」団体の準備会を作ったのだ。 彼は準備会代表を引き受けた。 民主労総委員長以後、初めての肩書だ。 ハン・サンギュンはこの団体を通じて未組織労働者、 特に5人未満事業場労働者の権利探し運動を始めると明らかにした。 「勧誘する」は今月の企画討論会を経て、10月9日に発起人大会を開き、 公式に発足する予定だ。 「ワーカーズ」は彼が韓国社会に何を「勧誘」するのか、話を聞いた。 [出処:キム・ハンジュ記者] 監獄から出て1年2か月になる。どう過ごしていたか?学校も学期を満了して卒業をするのに、仮釈放で6か月はやく出てきた。 労働の現実と断絶した監獄で、十分に悩みや計画をたてることができなかった。 こうした惜しみの中で出所後に今まで1年以上、さまざまな現場を飛び回った。 現職(民主労総委員長)だった時よりもはるかに忙しく過ごしたようだ。 この時間にはっきり確認した。 労働者たちのくやしさは変わらず、 極限闘争をすることで少し世の中に知らされる。 朴槿恵退陣キャンドル以後「労働」をどうながめているのか?キャンドル以後、労働部門には明らかな変曲点になった。 労働問題に対する政府の介入が強まった。 過去と違って文在寅(ムン・ジェイン)政府は労働問題に積極的な立場を出している。 しかし労働者は今、盾しか持たずに戦っている。 だから防ぐか、押されるばかりだ。 悪循環を繰り返している。 「槍」を持つ戦いが必要な時だ。 今、民主労総100万、韓国労総100万、企業労組50万まで、 合計250万の労働者が組織されている。 彼らを除く1750万の労働者が労組の外にいる。 このうち5人未満の事業場の労働者は、勤労基準法も適用されない。 社会の底辺にいる弱者たちだ。 これらの労働者の人生に注目することで「新しい槍」が生まれるのではないだろうか。 「本当の2千万労働者」、すべてのための社会を夢見たい。 未組織労働者、特に小規模事業場労働者の現実をどう見ているか?5人未満の事業場の使用者は、勤労基準法を守らなくても処罰されない。 労働権が及ばない死角地帯だ。 だからこれを悪用する使用者も増えた。 9人の労働者を雇用する事業体が、会社を二つに分離して4、5人を雇用したりもする。 10人の事業場を3つに分けて、3人ずつ運営したりもする。 勤労基準法適用除外で労働者を合法的に搾取するのだ。 朴槿恵退陣キャンドル以後、 労働者は前より労組の扉を簡単にたたく。 問題は、労働権が劣悪な「無権利」の労働者も増えたということだ。 5人未満の事業場、配達ライダーなどのプラットホーム労働者たちがそうだ。 彼らと労組の距離は相変らず遠い。 また大抵は合法的な枠内で権利を得ようとするので壁にぶつかる。 古い社会構造のためだ。 くやしいことが起きればまずインターネットを検索して、 相談所を訪問して、弁護士を探し、雇用労働部に問い合わせる。 あらゆる方法を動員しても解決できない時に労組の扉を叩く。 しかし最後の手段を最善とみなせば、さらに効果的かもしれない。 それで「勧誘する」を始めた。どんな活動をするのか気になる。まず互いの現実を話す「運動場」を作りたい。 「私のような境遇にある人がこんなに多いんだ」と互いに知ることだ。 最低賃金や勤労基準法、労災が私だけの問題ではないと認識すれば、希望を持てる。 「勧誘する」という、その運動場を作りたい。 「無権利」の労働者当事者が地域別や業種別の対話室に集まって、 自分の経験と考えを共有し、要求事項を作り、直接行動できるように支援したい。 「無権利」労働者当事者の運動場とは何か?「勧誘する」が作ったオンライン・プラットホームの「ユニオンクラフト」だ。 PCゲームの「スタークラフト」の宇宙戦争に着眼した。 今の韓国社会は「階級ない労働者の階級戦争」が進行している。 1700万がキャンドルを持って散ったが、今でも誰もが暮らしの問題を語る。 今のように激しい階級戦争の時代があっただろうかと、問うことになる。 人類も限界を克服すると言って宇宙にでかけるのに、 無権利労働者も権利を得るための階級戦争を始める時だ。 階級的な問題が消えた今、「階級ない労働者の階級戦争」で航海する宇宙船を 「ユニオンクラフト」で作ってみたい。 なぜオンライン・プラットホームか?問題を解決する時、一番先に探すのがオンラインだ。 また韓国社会はキャンドルを経験した。 オンラインで直接行動が組織されるとその力はさらに大きくる。 すでにポデモス(スペイン左派政党、オンライン直接民主主義で多様な運動展開)、 オキュパイ・ウォールストリート・デモ(2011年にツイッターなどのソーシャルメディアを通して広がったウォールストリート占拠デモ)がこれを見せた。 オンラインを通じた直接政治は増える傾向にある。 労働者が階級的に団結するために、オンラインでの活動が多いに役に立つだろうと思う。 ユニオンクラフトにどうアクセスするのか?「集まれば力になる」をよく伝えることが勝負だ。 これをよく伝えたければ「麦粒」が必要だ。 一次的には労組に組織された労働者がその役割だと思う。 組織労働者の家族から非正規職、小さな事業場の労働者がいない家族が果たしてあるか。 彼らが自分の家族の問題を越えて、私たちの未来の話と受け止めてほしい。 組織労働者たちが「集まれば力になる」を周辺まで拡散すれば、 明らかに無権利労働者を集める推進力になる。 ハン・サンギュン1人ではできないことだ。 皆が共にメッセージを伝えてほしい。 ユニオンクラフトに集まった人たちは具体的に何をするのか?当事者が対話をして、問題意識を共有できることを望む。 相談や講義、ニュース サービスにも接するだろう。 今、多くの人がYouTubeやポータルサイトなどの多様な方式で世の中に接している。 だが労働者の目で社会を解釈し、代案を提示するサイトは多くない。 これをユニオンクラフトが作っていきたい。 一種の「労働ポータル」を夢見ている。 「勧誘する」もユニオンクラフトを通じて多様なコンテンツを披露するだろう。 一例として「勤労契約書鑑別」サービスのような事業を考えている。 つまり、勤労契約書作成の過程で不当なことがないのかを自動で確認する。 勤労契約書を写真に撮れば、自動で不法性を調べられるようになる。 無権利労働者たちが参考にできるように、闘争事例を紹介する映像も提供できる。 未組織労働運動における代案を引き出すように、 未組織労働運動の歴史をデータベース化する方案も考えている。 「勧誘する」の事業はユニオンクラフトのほかに何があるか?多くの活動を計画している。 個人的には教育問題に関心が強い。 韓国の青少年は学校という生涯周期で労働を学ぶことができない。 競争で勝つ方法だけを学ぶ。 社会は非正規職、小さな事業場の労働者に「競争に負けて」、 「勉強ができず」にこのように暮らしていると話す。 本質は、雇用を悪くした社会構造だ。 教育を通じて労働と平等の価値を感じられるようにしなければならない。 すでにヨーロッパでは小学校から労働教育がなされている。 これ以外にも小さな事業場労働者の権利のために、勤労基準法の問題に注目している。 この事業場に勤労基準法を全面的に適用する問題は至急だ。 しかし憲法裁判所は4月に5人未満の事業場の勤労基準法適用排除は合憲だと判決した。 憲法裁判所の前で毎週デモのような直接行動を当事者と一緒にしたい。 小さな事業場の労働者はどんな形で団結するのか? また交渉はどう進るべきか?小さな事業場の労働者は、自分の問題が社長のためではないと言うことを知っている。 独占財閥の搾取構造が小さな事業場の労働者を犠牲にしている。 3次、4次の下請部品メーカー労働者であっても、誰もが搾取構造を知っている。 小さな事業場は給料を払うのも苦しい状態で、 技術革新どころか維持することさえ難しいことが多い。 だが小さな事業場の労働者がこれを変えるために労組を作る? 選択は簡単ではない。 だから世の中との交渉が必要だ。 戦いの対象は、小規模事業体の社長ではない。 フランスの黄色いチョッキを見よ。 彼らは世の中と戦っている。 週末に高速道路のロータリーにテントを張ってシュプレヒコールをあげるこのデモに、主導者はいない。 このデモが政治的な圧力として作用し、 大統領がテーブルに出てきたが、交渉者はいなかった。 ここでは交渉者は怒る民衆そのものだ。 黄色いチョッキを着た民衆との交渉の結果はマスコミを通じて現れる。 世の中との交渉はこのようにして実現できると思う。 無権利の労働者の権利を得るために労働者政治はどう変わるべきか?現在は労働現場と労組が分離していて、また労働と政治が分離している。 海外の労組の指導者に「労働者政治」についての話を聞きながら驚いたことがある。 われわれは労働者執権を経験できなかったので、その間、極右保守はまた蠢動している。 「一番苦しい労働者のための政治」、労働者の階級的団結という明らかな目標が必要だ。 労働者政治を一段階進めるために、今のそれぞれ違った路線が遮ってはいけない。 労働者が階級的に団結すべきだという本質的な命題に、 それぞれの政治路線が肯定的に回答できるのかもわからない。 階級的団結という切迫した時代精神に、 左であれ右であれ、互いに省察のテーブルに上がらなければならない。 最後に、1750万未組織労働者に、そして韓国社会に「勧誘」したいことは?労働者が社会変革を夢見て作った組織が民主労総だ。 民主労総委員長をやったので、組織化もできない労働者の問題がいかに深刻なのかわかった。 この問題を解決せずに韓国社会の不平等を解決することはできない。 監獄にいる間、この問題について反省する時間をずいぶん過ごした。 他の見方をすれば、今日のインタビューの内容も反省文かもしれない。 一番苦しく労働する人が絶対多数なのに、なぜ労働運動は分裂しているのかという問題にとても責任感を感じる。 これ以上、他の道はないように見える。 今まで韓国の政治は不平等の問題を解決できなかったし、 運動が社会変革を効果的に率いることもできない状況だ。 これからは組織された労働者と組織されていない1750万労働者が 絶望の労働を希望にしていく側にならなければならない。 「勧誘する」は常に手を差し出すだろう。 希望が芽生える社会を作るために皆がパートナーになってほしい。[ワーカーズ58号] 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2019-09-01 14:22:34 / Last modified on 2019-09-09 01:27:05 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |