| 韓国: #25:「朴槿恵政権退陣」、われわれは十分に強い | |
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「朴槿恵政権退陣」、われわれは十分に強い[ワーカーズ25号]時評
キム・ヘジン(全国不安定労働撤廃連帯常任活動家) 2016.11.07 15:55
「空しい。今までなぜ頑張って暮らしてきたのかわからない」という嘆きが聞こえる。 「それでも韓国社会は合理的だろう」という信頼が徹底してこわれたからだ。 このような非合理的な社会で暮らしていくには、時には億台の借金をしても自分を中産層だと考えたり、 非正規職として働きながらも「ここは腰掛けの雇用だ」と自分を慰めたり、 でなければまったく考えることなく、そのまま暮らしていく。 そのように現実を覆って暮らしていると、胸は不安でいっぱいで、 ストレスや鬱病、社会的弱者への暴力、不特定多数への怒りでいっぱいになる。 このようにわれわれは現実に目を塞ぎ、自己催眠で生きてきた。 ところが朴槿恵(パク・クネ)-崔順実(チェ・スンシル)ゲートは私たちの自己催眠を徹底して破ってしまった。 この社会がいかに非合理的な社会なのかが徹底してあらわれた。 もうわれわれは冷静な現実の前に立つことになった。
[出処:ホン・ジノン] 朴槿恵-崔順実ゲートによって、また見えた現実は残酷だ。 月200万ウォン未満の賃金の労働者が半分を越え、ほとんどの自営業者はその収入にもならない。 青年たちは職場を見つけることができず、何とか職場を見つけた人は成果の圧迫に苦み、自ら命を絶つこともある。 職場では一年で2400人が労災で命を失う。 タバコの値段も上がり、税金も上がる。 数学旅行に行った学生たちは政府が救助しなかったため命を失った。 THAADの配置や開城工業団地閉鎖、国定教科書、韓日協定といった重要な政策が市民の意見を聞かないままで一方的に決定され、政府に反対する人は抑圧する。 とても我慢できず街に出てきた人に向かって警察は放水銃を撃ち、それで命を失った農民の遺体を解剖すると言う。 労働者と市民が目をとじて耐えている間、全経連は朴槿恵-崔順実が作ったミル・Kスポーツ財団に800億ウォンの金を捧げ、 自分たちの要求事項である非正規職拡大、医療民営化を貫徹した。 朝鮮日報をはじめとする保守言論と財閥は、自分の利益にあまり反しない限り、沈黙で同調した。 時には抑圧的な方式で、時には協力的な関係で包装されているが、解放以後のすべての政権は保守言論に頼り、 財閥と互いに利益をやりとりしながら労働者を搾取した。 そのため財閥と保守言論にとっては「どんな人物」が権力を持っているのかが重要なのではなく、 必要によってその権力を取り変えたり、あるいは変わった権力との協力関係を維持しただけだ。 彼らの長い同居が作り出した人生が、まさに今の「ヘル朝鮮」だ。 朴槿恵-崔順実ゲートが爆発した理由は、 権力者の勢力争いかどうかはともかく、現在労働者と市民の怒りは政府と財閥、保守言論が統制できる範囲を越えようとしている。 これは「怒り」だが、感情に捕われた怒りではなく「現実を認めた人々の虚しさ」であり、 現実をこれほどにまでしたことに対する自責だ。 保守言論は「崔順実」の過度な行跡を隅々まで暴き、この冷静な怒りを感情的な怒りにしようとしている。 ひとりに感情的に集中し、彼が徹底して没落すればカタルシスを感じ、おとなしく日常の戻らせようとしているからだ。 ところですでに労働者と市民は朴槿恵-崔順実ゲートを通じて現実をのぞき見始めた。 本当に変えるべきは、この現実であることを認識し始めた。 ただし、この現実がどう変われるのか、具体的な計画がないのでさまよっているだけだ。 朴槿恵政権を退陣させるべき理由はここにある。 大統領ひとりが退くのではなく、その権力を維持した基盤を崩さなければならない。 だからそれで朴槿恵「政権」の退陣だ。 国会に「弾劾」をしろと言わず、「私たちが直接要求しているのだから、大統領は自ら退け」と要求するのは能動的な主権意識の発現だ。 だからそれで朴槿恵政権「退陣」だ。 これは朴槿恵-崔順実ゲートに関係する人々が、この事態の収拾者にならないようにするという表現でもある。 「手続きにより選出された大統領」だとしても、市民が望めば退陣させられる可能性を見せることこそ、 見かけの手続きだけの民主主義をきちんと生かすものであり、 労働者と市民が主権者としての自分の位置を自覚するところでもある。 したがって「朴槿恵政権退陣」を現実化するのは大変重要なことだ。 もちろん、ここで止まってはならない。 「弾劾」は朴槿恵大統領が降りた後の暮らしをまた既存秩序の国会に依託することだが、 政権退陣を要求することは今後の社会をどう構成するのかを私たちが決めるという「指向」を含む。 退陣闘争の過程で多くの人々が街に出てくることで広場が開かれるだろう。 ではその広場で討論してみよう。 民主主義はいかに可能になるのか、歴史はどう教えるべきか、武器による平和は可能なのか、対話で可能なのか、 労働者の権利を守るためにはどんな政策が必要なのか、 検察はどのようにすれば改革できるか、どうすれば言論は変わるのか。 韓国社会の争点になった多くの問題について討論し、 それを政策に発展させ、政治的力に転換し、市民が生活の主体になる政治的経験を作ってみよう。 現実をのぞき見るのはとても苦しい。 時にはこの現実から逃げたい。 「今の状況はただ崔順実の国政壟断に過ぎず、 彼女を処罰すれば韓国社会はまた合理的な社会に戻る」とささやきに、時には順応したい。 だがすでに現実をのぞき見たのなら、国民主権は覆いだけであって、この社会が権力者どものカルテルにより支配されることを悟ったとすれば、 私たちが生存のために苦痛に満ちた奮闘をしてきたことも、権力者どもの政策的選択の結果だったということを知ったとすれば、 もうこれ以上逃げていることはできない。 今こそ私たちの力がどれほど強いのかを確認しなければならない。 朴槿恵政権を退陣させることがまさに私たちの力を確認する最初の一歩だ。 そしてセウォル号の真実を明らかにして、生命が尊重される社会を作ろうとするにはどうすべきなのか、 企業の貪欲をいかにして統制するか、卑下と嫌悪と差別がない世の中はどのようにすれば作れるのか、 退陣闘争の開かれた広場で未来社会の展望を討論し、代案を作ることが私たちの力を確認する第二の歩みだ。 韓国社会は変わることができる。 われわれは十分に強い。(ワーカーズ25号) 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2016-11-08 22:10:57 / Last modified on 2016-11-08 22:10:58 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ | |