| 韓国: #26:開始は退陣、そして新しい想像…広場に立つ人々 | |
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開始は退陣、そして新しい想像…広場に立つ人々[ワーカーズ26号]
パク・タソル、ユン・ジヨン記者 2016.11.21 15:15
[出処:ホン・ジノン] 広場が開かれた。 100万人の市民があふれ出た。 広場は人の声で埋め尽くされた。 スローガンは一つだった。 朴槿恵(パク・クネ)は退陣しろ。 だが不思議にスローガンの後の言葉がよく聞こえない。 代理政治、腐敗政治を終わらせようと言いつつも、代案政治の要求は出てこない。 私たちが描く未来社会の姿は相変らず薄い。 政権退陣で私の人生がどう変わるのかも計ることができない。 正解のない質問だけが広場をさまよう。 果たして100万の広場は規模の記録としてのみ留まるのか、さもなくば私たちの人生を未来に引っ張っていくようになるのだろうか。 11月12日。 広場に立った人々の本当の声を聞きたかった。 朴槿恵退陣が私たちの人生に及ぼす影響「それでも就職が難しいのは同じでしょう」。 大学生のキム・ジヒョン(23)氏が話した。 朴槿恵退陣後、あなたの人生はどう変わるかという問いに対する答だ。 最近の彼女の最大の悩みは就職だと言う。 所信を持って仏文科を選択したが、就職準備をしていると「所信」が「不信」に変わったという吐露が続いた。 政権退陣が彼女の「就職」の悩みまで解決してくれるという期待はなかった。 「すぐに何かが大きく変わるとは思いません。 それでも波及効果はあるでしょう。 入学不正や、おかしな募金集団を警戒するようになるのではないでしょうか。」 広場で会った高校生のキム・ダヘ(仮名 18)氏は 「悩みが一つ減ったようだ」と言う。 多くの悩みを抱いて生きる青少年にとって、朴槿恵ゲートによる国政混乱はもうひとつの悩みだったようだ。 「ただでさえ入試のような悩みは多いが、大統領が退陣すれば国に対する悩みは減るじゃありませんか。」 もうひとりの青少年キム・ジョンウ(仮名 14)氏は少し考えた末に 「不正のような問題がなくなった社会で暮らせるようになるのではないでしょうか」と答えた。 彼もそのも朴槿恵大統領の退陣と彼の生活の直接的な連結の輪を見つけるのは難しそうに見えた。 会社員のムン・ドゥファン(32)氏も、大統領が退陣しても体で感じられるような変化は大きくないと思っていた。 ただし腐敗した既得権勢力に「警告」を飛ばす意味というべきか。 彼が話した。 「朴槿恵、崔順実、鄭ユラは象徴的な存在だと思います。 わが国にはもっと多くの朴槿恵、崔順実がいるでしょう。 彼らが健在な限り、人生は簡単に変わらないだろうと思います。 ただ大統領退陣を機会として、彼らに警告メッセージを与えるんです。」 もちろん、朴槿恵退陣が自分の人生に大きな影響を与えると期待する人もいた。 群衆の中で一番熱情的に自分の意見を表明していた青少年、パク・ヒョンジュン(17)氏は相変らず「セウォル号惨事」を忘れずにいた。 「朴槿恵が退陣して新しい大統領が選出されれば、セウォル号惨事の弊害をうまく埋めることができるのではないでしょうか。 二度と青少年があのように死んでいかないように、似た事件が起きても、もっと賢明に対処できる社会で暮らせそうです。」 夜遅くまで広場を離れることが出来なかった障害者のキム・テヒョン(50)氏は 「(朴槿恵が退陣すれば)ひとまず気持ちがかなり楽になりそうだ」と磊落に笑った。 政府の政策が障害者の人生に影響を与えてきたので、政権が退陣すれば障害者の人生もある程度は影響を受けるというものだ。 キム氏が属する障害者団体は、光化門広場に「朴槿恵退陣が福祉だ」という横断幕を掲げた。 「朴槿恵大統領が親財閥、親新自由主義政策を行ってきたでしょう。 医療民営化や福祉予算削減、労働市場柔軟化などの政策は、直間接的に障害者の人生に良くない影響を及ぼしてきました。 はやく朴槿恵大統領が部屋からいなくなれば、それでも少しは良くなるのではないでしょうか?」 奴らは奴らだが…仕方がない朴槿恵以後、私たちの「国家」はどんな姿なのだろうか。 そしてわれわれは果たしてどんな政府を打ちたてることになるのだろうか。 広場に出てきた人々に尋ねた。 あなたが望む政治勢力が存在するのかと。 あなたは誰に国政運営の権限を譲りたいのかと。 返事は違うようで同じだった。 政治勢力は多いが、すぐ支持できる政党はない現実だということ。 それで返事の前には必ず「奴らは奴らだが」、あるいは「そこまでといえばそこまでだが」という前提がついた。 ムン・ドゥファン氏は「国民の党は嫌いだが、それでも…」と口を開いた。 「とにかく野3党がはやく挙国内閣の合議体を作り、 来年の4月までに混乱を収拾した後、急いで大統領を選出するべきではないでしょうか。」 野党に感服はしない彼も「代案政治勢力」を考えないわけではない。 いつも現実の可能性という壁に突きあたり「また野党」に旋回するのが問題なのだが。 「急進的な代案勢力が現れても、大多数の国民から同意を受けなければならないでしょう。 しかし我が国の歴史にそんな事例はなかったので疑問を感じます。 人々の考えはあまりにも多様で広いので、結局妥協点を探していくことになるのではないでしょうか。」 質問を受けたキム・テヒョン氏も悩みは多いように見えた。 今、野党が政権を取れば世の中が変わるだろうか、この話を始めれば言うべき言葉がなくなると言う。 ただ今よりは少しは良くなるだろう、という期待を抱きはするが。 「新しい政権が創出されても、財閥と保守言論が相変らず既得権を守っていれば、政権も頑張るのが難しくなるでしょう。 政治指向だけで言えば、政党の中では正義党と近いが、国会議員の数があまり少なくて….」 大学生のキム・ジヒョン氏は誰も信じられないと言う。 望みは素朴だ。 ただ青年の問題を解決してくれるまともな「青年議員」が1人でも現れてくれること。 「今、政界を一緒くたにしてののしりたいという気持ちはありません。 しかし代案政治勢力と言えば、新しい政治勢力ではありませんか? その程度のおかずにその程度のご飯のようです。 ただ青年国会議員がいたらいいですね。 本当に私たちの問題を解決しようとする政治家。 させてやらないのか、選ばれなかったのか知りませんが、今はいないでしょう。」 50代の鉄道労働者パク・キウン(仮名)氏は「奴らは奴ら」と声を高めた。 「政界に答はありません。 野3党も与党も、どうせ既得権層で不合理を踏み台にして権力を得て、 そのおかげで政治をしている」。 彼にとって政治とは「進退両難」だった。 残るものは怒りだけ。 進歩陣営の分裂を惜しむ声もあった。 農民のイ・ジョンミン(55)氏は 「野党はいつもソロバンの玉をはじくが、多分国民の離反を招くだろう」と口を開いた。 「進歩陣営が(政権を)作れば良いが、統合進歩党もなくなったし、正義党も労働者農民を抱く器になれないまま、曖昧に行ってしまったではないですか」。 それでも彼が期待するのは、進歩陣営が「牽制」の役割を果たすことだけだ。 「進歩陣営に政権は取れなくても、まともな野党を作る役割はできるのではないでしょうか。」 青少年のキム・ダヘ氏とキム・ジョンウ氏は、朴槿恵以後の政治については「考えたことがない」と言う。 パク・ヒョンジュン氏は彗星のように現れた「スター政治家」に期待を抱いていた。 「李在明(イ・ジェミョン)城南市長が大統領選挙に立候補して、大統領になったらいいですね。 韓国社会の問題点をしっかりつかんで、爽やかな発言をするでしょう。」 それでもわれわれは「未来の社会」を想像するその程度のおかずにその程度のご飯。 信じられる政治勢力は一つもない現実。 それでもわれわれは広場で新しい社会を想像する。 朴槿恵退陣以後、どんな社会になったら良いですか? 簡単な質問に多くの回答が続々と集まる。 放り出していた社会の問題と、人々の人生が絡みあう。 「青年たちが疲れることなく、自分の声を出すことができ、その声が傾聴される社会になったらいいですね。 企業にも要求しなければなりません。 情熱ペイを強要せず、新規採用を拡大しろと。 こうした大学生たちのデモがもっと積極的に拡大すればいいですね」。 大学生のキム・ジヒョン氏が望む朴槿恵以後の社会の姿だ。 会社員のムン・ドゥファン氏も「雇用安定」が保障される社会になれば良いと話した。 「うちの会社にも優れた20代は多いのに、月130万ウォンで働いています。 雇用が不安定で、6か月後に会社を辞める青年も多いです。 雇用が安定して、もっと多くの青年が安定して働ければうれしい」。 キム・ジョンウ氏は、誰かは「金の匙」、誰かは「銀の匙」と生まれた時から人生が決まる社会構造的な弊害がなくなれば良いと話した。 パク・ヒョンジュン氏は貧富の格差が学校暴力をあおっていると指摘した。 九宜駅事故のように、青年非正規職が犠牲になることもなくなれば良いと話した。 イ・ジョンミン氏は 「経済の論理で米を脅かすのではなく、米は主権だという点を明確にできる国になったら良い」という期待を表わした。 鉄道労働者のパク・キウン氏は「法の適用において、持てる者と持たない者の不平等がひどすぎる。 まず不平等をなくさなければならない」と声を高めた。 広場は相変らず開かれている。 そして相変らずここには百万の要求と、百万の問いが集まる。 果たしてわれわれは現実という限度を超えて、一つのスローガンを超えて、 新しい社会へと足を踏み出せるのだろうか。(ワーカーズ26号) 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2016-11-22 20:18:58 / Last modified on 2016-11-22 20:18:59 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ | |