本文の先頭へ
韓国:[イシュー(1)]1950年代の嫌悪論理
Home 検索

今日もヘイトな半島で

[ワーカーズ・イシュー(1)]1950年代の嫌悪論理

キム・ハンジュ、パク・タソル、ユン・ジヨン記者 2018.07.26 16:07

訳注:このシリーズは本文の性質上、差別表現が含まれています。

はじめに

チョジャ(21)
私は中学校の時に初めて悪口を言い始めましたが、 その時はほとんど「病身」という悪口を使っていました。 ただクセでした。 他の人たちが言う悪口を言いながら、共につきあうのが正常だと感じました。

スンニョ(31)
私はゲイの女っぽさが嫌いです。 「なぜあんな歩き方をするのか」、「なぜあんな話し方をするのか」と思って 一緒に歩くのが恥ずかしい。 うわべで表現はしませんが、心の中で嫌いなだけなんです。

A(25)
ミッションスクールに通い、同性愛は間違いだと学びました。 かわいそうに感じなければならないというような

B(27)
食堂で子供を世話しないお母さんたち見てそんな(嫌だという)感じでした。 育児で大変なのは分かるが周辺の人に被害を与えてはいけないという。

C(26)
以前、同性愛は自然ではないと考えていました。 キリスト教の家で育ちました。

チャラン(22)
悪態はほとんどが他人のアイデンティティを卑下することでしょう。 そんな悪態を何ごともなく使います。 ゲームをしながら、チームゲームでうまくできなければ障害者や性労働を嫌悪する悪態を聞く時があります。 私が言うこともあります。 私はそんな嫌悪の中で、当事者になったり傍観者になったりもします。 私のアイデンティティが交差する部分があるからです。

イ(23)
女子高を出ました。 男性的なショートカットの友人等を見て「あの子レズじゃない」と仲間内でコソコソ言ったことがあります。 運が悪いと悪口を言うとか、後ろ指を差して 「あの子たち寝たんだ」と公然と、平然と嫌悪したことがあります。

コバル(20)
恐ろしいのは私がどんな嫌悪をしたのか覚えていないことです。 とても日常的だからでしょう。 直接的な嫌悪も問題ですが、日常に空気のように存在する嫌悪も当事者には大きな傷になります。 私もやはり相手方がクィアーかもしれないという自覚を持つことができない時が多いです。 ただ生物学的な男性、女性と判断したり、でなければあの人の性アイデンティティは何だろうかと心配している自分自身が嫌になる時があります。

50.06.05.東亜日報、乞人強制収容

当時、言論は野宿者を「乞食」あるいは「乞人」、「浮浪者」などと呼んだ。 該当記事は政府の強制収容で痕跡をなくしたソウルの「乞食の群れ」がいい天気でまた道路に溢れ出て、 至急な摘発が必要だと注文している。 政府は「乞食一掃」を試みるために「乞人収容所」の組織と施設を補充して、 逃避者を防止する一方、「乞人強制収容法」を制定すると明らかにした。

52.01.01.京郷新聞、女性に叫ぶ

毛允淑(モ・ユンスク)詩人は朝鮮戦争の間、男性だけが死ぬほど働き、 女性は遊んでいるばかりだというコラムを掲載した。 筆者は「他人の国の人たちも命を捧げて韓国のために血液をくれるのに 女性たちはこの国の民衆なのに働きもせずに座っているのは国際的に恥かしい」と主張した。 その上「わが国では女子が無能だったためか、あまり難しいことを引き受けない」とし、 数え切れない小さなことにも価値があるのだから無料労働で国家の肥料になろうと声を高めた。 参考までに筆者の毛允淑は1940年代を代表する詩人で、 親日反民族行為者として知られている。

[出処:ネイバーニュース ライブラリー漫評]

[出処:ネイバーニュース ライブラリー少年世界]

52.04.20.京郷新聞、9割が保菌者...堕落洋公主の実態調査結果

警察は洋公主の90%が性病を保有しているという統計を発表した。 国連軍の依頼により、警察は永登浦をはじめ市内全般の洋公主をいっせいに手入れして220人を摘発、収監し、 流行悪性性病を防止するために細菌研究と啓蒙訓話を行った。 記事では「戦乱が生んだ悲しい洋公主の数は市内だけでも相当数にのぼるものと推測されるが、 彼女らのほとんどは生活苦による進出で、また虚栄心に溺れる者もいる」と報道した。

52.04.24.京郷新聞、従来のように脱走できないようにらい病患者を一斉受け入れる

政府がらい病の患者が市内を不安にさせているとし、強制収容を実施する計画を明らかにした。 「乞人らい病者」が慶尚南道内だけでも1万人存在しており、 釜山市を中心に市内のらい病患者を調査して収容所に収容する方針だ。 特に政府は今回の強制収容は従来とは違い、脱走ができないように措置したと明らかにした。

[出処:ネイバーニュース ライブラリー映画広告]

[出処:ネイバーニュース ライブラリー女性界]

53.01.22.東亜日報、労組の政治運動不可

国会が労働組合法の審議に突入し、言論は労働組合に政治活動の自由を付与してはいけないと声を高めた。 韓国労働運動が自分の政治的な立身出世の道具として使っている者により指導されているという主張だ。 東亜日報は社説で「政治的闘争権を公然と認めるのは公益を害するだけでなく、 労働者たちにとっても有害だ」とし 「政治的地位に血眼になっている労組指導者を排撃することで労働者の権益の本当の向上が保障される」と強調した。

53.07.06.東亜日報、姦通罪

新型法案、双罰制是非
1953年の国会で姦通罪対罰制法案が通過された。 それまでは姦通罪は女性だけが処罰される単罰制だった。 記事によれば、実務家のほとんどは双罰制に反対する立場だった。 その理由としては第一に社会の実情と男性の活動面から見て、 男性側に該当事実が多いため家庭と社会で混乱が起き、 第二に男が妾を囲っている例が多いため訴訟事態の暴走が予想され、 第三に財産の着服を狙う女子がこれを利用したり家族制度の破壊、 紊乱を引き起こすということだった。

[出処:ネイバーニュース ライブラリー反共絵本]

[出処:国家記録院 6.25記念行事]

53.09.25.京郷新聞、共産独裁の末路

当時、ほとんどの言論は共産主義を悪魔化した。 京郷新聞は社説で「いわゆる共産主義というものは、 民衆の無知と不平を利用して扇動で大衆を興奮させ、 暴力で社会秩序を破壊しようとすることを本質とするが、 彼らがひとまず秩序の担当者になって政権を運営することになると 権力の存命だけに血眼になり、骨肉の争いを繰り返した」とし 「千万の善良な人間を殺害し、まだ二千万の奴隷労働者を酷使して、 人間の自由を拘束する共産悪魔は今、最後の必死のあがきをしている」と声を高めた。

53.10.02、京郷新聞、潜望鏡

洋公主たちが滅共戦のために来韓した国連軍を慰安することは一理があるが、 彼らが住宅地域で暮らしていて 大韓の子供たちや社会風紀に影響を及ぼすと批判した。

[出処:ネイバーニュース ライブラリー カルシウム]

[出処:ネイバーニュース ライブラリー チロイド広告]

55.01.23.東亜日報、韓国で性転換は可能

東亜日報の「生活問答」というコーナーで、およそ19歳の青年が自分の性的アイデンティティは完全に女性と同じだとし、 韓国でも性転換手術が可能かと尋ねた。 これに対して保健部の担当者は「生殖器に異常がなければ一種の変態性で同性愛なので、 精神的、心理的に治療を受けるしかない」と助言した。 質問者が望む男性と似た女性を探して交際してみろとという忠告も出される。 もし「生殖器」に異常があるのなら、当時の韓国でも手術が可能だという情報もある。

57.10.04.東亜日報、英国の家庭破綻には女性同性愛が多い

記事は英国の有力な意志の言葉を引用して 「多くの家庭が男性間の同性愛よりむしろ女性間の同性愛により破局に至る」と報道している。 自分の同性愛指向を自覚できない女性たちが主に結婚生活に破綻を呼び、 精神病院に収容されているということだ。

59.05.27.東亜日報、円満な家庭生活の秘訣

米シカゴ大学の「家庭問題研究所」は、夫婦生活破綻の過半が 「女が男を理解できないため」と明らかにした。 男には何よりも「自信」が重要だが、女がこれを抹殺して「廃人」にするということだ。 こうした夫人の類型は、たいてい夫を侮ったり理解したふりをするという類型、 王女型、犠牲型などだ。 職場で夫人が夫よりも収入が多くても、夫人が財政権を振り回してはならず、 夫が妻の仕事を助けるために従属的な位置に立つようになれば、 家庭のもめ事は免れ難いと忠告する。 専門家は「円満な家庭生活」のためには 「夫に性的に魅力を与えるように努力すること」と 「夫人が先に男を楽しませない限り、夫は夫人に満足を与えられない」と勧告している。〈ワーカーズ45号〉

[出処:ネイバーニュース ライブラリー クリミア広告]

[出処:ネイバーニュース ライブラリー 映画広告]

原文(ワーカーズ/チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2018-08-04 09:28:19 / Last modified on 2018-08-20 09:37:18 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について