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韓国:[イシュー(3)]1970年代の嫌悪論理
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1970年代の嫌悪論理

[ワーカーズ・イシュー(3)]今日もヘイトな半島で

キム・ハンジュ、パク・タソル、ユン・ジヨン記者 2018.07.30 13:58

訳注:このシリーズは本文の性質上、差別表現が含まれています。

70.03.13.毎日経済、低能児進学を規制

当時、マスコミは精神障害児童を「低能児」と呼んだ。 政府が中学平準化計画により中学校無試験進学を施行したが、 低能児と「遅進児(遅く悟る学生)」の進学を規制して差別した。 政府は、 △IQ80以下の低能児に対する教育、 △平均60点未満の遅滞児に対する指導、 △学力低下に備えた平準化問題を指摘して計画をたてたと明らかにした。 政府はIQ 70以下の児童は中学校進学推薦を放棄するように事前指導して、 「低能児」または「精神薄弱児(精神遅滞者)」は特別クラスを編成する対策を出した。

[出処:ネイバーニュース ライブラリー]

[出処:朝鮮日報ウェブDB]

71.04.30.東亜日報、地域感情の極限対決、末梢心理刺激扇動

1971年4月27日の大統領選挙は「地域感情の極限対決」と評価された。 地域感情は67年の選挙の時に台頭し、71年に深化した。 当時、朴正煕(パク・チョンヒ)の共和党は新民党の金大中(キム・デジュン)の善戦に対して地域感情を煽った。 共和党は「全羅道の大統領を選べば慶尚道は冷遇されたり報復される」と宣伝した。 イ・ヒョサン当時国会議長は地域遊説で 「全羅道の人はクズ米(いやしいという意味)」とさげすんで袋叩きにされた。

72.05.01.東亜日報、[悪い習慣]不親切

女性サービス労働者が親切ではなく利己的だと批判する。 この記事は「昔のわが民族は、道でも互いに譲歩する謙そんと互譲の美徳を誇っていたが、 今日ではバス、タクシー、飲食店、ホテル、劇場、遊園地、町役場、デパート、美容院など、 あちこちで『不親切』を受けるのが常」と嘆く。 あげられた事例の中でバスの女車掌は話し方が荒く、切符売り場のお嬢さんは無表情、 「喫茶店のレジ」は車、車と唱えて催促するだけ、 「各種の店のお嬢さん」はチップが少ないと眉をしかめるという。 「不親切の導を越えると罵声も飛び出す」と不満を吐き出した。

73.04.28.京郷新聞、ミニスカート初の拘留2人

ミニスカートを着ると捕まった時があった。 天安警察署は73年4月26日、ミニスカート姿で道に出てきたパク・チョンスン(22歳)氏を摘発し、2日間拘留したと明らかにした。 73年3月10日に改正された軽犯罪処罰法施行以後、初めての「ミニスカート検挙」だという。

73.11.06.東亜日報、一罰百戒で問責、違法行動の学生たち

金鍾泌(キム・ジョンピル)国務総理はこの日、ソウル大学の学生の維新撤廃闘争について、 「法律に抵触する行動をする学生には一罰百戒でその行動の責任を問う」と明らかにした。 記事によれば、金総理は「デモ事件で拘束された学生を全員救済する用意はないか」というソン・ジュハン国会議員の質問に 「4.19以後、学生はちょっと変な考え方をする傾向がある」とし 「学生は問題を起こしても収拾する能力がないので、 彼らの行き過ぎた現実参加は社会混乱の要因になる」と答えた。

[出処:ネイバーニュース ライブラリー]

75.11.15.京郷新聞、招かれざる客、ソウル撤去民に頭を痛める京畿道

ソウルから追い出された撤去民が城南、仁川、九里などに大挙移動しており、 京畿道がとても悩んでいるというニュースだ。 当時ソウル市は「不良住宅撤去事業」を大々的に実施した。 城南市はソウル市の撤去事業で71年から72年には3.6%に過ぎなかった人口増加率が 73年には10%、74年には40%、75年10月には57%まで上がったといった。 撤去民の人口移動のためにこれまでの住民に交通地獄まで抱かせるというインタビューも漏らさなかった。

77.03.05.東亜日報、通りの乞人・ガム売りを収容所に送るように洞・区に指示

乞人に続いて「ガム売り」も強制収容の対象になった。 ホームレス嫌悪政策を発表したのは他でもないソウル市。 ソウル市は3月4日、「春季をむかえて」区庁と町役場に 「乞人、ガム売り、浮浪者、物乞い商売などをすべて捕まえて収容所に」送れと指示した。

77.04.18.東亜日報、婦女子の醜態はいつなくなるか

民族衣装を着た女性が装具、ケンガリを打っている写真について 「遊園地で酒に酔った婦女子の醜態」が深刻だと伝える。 春季をむかえ、遊園地に観光客が押し寄せているが 「酒に酔った婦女子が腰を振って踊りながら歌うなど、 他の観光客の顰蹙を買って」いるというのだ。 以前は家族の観光客が多かったが、最近では「積立をして遊びに来た婦女子」が増えたと不愉快そうに書いた。

[出処:ネイバーニュース ライブラリー]

79.01.30.「特質考」オ・ヨンス、全羅道卑下に謝罪文発表

オ・ヨンスの短編小説「特質考」は、全羅道民の誹謗表現で満ちている。 全羅道民は「表裏不同、信義がない。 家族のように親しくつきあいながらも別れる時は背信する。 だからずるがしこくて自分が第一い… 欲があるというよりもはるかに豊富で多様で知能的だ」と表現した。 オ氏はこの小説が批判されると 「決して全羅道という特定の道民を誹謗する意図で書いたわけではない」とし 「文の流れを把握せずに枝葉末端の一節を引きあいに出して問題にすれば 小説は書けない」と反問した。 そのうちにオ氏は1月30日、謝罪文を発表した。

[出処:ネイバーニュース ライブラリー]

79.02.27.京郷新聞、病気にかかる米国社会、同性愛者が全国に数百万人

米国が同性愛の拡散で「病気にかかった」と紹介する。 「変態でアメーバ性の疾病が広がる」が副題だ。 記事が引用した米国の疾病管理部の調査によれば、 性病患者の80%が男性で、75〜80%が同性愛者だ。 記事では同性愛を「ホモ」と命名した。 特にサンフランシスコの人口の20%が「ホモを楽しむ」とし、 これによって性病にかかれば性器と肛門に腫瘍のようなものができると恐怖を極大化した。 70年代は同性愛に関する国内の記事は殆どなく、 主に海外記事を報道して嫌悪を拡散した。[ワーカーズ45号]

原文(ワーカーズ/チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2018-08-04 09:28:19 / Last modified on 2018-08-20 09:25:30 Copyright: Default

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