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蔚山CJ大韓通運宅配分会長が高空籠城に突入

「36日間ストライキをしても、会社は公式交渉を一度もしない」

ヨン・ソンノク記者 2015.07.13 14:55

公共運輸労組貨物連帯蔚山支部CJ大韓通運宅配分会のペク・サンシク(43)分会長とペ・チャンミン(47)組織担当者が7月13日午前3時、 ソウル市汝矣島にある広告塔に上がり高空籠城に突入した。 労組は6月8日から36日間「約束の履行」を会社に要求して全面ストを続けている。 会社側は裁判所にストライキに関し、労組の関係者に31億ウォンの損賠仮差押えを申請した。 蔚山分会は組合員全員が7月3日からソウルで対市民広報戦などを進めている。

▲ペク・サンシクCJ大韓通運蔚山分会長(左)とペ・チャンミン組織担当者が3日午前午前3時にソウルで高空籠城に突入した。[出処:ペク・サンシク分会長]

高空籠城に突入したペク・サンシク分会長は7月3日午前5時50分、 電話で「CJ大韓通運会社側がマスコミに対し、労組の要求を事実をまげて糊塗し、 ストライキが孤立させられるなどの困難を味わっているため、 事実を正しく知らせるために高空籠城に突入した」と述べた。 ペク分会長は台風が来ているのに高空に上がった理由を「宅配労組の闘争を知らせるには、この道しか答がなかった」と述べた。

蔚山CJ大韓通運宅配分会は、労使が2013年に合意した確約書履行を要求している。 しかし会社は「宅配ドライバーは個別事業者登録証を持つ個別事業者なので、 労働組合とは認められず、団体交渉の対象にならない」とし、 一度も公式交渉をしていない。

CJ大韓通運宅配労使は2013年、 △金銭的ペナルティと差別手数料廃止、 △根拠のない事故処理責任賦課の禁止、 △コンビニ集貨締切時間短縮の努力などを約束する「確約書」を文書で残した。 だが最近、会社は宅配ドライバーには責任のない顧客の元物代(物の値段)を手数料から差し引くなどし、確約書内容を守っていない。

宅配労組は「労組は賃上げ(手数料値上げ)や団体交渉を要求しているのではない。 単に2013年に会社が約束した確約書の内容を履行しろということ、 確約書をもう一度公式な文書にして残そうというのがストライキをする理由」だと何回も明らかにした。

宅配労組は6月8日から組合員91人が全員ストライキに参加して、全面ストを行っている。 会社は貨物連帯蔚山支部長に10億ウォン、ペク・サンシク分会長など5人に3億ウォン、 組合員78人に10億ウォンなど、合計31億ウォンの損賠仮差押えを裁判所に申請した。 また、ストライキの過程でイ・サンナク貨物連帯慶南支部長が特殊公務執行妨害で6月16日に拘束された。 ペク・サンシク分会長も、暴行、財物損壊、業務妨害などを理由に刑事告発されている。 ペク分会長は「蔚山には、ワゴン車などで宅配アルバイトしているおばさんが何人かいるが、 会社は非組合員のその人たちにまで損害賠償を請求した」と述べた。

▲蔚山CJ大韓通運宅配労組が6月にストライキ出征式の後、会社の前で確約書履行を要求した。[出処:蔚山ジャーナル ヨン・ソンノク記者]

▲警察が貨物連帯組合員を強制連行[出処:貨物連帯蔚山支部]

2013年5月、CJ GLSと大韓通運宅配が統合したことで出された会社と宅配ドライバーの契約書には、 金銭的ペナルティ(罰金)と手数料削減の条項があった。 当時、これに反発した宅配労働者がストライキを行い、宅配部門長から「金銭的ペナルティと差別手数料廃止」等の内容の確約書を受け取った。 労組は最近、また会社が金銭ペナルティを適用するなどして問題になり、3月に会社側に交渉文書を発送したが、会社は参加しなかった。

付記
ヨン・ソンノク記者は蔚山ジャーナルの記者です。この記事は蔚山ジャーナルにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-07-15 06:49:14 / Last modified on 2015-07-15 06:49:14 Copyright: Default

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