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韓国: #28:広場は私たちのもの
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広場は私たちのもの

[ワーカーズ28号]「弾劾できたのになぜまた大騒ぎ?」今や第2幕が開かれた

オ・スンウン 2016.12.26 16:46

朴槿恵(パク・クネ)大統領弾劾訴追案が国会を通過した次の日の12月10日、 光化門広場には七回目のキャンドルの夜が灯った。 最大値を打った直前の集会の半分規模としても、それでも80万だ。 集まった顔からは自信と余裕がにじみ出ていた。 別名「朴サモ」も登板した。 同日、早目に鍾路一帯をデモ行進して「弾劾反対」を叫んでいた。 世宗路交差点でメガホンを持った私にもある老人が近付いてきて叱り飛ばした。 「弾劾できたのになぜまた大騒ぎするのか?」今や第2幕が開かれた。

もちろん質問が間違っている。 この7週間、広場に鳴り響いたスローガンは、朴槿恵弾劾よりは、下野と拘束に近かったためだ。 スローガンは与野の力比べの結果によるという大統領の小細工の後、 「即刻退陣」と「朴槿恵(パク・クネ)政権を終わらせよう」へと強硬になった。 私に文句をつけた老人はおそらく朴サモの一人だったのだろう。 なぜか気にならず、私は返事もしなかった。 そして一つの考えが頭をかすめた。 今日この小さな怒号が近い将来、キャンドルが受ける苛酷な局面のデジャビュだったらどうか? その時も果たして無視できるだろうか? これ以上多数ではなくなった時にも?

7週間、キャンドル民心は朴槿恵が涙声で話し、セヌリ党の「ヘイター」たちが静まり、 朝鮮日報が戦々恐々とする非常な場面を引き出した。 野党圏は一歩遅れても弾劾を決心したことも、すべてキャンドルの力だった。 これらすべての要素が一番すっきりと技術的総合を実現した結果が、まさに9日の弾劾訴追案可決だった。 自然に10日の広場では、ついに勝ったという歓呼と、これからが始まりだという決心が入り乱れた。 ただし、何の終わりで、何の開始なのかは、まだ合意されていなかった。

かなり前から広場の政治を模索していても、無関心または警察に阻止されてきた社会運動陣営は、 全国の広場を埋めた今回の人波に胸のつかえが取れただろう。 冷や飯だった旗が万人に歓迎され、喜ばれる雰囲気に希望を見ただろうし、 ついに開かれた広場で自分たちの議題を知らせることに最善を尽くしただろう。 キャンドル集会の主催側も「財閥も共犯」、「李在鎔を拘束しろ」というスローガンはもちろん、 「非正規職撤廃」、「労働改悪反対」のような既存の社会運動のスローガンを受けとめて戦争拡大を試みた。

それでも民主労総が率いた事前集会と放送車両は、本集会と妙な乖離を感じさせた。 自分を労組員、非正規職、アルバイトで紹介した人たちも、たいていは公正性の話題について舞台発言をした。 おりしも最長期間ストライキを続けていた鉄道労組は、デモ隊の大きな歓呼を受けたが、 その存在感が大衆的な怒りの上に成果年俸制、落下傘社長、民営化、外注化問題を加える程ではなかった。

もちろん今回、劇的にあらわれた朴槿恵-崔順実ゲートの実体と直接の関係は薄いので、 労働庶民の議題が直ちに主導権と波及力を持つのは難しい。 今月の初め、国民日報と韓国社会世論研究所が実施した世論調査結果を見ても、 今回のゲートは何よりも公正で、腐敗のない社会に向けた国民的熱望の起爆剤になったことは明らかだ。

言わば青瓦台が財閥と取り引きしたという推定は非常に合理的だが、 その情況や当事者の知らんふりが崔順実のタブレットPCよりも衝撃的ではない。 胎盤注射の疑惑ほどひどくもない。 むしろそれはお馴染みの積弊で、私たちが身を置く世界そのものとまで感じられる。 そう考えて、青瓦台と財閥の癒着を朴正煕-朴槿恵体制の連続性の問題と規定しようとする人も多いようだ。 ところで、もしこの積弊が特定の政治遺伝子だけの問題ではなく、 青瓦台という楽で確実な窓口を通じて労働者民衆からさらに多くを絞り取り、 さらに利益を得て、さらに社会的な多くの富を独占しようとする資本家と資本主義の本質に起因するとすれば、どうか?

難しい理論の話ではない。 これまで、家族と隣が暮らしてきた経験を見ただけでもわかる。 労働者と庶民は、経済が危機だと宣伝され脅迫される成長鈍化の局面ごとに、 生活の水準とそれに対する期待を下げるように強要された。 IMF危機の時がそうだったし、また今がそうだ。 12日に統計庁が発表した「韓国の社会動向2016」によれば、現在、韓国国民の20%は自分を最下層民だと感じており、60%は階層移動の可能性を信じない。 いずれもIMF危機の前より、大幅に悪化した数値だ。 実際にこの5年、10年、20年間、さらに味気なくなった人生と解雇、失業、家計負債、労災、その他、経済圏剥奪に追いやられた人なら誰もが 今回の朴槿恵-崔順実ゲートで痛い傷に触られるような鬱憤が押し寄せる部分が見つかるだろう。 また2012年、朴槿恵がグローバル経済危機という悪材料の中で、福祉の拡大と経済民主化を約束して大統領に当選した事実を思い出せば、 その傷と鬱憤が個人史的な不運や無能ではなく、政府の欺瞞と無意志のせいだという点も痛感するだろう。 だから弾劾後のために今、私たちが話すべきことは、 維新体制から87年体制に進んだ政治闘争の教訓だけでなく、 97年のIMF構造調整以後、そして今に至るまで資本蓄積の動力を支えた大多数の呻吟まじりの人生でもある。

97年の危機を機会にして、労働柔軟化という輸血を受けた大資本は、今また危機を云々して大々的な労働法改正と規制緩和を試みている。 この状況で財閥総師を聴聞会に立たせ、少しの間の恥さらしをするだけでは大きく不足する。 今回のゲート捜査が終結し、キャンドル政局が終わった後もわれわれは大企業が今の経済危機にどう対応するのかを厳格に監視し、 直接要求して、必要なら脅迫も辞すべきではない。 労働者・民衆にとって、これは李在鎔が聴聞会の途中に 「私を叱ってください」と答えた水準の訓戒や打撲の問題ではない。 切迫した人生と死の問題だ。

キャンドルから経済改革のエネルギーを汲み出すために今すぐ積むことができるブロックは何か? まず広場が私たちのことを宣言しなければならない。 今回のように特ダネや決定的な証拠が私たちの前に置かれていなくても、 セウォル号遺族のような惨憺たる犠牲者や闘士ではなくても、 圧倒的多数が一気に一致協力する速度戦ではなくても、 警察の車壁と放水銃がまた現れても、 われわれは引続き広場の政治を約束しなければならない。 私たちがこの広場で大韓民国を動かしたという事実をさらに明らかに宣言して、 その自負心を集団記憶として確立しなければならない。

広場が私たちのものだという宣言は、近付いてくる戦いのための対応態勢を企図する。 「ワーカーズ」の前の号(27号)のカバーストーリーは「Winter is coming(冬がくる)」だった。 厳酷な季節が来ているからそれに備えろという意味を込めたという。 ちょうど弾劾訴追案の発議時点から、朝鮮日報は連日社説を通じ 「国家の羅針盤は法治だけ」、「安保、経済の本当の危機」を強調した。 「法治」、「安保」、「経済」を一つずつ調べれば、今、守旧勢力が「不法・従北左派」を口の中で転がしていることを察することができる。 これに対抗し、広場の政治にさらに多くの議題を集め、討論しなければならない。 今の気勢に乗って、青瓦台、財閥、国会、検察の政治を圧迫しなければならない。

今回のキャンドル政局の論理は、これから広場で一緒にする私たちが誰と、また何をすべきかをすでに拠論した。 「ワーカーズ」26号は、大企業の暗い財団活用法を暴露した記事で 「崔順実に行った財閥寄付金、私たちのものでなければならなかった」という題名を付けた。 5次キャンドル集会が開かれた日、サムスン電子サービス労組、パノルリム、社会進歩連帯などが主催した 「サムスン李在鎔-崔順実ゲート市民法廷」を報道したメディアオヌルは 「検察がしなければ私たちがする、李在鎔は有罪だ」という題名を作った。 チャムセサンへの寄稿でサランバンのミョンスク常任活動家は 「私たちの力を信じなければならない」と話した。 誰もが自然に「私たち」を呼んでいる。

弾劾訴追案可決という一つの終わりで始まりの前で、 われわれはすべて気持ちを新しくしている。 ある人は新しい組織化と実践を、またある人はより良い報道機関と記事を悩んでいるだろう。 冬は毎年やってくるが、やられてばかりという法はない。 備えて突破すべきなのがまた冬だ。 ぜひ自信を持って臨もう。 われわれは朴槿恵を弾劾して、 青瓦台-財閥の固い体制を押し倒す人々だ。 まさにセウォル号世代、九宜駅世代、朴槿恵クネ)退陣世代になるだろう。(ワーカーズ28号)

付記
オ・スンウン《資本論》勉強の会とパレスチナ連帯運動に参加している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2016-12-31 09:37:55 / Last modified on 2016-12-31 09:37:57 Copyright: Default

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