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甲乙オートテックまた押収捜索、金属労組はなぜ?

労組破壊捜査の本質回避か

チョン・ジェウン記者 2015.06.30 19:05

検察、労働部が労組破壊の不当労働行為と集団暴行指示・実行の疑惑を受けている甲乙オートテック使用者側と企業労組を押収捜索した日、 忠南地方警察庁「甲乙オートテック衝突事態」捜査本部は同時に金属労組甲乙オートテック支会(支会)の幹部を押収捜索した。

支会は「労組破壊の傭兵を保護し、使用者側の不法行為に目をつぶりながら、 新種の労組破壊行為をあおってきた警察が支会を押収捜索した」とし 「これは支会を萎縮させ、事態を労労対立に追い込んで使用者側の労組破壊各種の暴力行為と違法行為を隠すための煙幕」だと反発した。

使用者側、企業労組を押収捜索...甲乙オートテック支会も同時に押収捜索
「迅速な捜査を無視しておきながら...事態幇助した警察はなぜこのざまか」

雇用労働部天安支庁と大田地方検察庁天安支庁は18人の捜査人員を同時に投入し、 6月30日の午前11時40分から労組破壊の不当労働行為の容疑を受けている甲乙オートテック 朴孝祥(パク・ヒョサン)代表理事のソウル職務室と携帯電話を押収捜索した。

また、労組破壊傭兵の募集でブローカー役を果たした容疑を受けているキム某氏のソウル職務所と忠南道牙山市の甲乙オートテック社屋内の宿舎なども押収捜索した。 朴孝祥代表の知人といわれるキム氏は才能研修院と挿橋川の某刺身料理屋の集まりで、 現在企業労組員を対象として金属労組破壊と複数労組設立などの不当労働行為を事前謀議と教育した容疑を受けている。

労働部と検察は、 甲乙オートテック企業労組の事務室と委員長ソン某氏の携帯電話も押収捜索した。

労働部関係者は 「不当労働行為容疑についてソウルの職務所と宿舎、トングク実業社長の職務室など、 使用者側と企業労組側現場7か所に対して今日、押収捜索した」と明らかにした。 労働部と検察は4月23日、甲乙オートテックを一回押収捜索している。

忠南地方警察庁捜査本部は同日、同時刻の午前11時40分から支会の幹部を対象に押収捜索した。 支会によれば、警察は6月30日、イ・テヒ支会長をはじめ、 幹部4人の携帯電話と幹部A氏の車両ブラックボックス1台を押収捜索した。 支会が企業労組員の工場進入を防ぐ過程で使った集会物品を問題にしているという。

警察捜査本部の関係者は 「支会側の場所や書類ではなく、 集会物品運搬の有無を確認するために携帯電話と車両を押収捜索した」と明らかにした。

労働側のキム・サンウン弁護士は今回の押収捜索について 「一度押収捜索をしても、使用者側と労組破壊傭兵の新入社員に対し迅速な拘束捜査をしなかった警察と検察が、 今になって甲乙オートテック支会の幹部らに迅速に押収捜索したのは使用者側の 『企画された労組破壊』工作だという事件の本質を無視した捜査」と主張した。

キム弁護士は「集団暴行をした企業労組員を現行犯で逮捕しなかった警察を強制するための自己救済策、 そして新入社員暴力団の工場進入を防ぐための防御策などで支会が集会物品を使ったことを問題にするのは、 労組破壊捜査の本質を回避しようとするもの」と付け加えた。

6月17日に企業労組員が勤務現場で支会組合員を集団暴行して26名が負傷し、 支会が『現行犯逮捕』や『緊急逮捕』を要求したが、 これを約束した警察が『逮捕要件に満たない』と言葉を変えて問題になっていた。

また、警察が現行犯逮捕から任意同行に捜査計画を変更し、 企業労組員約45人を全員解散させたが、彼らは毎日工場への進入を試みた。 甲乙オートテックの正門の前では連日暴力事態が起きた。

▲6月22日午前6時50分頃、企業労組員が出勤を口実に蛇腹フェンスの正門から工場への進入を試み、衝突が憂慮されていたが警察はこれを見守っていた。[出処:メディア忠清資料写真]

支会は6月30日の声明で 「4月30日に集団暴行を犯した企業労組員を処罰しなかった警察は、 6月17日の暴力事件にも手をこまねいていた。 そればかりか、働いている現場に乱入し、刃物で組合員を威嚇し、 ストライキを妨害した企業労組員にも何の措置もしなかった」とし 「一瞬も支会の声に耳を傾けない警察が今回も支会を圧迫している」と批判した。

支会は「暴力の幇助を越えて助長し、 今度は使用者側と企業労組ではなく支会に責任を問おうとする警察の行為を許せない」とし 「警察は今からでも支会に対するすべての弾圧をやめろ」と要求した。

一方、牙山市は甲乙オートテック企業労組が労組にあたらないとして是正を要求したと29日に明らかにした。 使用者側が23日、企業労組員の新入社員52人の採用を取り消し、 甲乙オートテック企業労組は勤労者ではない者の加入を認めているケースに該当するため、 労組設立申告書の返戻理由が発生した。

市の関係者は「採用取り消しとともに、 トングク実業で使用者側の管理職職員だった人が企業労組に勤労者として加入したことがわかった」とし 「企業労組員52人を排除しろと是正を要求した」と話した。

市は労組ではないとする理由について30日以内に企業労組に是正登録と是正要求が実行されなければ 「労働組合ではない」と通知することになる。 支会は甲乙オートテック企業労組は労組法が定める労組ではない「不法団体」だとし、 6月22日に市に陳情した。

付記
チョン・ジェウン記者はメディア忠清の記者です。この記事はメディア忠清にも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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