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マンド・ヘラー「アルバイト代替生産」で不良品続出…安全を威嚇

100%非正規職工場マンド・ヘラー、ストライキ23日目

キム・ハンジュ記者 2017.06.22 18:33

マンド・ヘラー非正規職支会が元請の直接雇用を要求してストライキ23日目に入っているが、 マンド・ヘラーエレクトロニクス(マンド・ヘラー)がアルバイトで代替生産し、不良品が続出して問題になっている。 不良品は現代、起亜車完成車のブレーキ装置だ。 労組は代替生産により市民の安全が威嚇されているとし、 使用者側に代替生産の即刻中断を要求している。

▲ごみ箱に捨てられた不良品[出処:マンド・ヘラー非正規職支会]

マンド・ヘラー非正規職支会は6月14日、ごみ箱にあった不良、落下製品を発見した。 不良品はブレーキ システムABS、ESCに使われる製品だ。 不良品はマンド・ヘラー分析室で働く組合員が発見した。 ごみ箱に入っていた不良品は燃料制御装置だ。

支会が発見した不良品には「完成刻印(メジャーマーキング)」まで押されている製品だ。 したがって、支会は未検証のブレーキ部品が完成車の組み立てまで出て行った可能性を憂慮している。 不良品が完成車に取り付けられれば、ブレーキに問題が生じかねないという主張だ。 マンド・ヘラーの部品は現代、起亜、シボレーの完成車に納品している。

支会は市民の安全を威嚇する不法代替生産を即刻中断しろと主張した。 ペ・テミン支会長は6月22日、チャムセサンとの通話で 「会社は労使関係を改善するつもりがなく、代替生産に汲々としている」とし 「私たちが働いている時に、こうした不良品が出てきたことはない。 完成部品も熟練労働者が直接品質検査しなければならない。 ブレーキ部品は国民の安全を担保するものだが、『不法アルバイト代替生産』が安全を威嚇している」と主張した。

イ・サンミン副支会長は 「不良品が発見されれば全量廃棄処分しなければならないが、 ごみ箱に捨てられているという事実は工程に深刻な問題があるということ」とし 「今まで支会が発見した不良部品の金額だけで5千万ウォンにのぼる。 またマンド・ヘラーが派遣業登録されていない業者と契約しており、問題はさらに深刻だ」と伝えた。

支会によれば、マンド・ヘラーは先月、労組がストライキに突入すると、 代替生産のために6社の派遣業者と契約した。 この派遣業者のうち派遣業登録されていない業者があり、 支会は6月16日に不法派遣の申告をした。 現在、代替生産に投入されている契約職アルバイト労働者は約100人だ。

[出処:マンド・ヘラー非正規職支会]

チャムセサンは22日にマンド・ヘラーに電話して、 代替生産と不良品発生に対する立場を聞いたが、 「よくわからない」と回答を避けた。

一方、マンド・ヘラー非正規職支会は5月31日から △不法派遣認定および正規職転換、 △不当人事命令撤回および部署原状回復、 △長時間労働縮小および賃上げなどを要求してストライキに突入した。 だが使用者側が労組の要求のほとんどを受け入れず、ストライキは長期化している。 6月19日の2次労働争議調停委員会で使用者側は、 △組合費一括控除、 △労働組合活動の自由保障などの交渉案を出した。 支会は「調停委員会委員も使用者側の交渉案を見ていぶかしがるほど、支会としては受け入れられない交渉案だった」と話した。

現在支会は漢拏グループ本社前でテント座り込みを続けている。仁川市庁、中部地方労働庁、仁川経済自由区域庁では1人デモをしている。22日午後6時にはストライキ出征式を開いた。出征式には組合員291人大多数が参加する。

マンド・ヘラーは生産工程労働者354人が全員非正規職の'100%非正規職工場'と知られている。マンド・ヘラーは漢拏ホールディングスが50%持分を所有しており、漢拏ホールディングス最大株主は鄭夢元(チョン・モンウォン)会長だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-06-26 08:59:01 / Last modified on 2017-06-26 08:59:02 Copyright: Default

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